名古屋市内で行われた主演映画「凪待ち」の舞台あいさつに登場した香取慎吾さん

 香取慎吾さんが6月18日、TOHOシネマズ名古屋ベイシティ(名古屋市港区)で行われた主演映画「凪待ち」(白石和彌監督、28日公開)の全国縦断完成披露上映会で行われた舞台あいさつに登場。観客に「見終わったらもう一回見たくなる作品だと思うので、ぜひともムビチケ(映画鑑賞券)を買ってください。僕も注文します!」と語りかけると、すかさず客席から「何枚?」と逆質問。香取さんが「50枚」と答えると客席からは驚きの声が上がった。

 香取さんは「本当に50枚です。いままでは100枚チケットを買って、近くの人にあげていたんですけど、今回は50枚! 100枚買ってもいままで余っちゃうことがあって……」と話し、「マネジャーさんに相談したら『じゃあ、まず50枚買ったらどうですか?』と言われて『素晴らしい!』と。また“追いチケット”をします!」と話して会場を笑いで包んだ。

 同作は香取さんにとって「新しい地図」として歩み始めてから初の単独主演映画で、香取さんは「気負いがあったけど、白石監督のおかげで、だんだんそれがほどけていきました」と監督への感謝と作品への思いを語った。香取さんが演じた木野本郁男は、毎日をふらふらと過ごす“ろくでなし”で「僕がいままで演じた役と一番違うと感じたのは、すべてのことから“逃げる”ところ」と、これまで演じた“困った人がいたら先頭にたって正義を叫ぶ役”との違いを挙げ、「僕自身もけっこう正義感が強い方なので、自分の正義を押し殺して演じました。普段は役作りはあまりしないんですけど」と撮影を振り返った。

 この日は、全国縦断完成披露上映会のうち最初の上映会で、香取さんが登場すると観客から割れんばかりの歓声が上がっていた。

 「凪待ち」は、「クライマーズ・ハイ」「ふしぎな岬の物語」などの加藤正人さんが脚本を担当するオリジナル作品で、パートナーの女性とその娘と共に彼女の故郷の宮城県石巻市で再出発しようとする男を主人公に「喪失と再生」を描いた人間ドラマ。毎日をふらふら過ごしていた郁男(香取さん)は平穏を取り戻しつつあるように見えたが、小さなほころびが積み重なり、やがて取り返しのつかない事件が起きてしまう。郁男は絶望的な状況から、次第に自暴自棄になり……というストーリー。