A10ネットワークスは6月7日、DDoS対策専用アプライアンス「A10 Thunder TPS」シリーズに、ゼロデイ自動保護(ZAP:Zero-day Automated Protection)機能を追加したことを発表した。

今回、A10 Thunder TPSに追加されるZAP機能は、「機械学習による動的な攻撃パターン認識」と「異常な振る舞いを動的に識別して攻撃エージェントを阻止するヒューリスティックな振る舞い分析」の2つの要素で構成される。

A10の適応型DDoS防御モデルに基づく5段階の適応型緩和ポリシーエンジンと連携することで、徹底した防御システムを実現し、従来型のDDoS防御でみられる無差別的な巻き添え被害から正常なユーザーを保護しながら、DDoS攻撃を阻止するという。

また、ZAP機能は高度な設定や手動操作を必要とせず、DDoS攻撃の識別から緩和フィルターの適用までを自動で行うことで、巧妙さを増すマルチベクトル型のDDoS攻撃を迅速に対処し、ダウンタイムやエラーを最小限に抑え、運用コストを削減させるということだ。

なお、A10は6月12日〜14日に幕張メッセにて開催される「Interop Tokyo 2019」の同社ブースにて、500Gpsに攻撃防御性能を拡張したハイエンドモデル「A10 Thunder 14045 TPS」とあわせてZAP機能を展示予定とのことだ。