DIYアドバイザーが教える接着剤・ボンドのおすすめ7選|用途にあった接着剤を選ぼう

【この記事のエキスパート】

芸術大学教員/DIYアドバイザー:野口 僚

芸術大学教員/DIYアドバイザー:野口 僚

徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工全般と家具製造ノウハウを培いました。

その後東京では業界新業態の体験型DIYショップで店長として勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人にぴったりのDIY用品を提案してきました。

同時にDIYレッスンの企画と講師を行い、日本のDIY文化発展のために努めてきました。

現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、
学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えています。


DIYや家具の修理、フィギュア製作や子どもの工作や手芸など、ものとものを接着するときに必要な接着剤。木材を接着したり、プラスチック同士を接着できるとても便利なものです。しかし、接着方法や接着後の仕上がり、また接着できる素材の違いによって選ぶべき接着剤は変わってくるため、接着剤の種類をあらかじめ知っておく必要があります。そこでこの記事では、DIYアドバイザーの野口僚さんへの取材をもとに、接着剤の選び方とおすすめの商品をご紹介していきます。

接着剤の選び方|DIYアドバイザーに聞きました

DIYアドバイザーの野口僚さんに、接着剤を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。

接着する素材をあらかじめ調べましょう

【エキスパートのコメント】

ホームセンターやネットショップで接着剤を探していると、商品名が似ているものが非常に多く迷ってしまいます。商品名は似ていても実際に接着できる素材や硬化後の硬さなど細分化されているので注意が必要です。

たとえば「プラスチックの接着」とひと口に言ってもPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)などを接着できる接着剤は少ないです。逆にアクリルや塩ビなどには適した接着剤が存在します。

まずは接着剤を探す前に、今回はどんな素材と素材を接着したいかを確認してから接着剤探しをおこなうようにしましょう。

セメダイン『スーパーXハイパーワイド』:

出典:Amazon

従来では難しかったPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)の接着まで可能な接着剤。接着する素材がわからないとき、まずはこれを使ってみてもいいでしょう。

接着方法と硬化時間を確認しましょう

【エキスパートのコメント】

接着剤は種類によって接着方法がまったく変わってきます。方法を間違えてしまうとまったく接着できないこともあり、一度失敗すると同じ部分の接着が困難になってしまうことも多いです。硬化時間も商品によって大きく差があるため、接着後になるべく早く次の加工をおこないたい場合は速乾性の接着剤を選ぶことで効率よく作業を進めることができます。

一方で、乾燥が早すぎると作業途中での接着位置の修正や作業自体をスピーディーにこなす必要があるため、速乾性が一概によいとは言えません。乾燥時間の差は、完全乾燥後の強度に大きくは影響しないため、作業スタイルに合った乾燥時間の接着剤を選ぶとよいでしょう。

使用シーンを想定した商品選びをしましょう

【エキスパートのコメント】

正しい接着剤を使って接着ができた後でも使っている間に接着剤が溶けたり、はがれてきてしまうことがあります。経年劣化以外にも外的要因での劣化が起こります。とくによくある屋外シーンでの使用については注意が必要です。

接着剤にとって屋外の環境は非常に不利な要素が多いため、接着後に屋外で使用を予定している場合は必ず屋外対応の商品を選びましょう。

コニシ『ボンド Gクリヤー』:

出典:Amazon

布、革、ゴム、ウレタンクッション、木材などやわらかい素材の接着に最適な接着剤。乾燥後は透明になるので、少し見えてしまう部分の接着にも使いやすいです。

ここもチェック! 接着剤を選ぶポイント

接着剤を選ぶときに、ほかに知っておくといいポイントを紹介します。

初心者でも使いやすい接着剤かをチェックしよう

接着剤の接着時間

接着剤にはそれぞれの商品によって、接着時間が違います。説明書を読んで、正しい接着時間を守らないと対象物がくっつきませんのでご注意を。

たとえば、木工ボンドならば接着は10分以内に完了させ、完全に硬化するには12時間かかります。エポキシ系接着剤で5分硬化型のものだと、接着は4分以内に完了させる必要があり、完全硬化には12時間かかります。すぐに乾いて便利な瞬間接着剤も、塗る量が多ければ硬化するまでに時間がかかります。

一般的に接着剤は、気温が低いと接着して硬化するまでに時間がかかり、気温が高いと時間が短くてすみますが、説明書をよく読んでから使いましょう。

接着剤の形状

接着剤の形状にも、水のようにサラサラしたものから、水あめのようにドロッとした形状のものまであります。接着剤を選ぶときはくっつけるものによって、形状も考えて選ぶ必要があります。

たとえば布に使う場合だと、水のような低粘度の接着剤ではしみ込んでしまうので、少しドロッとした中粘度のほうが向いています。発泡スチロール、木材、紙なども中粘度の接着剤がよいです。

また、雨どいやビニールのもの、模型などには、サラッとした低粘度のものが適しています。コンクリートを接着する場合は厚塗りができるので、高粘度でペースト状のものを選ぶとよいでしょう。

使用する場所によって接着剤を選ぶ必要も

耐水性の接着剤|キッチンなどの水回り

水周りや屋外など水がかかる場所で使う接着剤は、耐水性のあるものでなければなりません。風呂や洗面所などで使用できるボンドは、エポキシ樹脂系の接着剤で水中でも硬化してくれます。パテ状で作業もしやすい形状です。また、アクリル用接着剤など溶剤系のものは、接着する素材を溶かしてつけるので、水に強いといえます。

耐熱性の接着剤|車内などの高熱になる場所

車内など高熱になる場所に使う接着剤は、耐熱性のあるものを選ばなければなりません。真夏の車内は50℃以上、ダッシュボードの上では70℃以上になることもあります。

60~100℃になる場所に使う場合は、フェノール樹脂系やエポキシ樹脂系接着剤を選びましょう。エポキシ樹脂系の接着剤は高温の屋外にも向いています。

60℃までの場所にはクロロプレンゴム系・ニトロゴム系の接着剤も使用可能です。高温の場所に使う場合は、接着剤が「耐熱性」かどうかを調べてから購入しましょう。

耐衝撃性の接着剤|ドアノブなど衝撃が加わりやすい場所

接着剤を選ぶときには、ドアノブなど衝撃が加わりやすい場所に使うときには「耐衝撃性」と書かれている接着剤を選ばないと、すぐにはがれてしまうことになります。金属は衝撃が伝わりやすいので、金属用の耐衝撃性瞬間接着剤を選ぶと強い衝撃にも耐えられます。

一般的に衝撃性にすぐれているのは、変性シリコン系・シリル化ウレタン系の接着剤です。2液を混ぜて使用するエポキシ系接着剤も耐衝撃性があります。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)