ルネサス エレクトロニクスは6月6日、産業イーサネット通信用「EtherCATスレーブコントローラ」を内蔵した最上位モデルとなるRXマイコン「RX72Mグループ」を発表した。

同マイコングループは、産業分野での利用が拡大しているEtherCAT通信を別付けのICやSoCなどを使用せずに1チップマイコンのみで可能とするもの。産業機器のメインアプリケーション機能の処理を容易に可能とする動作周波数240MHz/1396CoreMarkの演算性能を有しているほか、RXファミリ初となる倍精度FPUも搭載。また、RXファミリ最大となる1MBのSRAMと、最大120MHzの読み出し動作が可能な4MBのフラッシュメモリを搭載。外付けメモリなしで、TCP/IP、Webサーバ、ファイルシステムなどメモリ使用量の多い複数のミドルウェアも高速実行が可能なほか、OPC UA(OPC Unified Architecture)など将来の機能拡張にもメモリの追加をすることなく柔軟に対応することが可能だという。さらに、4MBのフラッシュメモリも2MB×2の構成としており、一方でプログラムを実行しつつ、もう一方でバックグランドでプログラムの書き換えを行うといったことも可能だという。

加えて、暗号鍵をハードウェアで確実に守る暗号モジュールとメモリ保護機能を搭載。機器のデッドコピーや純正機器を装ったオプションユニットの接続を防止することが可能であるため、同社では小型産業用ロボットのモータ制御や、PLC、リモートI/Oや産業用ゲートウェイなどに最適だと説明している。

同グループは、省スペース化ニーズに対応することを目的に、RXファミリとして初となる224ピンの多ピン小型パッケージも用意されている。なお、同グループはすでにサンプル出荷を開始しており、2019年9月末から量産受注を開始する予定としている。

  • RX72M

    RX72Mグループのパッケージ外観と活用イメージ