伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は6月13日、足利銀行、常陽銀行、千葉興業銀行と共同開発した住宅ローンの手続きに関する説明を効率化する動画配信サービス「ローンシェルジュ」の提供を開始すると発表した。地方銀行を中心に初年度で10社への導入を目指す。

近年、金融商品はライフスタイルに応じて多様化しており、手続き時を含めてわかりやすい説明が求められているという。ローンシェルジュは、同社の対話型のパーソナライズド動画ソリューション「eMotion(イーモーション)」をベースに開発した住宅ローンの手続きに関する説明を効率化する動画配信サービス。

  • 動画のイメージ

    動画のイメージ

住宅ローンの申し込みをする顧客に対してWeb上で内容や手続きなどの動画を提供することで、ローンに伴う諸事項の理解を促し、来店時のスムーズな手続きにつなげるという。

スマートフォンやタブレットにも対応しているため場所や時間にとらわれずに視聴することができ、顧客の状況に応じた動画と説明項目ごとのアンケートで、店舗の担当者が顧客の理解度や要望を事前に把握し、手続き時の説明に役立てることを可能としている。

同社は、3行と共同で開発したローンシェルジュを金融機関のシステムに対する自主規則「FISC」に準拠したクラウドサービスとして運営・提供する。住宅ローンの説明に必要な返済方法や金利タイプなどについての動画やシナリオを標準コンテンツとして用意しており、短期間かつ低コストで導入できるという。

今後、CTCは、火災保険や個人型確定拠出年金(iDeCo)などの手続き向けにもeMotionの展開を図り、地方銀行の業務効率化に貢献していく考えだ。