【AV評論家が選ぶ】プリメインアンプおすすめ8選|入門用モデル厳選

【この記事のエキスパート】

オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家:折原 一也

オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家:折原 一也

オーディオ&ビジュアル専門誌『AV REVIEW』『プレミアムヘッドホンガイドマガジン』や、モノ雑誌『家電批評』『MONOQLO』『GoodsPress』『MonoMax』『DIME』『日経トレンディ』等、Webでは『Phileweb』『日経トレンディネット』『価格.comマガジン』『@DIME』『&GP』等の媒体で、レビュー、解説で活躍する1979年生まれの若手評論家。

日々、新製品発表会や欧米のIT・家電関連イベントを取材しデジタル家電のトレンドにも精通。

高価なハイエンドの機器だけでなく、格安・コスパ志向、ライフスタイル志向の製品までもカバー。

AV家電製品の取材歴が長い事もあり、製品はスペックで判断するだけでなく、実機に触れてクオリティをチェックした上でのレコメンドを心がけている。2009年より音元出版主催のオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員。


プレイヤー、アンプ、スピーカーとさまざまな機器を組み合わせて自分だけの高音質システムを追求するHi-Fiオーディオ(音源をより高い忠実度で再生すること、High Fidelityの略)。なかでも音質を決める重要な要素のひとつがスピーカーを駆動するオーディオアンプです。オーディオ用のアンプにはプレイヤー機器から音量調整をするプリアンプと音声信号を増幅するパワーアンプがありますが、現代的なスタンダードはプリアンプとパワーアンプの一体型で、システムが複雑になりすぎないプリメインアンプ。そこでオーディオ&ビジュアルライターであり、AV評論家である折原一也さんへの取材のもと、初心者の方にもおすすめのプリメインアンプを紹介していきます。

プリメインアンプの選び方|AV評論家に聞く

プリメインアンプを選ぶ際に気をつけておきたいポイントを5つ、オーディオ&ビジュアルライターであり、AV評論家である折原一也さんに教えていただきました。

一番重視して選びたい音質

【エキスパートのコメント】

プリメインアンプを購入する目的は、お気に入りのスピーカーを選び音楽を聴くこと、そして高音質へのこだわりでしょう。音質の目安になるスペックはアンプの出力の「W(ワット)」の数字で、大きいほど駆動力があり、大型スピーカーもしっかり鳴らせます。

また、再生できる低音から高音の音域幅をあらわす「周波数帯域」の数値が幅広いほど、定格上すぐれています。

ただし、聴感上の音のよさはスペックの数値ではあらわしきれない部分も多く、横並びで比較できない設計上の工夫や部品によるサウンドチューニングに左右されます。いわばメーカーの持つ独自の味があるので、商品説明やレビューを参考にして、自分の求める音楽性に合った製品を探しましょう。

Cambridge Audio(ケンブリッジ・オーディオ)『TOPAZ AM5』:

出典:Amazon

音質にこだわるのなら、出力や周波数帯域の表示が目安。アンプによっては数字だけであらわすことのできない味もあります。『TOPAZ AM5』はイギリスのメーカーであるCambridge Audio(ケンブリッジ・オーディオ)によるプリメインアンプで、イギリスらしくロックサウンドと、とても相性がよいのが持ち味です。

接続機器に応じた入力端子

【エキスパートのコメント】

プリメインアンプは基本的にCDプレイヤーやレコードプレイヤーなどの外部の機器と接続して使うため、搭載する入力端子を確認しておきましょう。もっともスタンダードな入力端子は赤白のコードを使う「アナログRCA」で、複数の機器をつなぐ場合はいくつの系統があるかも重要です。

一部高価な機器では、バランス接続の「アナログXLR」なども用いられます。また、レコードプレイヤーの接続には「フォノ端子」が必須です。

CDプレイヤーなどとデジタル接続をする際には、光デジタル端子や同軸デジタル端子を用います。本体サイズとの兼ね合いもありますが、プリメインアンプとしての汎用性を考えると端子の種類や数は多いに越したことはありません。

Pioneer(パイオニア)『A-70A』:

出典:楽天市場

オーディオ入力端子には、スタンダードなアナログ入力端子やデジタル入力をするための光・同軸デジタル端子があります。パイオニア『A-70A』は光・同軸デジタル端子のほかにも、レコードプレイヤーと接続できる「フォノ端子」、バランス接続など多くの入力端子を備えており、多彩な用途に対応可能です。

Bluetooth、Wi-Fi対応も

【エキスパートのコメント】

最新のプリメインアンプは、BluetoothやWi-Fiのワイヤレス機能を一体化したものもあります。

Bluetooth、Wi-Fi対応のメリットは、Bluetoothならスマホやタブレット、Wi-Fiではスマホアプリと連携して定額音楽配信からネットワークで音楽を再生できることにあります。

プリメインアンプは本来ほかの機器と接続するものですが、ケーブルの代わりにBluetoothやWi-Fiを使ってワイヤレスで繋ぎ、スマホがプレイヤーになる設計となっています。昔ながらのオーディオとしては邪道に見えるかもしれませんが、ゼロから買いそろえる人にはBluetoothやWi-Fi内蔵タイプはとても便利です。

Amazon『Echo Link Amp』:

出典:Amazon

最新のプリメインアンプは、BluetoothやWi-Fiに対応しているものも。ワイヤレス接続でスマホの音楽を再生させることが可能です。Amazonが発売した『Echo Link Amp』もAmazon Alexaとワイヤレス接続することができ、音声操作や音楽配信サービスを利用することができます。

ハイレゾ対応も確認

【エキスパートのコメント】

近年、高音質のオーディオを語るうえでキーワードになるのが「ハイレゾ」への対応です。音楽CDより高音質のデジタル音源を再生するハイレゾ再生は、プリメインアンプでは光・同軸デジタルによる入力や、USB DAC機能の内蔵という形で実現しています。ハイレゾ再生の性能を重視して選ぶ際には、192kHz/24bit以上の音源再生に対応したプリメインアンプを選びましょう。

ほかのプレイヤー機器と組み合わせてハイレゾを聴きたい人は、光・同軸デジタルによる入力、PCと組み合わせたい人は、PCと直結できるUSB DAC対応のモデルを選びましょう。

TEAC(ティアック)『USB DAC/ステレオプリメインアンプ AI-301DA-SP』:

出典:Amazon

音質にこだわるならハイレゾ対応は外せないところ。デジタル入力端子のあるものや、USB DAC機能が内蔵されているプリメインアンプを選びましょう。TEACの『USB DAC/ステレオプリメインアンプ AI-301DA-SP』はハイレゾだけでなく、Bluetooth接続やUSB入力端子も備えており、スマホやPCとの相性も抜群です。

設置サイズの確認も忘れずに

【エキスパートのコメント】

最後に、アンプを購入する際には設置サイズを確認しておきましょう。昔ながらのHi-Fiオーディオには「フルサイズ」と呼ばれる幅43cmの規格に則ったプリメインアンプも数多くありましたが、最近では古い規格にとらわれないデスク上に置ける小型サイズのプリメインアンプも増えています。

現代的なコンポーネントにとくに決まったサイズはありませんが、省スペースなモデルほど設置性がいいのは当然のことです。

一方、すでに幅43cmのオーディオ機器やシステムラックを所有しているなら、サイズのそろうフルサイズで選ぶと見た目にも統一感を出せます。

フォスター電機 FOSTEX『AP20d』:

出典:Amazon

設置場所に困ってしまうという人には、机の上に置けてしまう超小型のプリメインアンプもあります。FOSTEXの『AP20d』は幅10.8cmと、従来のプリメインアンプの4分の1ほどの大きさ。機能は最低限でも、コンパクトなものがほしいという人におすすめです。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)