【AV機器のプロが選ぶ】防水イヤホンの選び方とおすすめ10選|使用シチュエーション別の紹介も

【この記事のエキスパート】

オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家:折原 一也

オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家:折原 一也

オーディオ&ビジュアル専門誌『AV REVIEW』『プレミアムヘッドホンガイドマガジン』や、モノ雑誌『家電批評』『MONOQLO』『GoodsPress』『MonoMax』『DIME』『日経トレンディ』等、Webでは『Phileweb』『日経トレンディネット』『価格.comマガジン』『@DIME』『&GP』等の媒体で、レビュー、解説で活躍する1979年生まれの若手評論家。

日々、新製品発表会や欧米のIT・家電関連イベントを取材しデジタル家電のトレンドにも精通。

高価なハイエンドの機器だけでなく、格安・コスパ志向、ライフスタイル志向の製品までもカバー。

AV家電製品の取材歴が長い事もあり、製品はスペックで判断するだけでなく、実機に触れてクオリティをチェックした上でのレコメンドを心がけている。2009年より音元出版主催のオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員。


音楽のビートに合わせてペースをコントロールするのは、エクササイズの基本になりつつあります。また、単調なエクササイズも音楽と一緒なら頑張って続けられる、という側面もあるでしょう。ただし、ハードなエクササイズでは、汗や小雨、ときには水泳などの水濡れも想定され、防水性能の高いイヤホンが求められます。そんな防水イヤホンの選び方、おすすめ商品をオーディオ&ビジュアルライターでAV機器の評論家として活躍されている折原一也さんにお聞きしました。さらに、後半にはシチュエーション別のイヤホンもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

防水イヤホンの選び方|AV機器のプロに聞いた!

オーディオ&ビジュアルライターでAV機器の評論家として活躍されている折原一也さんに、防水イヤホンを選ぶときのポイントを5つ教えていただきました。使用目的に合わせた防水基準や、商品を選ぶ際に合わせて気をつけたいことなどを、ぜひ参考にしてください。

ランニング、アウトドア用には防水イヤホン

【エキスパートのコメント】

使用するシチュエーションを考えて選びましょう

ランニング、アウトドア、そして水回りでも安心して使える防水イヤホン。ひと口に防水イヤホンと言っても、水に濡れても大丈夫な「防滴」、水に沈めても浸水しない「防水」と種類があります。

防水性能にはJIS、IECのふたつの業界規格により「IPX~」と保護等級が定められています。IPXの表記がなく防水と書かれているイヤホンは、説明書きでどんなシチェーションを想定しているかを確認してみましょう。

なお、スマホや音楽プレイヤーと接続するタイプは、今ならワイヤレス、完全ワイヤレス、有線と接続タイプを問わず防水イヤホンを選べます。

Anker『Soundcore Spirit』:

出典:Amazon

「IPX7」の防水性能以外の機能も含め高い満足度のイヤホンです。

ランニングに必要な防水性能は「IPX4」以上

【エキスパートのコメント】

汗や雨に対応できるレベルです

イヤホンに防水性能が求められる、よくあるシチュエーションがランニングです。

ランニングに求められる防水性能は、一般的には「IPX4」(あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない)や、製品によっては「IPX5」(あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない)、「IPX6」(あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない)程度でじゅうぶんです。雨はもちろん、軽く水で洗い流すくらいには対応できます。

なお、「IPX3」でも水滴や雨程度までは大丈夫です。ただし、防水性能は真水に対する防水性能のみを定めているので、厳密には塩分を含んだ汗や海水、洗剤に対する規定はありません。

水に沈めるなら「IPX7」「IPX8」が必要

【エキスパートのコメント】

お風呂場で使用したい人にぴったり

より防水性能を重視したイヤホンには、完全に水に沈められる「IPX7」(一時的に一定水圧の条件で水没しても内部に浸水することがない)、「IPX8」(継続的に水没しても内部に浸水することがない)まで対応するものもあります。

「IPX7」「IPX8」が想定しているのは、水たまりや川、お風呂に落としてしまったり、水に浸けて洗ったりするようなシチュエーションで、とくに「IPX8」は完全防水と呼ばれることもあります。ただし、こちらも厳密には塩分を含んだ海水、洗剤、温泉などは対象外です。

Jaybird『TARAH PRO』:

出典:Amazon

水に沈める事を想定するなら、「IPX7」「IPX8」の防水イヤホンが必要。

安心を求めるなら防汗や防サビ対応に注目

【エキスパートのコメント】

汗やサビに対応しているタイプも

これまで「IPX」の保護等級に注目してきましたが、あくまで真水を想定していて汗や海水はカバーしていません。

ランニングに必要な汗、そして海に落下したときのサビに対する業界統一の基準はありませんが、イヤホンメーカーが独自の基準で防汗や防サビをうたっているメーカーもあります。

より安心を求めるなら、製品の防水性能がどんなシチュエーションを想定しているかもチェックしてみましょう。

プールで装着するなら防水以外にも要検討

【エキスパートのコメント】

音楽プレイヤーの防水性も確認しましょう

プールなどの「水中で音楽を聴く」目的で防水イヤホンを探している人は、防水以外にも注意点があります。

まず、水はワイヤレスの電波を通さないので、スマホと組み合わせてワイヤレスイヤホンで音楽を聴くことはできません。対応方法としては、完全防水の音楽プレイヤーと有線で接続するか、音楽プレイヤー一体型の完全防水イヤホンを身につけることです。

なお、NFMI(近距離磁気誘導)は水中でも利用できるので、音楽プレイヤー一体型かつNFMI対応の製品、そして完全防水ならワイヤレスでも水中対応です。

JBL『Endurance Dive』:

出典:Amazon

水中での利用を考える人には、スマホ不要で音楽を聴ける音楽プレイヤーの内蔵は必須!

ワイヤレスイヤホンと有線イヤホンどちらを選ぶ?

ワイヤレスイヤホンであれば使用中にコードをどこかに引っ掛ける心配がなく、カバンから取り出すときにコードが絡まって困ることもありません。またコードが衣服などに擦れる音がなくなるなど日常使いからもたくさんのメリットがあります。さらに、スマートフォンやPCなどの端末と離れた場所で使えることから、防水イヤホンであればお風呂場でも利用ができます。

一方、有線イヤホンならではのメリットは、イヤホンを充電する必要がないことです。ワイヤレスイヤホンも進化して電池が長持ちするようになっているとはいえ、何もしなくても半永久的に使い続けられるのは有線の強み。また、価格が安いものが多い点もメリットです。

使用するシーンや重視したいポイントから、ワイヤレスか有線かを選びましょう。

防水イヤホンをプールで使うなら外音の聞こえ方もポイント

人の多いプールや監視員のいる公営プールでは、周囲の音にもいっそう注意する必要がありますよね。安全のために休憩時間が定められていたり、使用者のレベルでレーンが分けられたりしていることもあります。

ただでさえ、音が聞こえにくい水泳時ですから、音楽を聴きながらの外音の聞こえ方にも、気をつかう場面があるのではないでしょうか。

骨伝導の防水イヤホンなら、外音も遮断されない

外音取り込み機能のあるイヤホンや密閉性の低いイヤホンを使用するという方法もありますが、耳をふさがない骨伝導タイプのイヤホンという少し珍しい選択肢もあります。

骨伝導とは、空気の振動で伝わる音を骨の振動を利用して伝える技術です。耳をふさがないので長時間の使用でも耳が疲れず、周囲の音もしっかり聞き取れるという特徴があります。

骨伝導タイプ以外にも外音に配慮した製品がある

骨伝導タイプの防水イヤホンのほかに、普通のイヤホンと同じような形状で、耳のふさぎ方に工夫がしてある商品もあります。

外音を遮断しないオープンチップタイプのものや、耳をふさがない形状で防水性能があるものなら、プールでの使用もじゅうぶん可能。外音の聞こえ方を重視するなら、骨伝導タイプとあわせて、選択肢に加えるといいでしょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)