◆本記事はプロモーションが含まれています。

【この記事のエキスパート】
キャンプ/釣りライター:中山 一弘

キャンプ/釣りライター:中山 一弘

青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。
ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。

今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。
キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。


この記事では、イカを疑似餌で釣る竿「エギングロッド」の選び方とおすすめ商品、釣り方の基礎知識を紹介します。シマノやダイワをはじめ多数の人気メーカーの専用ロッドや万能モデルを厳選。初心者に嬉しいコスパ最強のエントリーモデルから上級者も納得のハイエンドモデルまで!

エギングロッドとは?

シマノ『フリーゲーム S86ML-4』:

出典:Amazon

エギングロッドとは、エギング専用に作られたロッドのことを指します。

そもそもエギングとは、アオリイカやコウイカといったイカ類を、エギ(餌木)と呼ばれる擬似餌を使用して釣り上げるルアーフィッシングです。エギ自体は下記の写真のように、小魚やエビに似せたルアーであり、これを生きた本物のエサに見せることでイカを釣り上げます。

DUEL(デュエル)『EZ-Q ダートマスター パタパタ』:¥872 ( 2020年8月1日時点 )

出典:Amazon

エギングのやり方は、通常のルアーフィッシングと異なり、「しゃくり」と呼ばれる、ロッドを上下左右に動かすテクニックを駆使してイカを釣り上げます。
※「しゃくり」について詳しく知りたい方は「しゃくりのやり方」をクリックしてください。

そのため、扱いやすさがとても重要になります。本記事では、釣りライターの中山さんへの取材のもと、エギングロッドを選ぶときに大切なポイントを初心者の方でもわかりやすく紹介しています。ぜひ参考にしていただき、エギングを楽しんでください!

エギングロッドの選び方

それでは、エギングロッドの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。

【1】ロッドの長さによる特徴をつかむ
【2】ロッドの硬さの違いを理解する
【3】ロッドの重量は必ず確認する
【4】エギングロッドの代用は「そこそこ」しか使えない

上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】ロッドの長さによる特徴をつかむ

メジャークラフト『2代目ソルパラ X SPX-862EH』:

出典:Amazon

エギングロッドはキャスト重視では長め、操作重視なら短めという考え方が一般的。

市場に出回っているのは7フィートクラスから9フィート台までですが、中心となるのは8フィート5インチ前後です。これを基準に遠くへ飛ばしたいときは長めのロッド、なるべく手返しよく、テクニカルに攻めたいときは短めのロッドを選ぶとよいでしょう。

下記のロッドの長さごとの特徴を確認し、釣りのポイントや扱いやすさを考えながら、自分に合うものを見つけていきましょう。

7フィート台のエギングロッド

7フィート台のロッドは比較的短いものになるため、軽量で操作性がいいのが特徴です。しゃくりを行った際の手の疲れも軽減されています。また、軽量で短いため、感度もよく、フッキングもやりやすいです。

しかし、他のロッドと比べると飛距離が出ないのと、ロッドが短い分、糸が長めになり、糸吹けができやすいのがデメリットです。

8フィート台のエギングロッド

8フィート台のロッドは一番オーソドックスな、基準となる長さになります。長くも短くもないため、飛距離も操作性もバランスがよく、初心者が使い始めるのにもピッタリです。

逆に言うと、バランスがいい反面、飛距離も操作性も物足りなさを感じることがあります。8フィートの長さを基準に、飛距離・操作性どちらに特徴を振るか、自分の使いやすさを探っていきましょう。

9フィート台のエギングロッド

9フィート台のロッドは、比較的長いものになります。飛距離が出るため、砂浜から投げることができたり、磯や沖の潮目など、より遠くのポイントにエギをキャストできるのが特徴です。糸吹きもできにくいです。

しかし、他のロッドと比べると長いため、操作が難しく、また重いため、手も疲れやすいのがデメリットです。

【2】ロッドの硬さの違いを理解する

アブガルシア『ソルティースタイル エギング STES-832ML-KR』:

出典:Amazon

ロッドには、L、ML、M、MH、Hといったようにいくつかの硬さでバリエーションがあります。真ん中のMやMHは3.5号ぐらいのものを基準としており、全国的に見てももっとも出番が多いサイズのエギが扱いやすい硬さといえます。

では、MとMHのいずれにするかはどうやって決めるかというと、自分がよくいくフィールドのイカのサイズが決め手になります。

例えば1kg以下がほとんどというなら、3.5号をマックスに3号、ときには2.5号なども使うのでM。2kg以上のサイズが狙えるのであれば、4号まで念頭にいれてMHを選ぶといった具合です。

柔らかい場合、エギへのアクションがやりにくく、硬い場合はエギが軽いとキャストがやりにくいといった形で、ロッドの硬さによって特徴があります。

初心者の方は基準となる、バランスのいいMクラスのエギングロッドを。中級者・上級者の方は、自分の好きなエギングスタイルに合わせて選びましょう。

【3】ロッドの重量は必ず確認する

メジャークラフト『N-ONE(エヌワン) NSE-S862EL』:

出典:Amazon

前述しましたが、エギングロッドは常に「しゃくり」を繰り返す釣り方をします。そのため、できるだけ軽いものが使いやすく、疲れません。軽量化のポイントは使っているガイドの材質や、ブランクの厚さや、グリップ周りのデザインなどです。

しかし、少なからず軽さと強度は反比例しますので、軽すぎるロッドは耐久性がないものもあります。実際に店頭で商品を持ったり、振ってみることで、重さの感覚を含めた使いやすさを想像してみてください。

一度の購入で満足するロッドが見つかることは稀なので、実際にエギングをしながら自分だけのロッドを見つけてください!

【4】エギングロッドの代用は「そこそこ」しか使えない

アブガルシア(Abu García)『フレッシュ&ソルトウォーターロッド XRFS-862M』:

出典:Amazon

当然のことですが、エギングロッドはエギを投げてアクションさせ、イカとファイトするために開発されています。ですから、シーバスフィッシングやショアジギングで使う場合は、その釣り専用の設計ではないということを常に頭に入れて置き、あくまでも“代用として楽しむ”というスタンスで接している分にはそこそこ活躍してくれます。(逆もしかり、シーバスロッドもエギングに使えますが、そこそこです)

例えば、エギサイズで3.5号負荷のエギングロッドは、対応負荷をグラム数に換算すると大体20g前後になることがほとんどです。つまり、18gくらいまでのミノーやメタルジグは投げられますが、24gはNGです。特に軽量エギングロッドになるほど、耐荷重はシビアになるので設定負荷以上の重さのルアーは絶対に投げないようにしてください。他にも、例えばやりたいルアーアクションが再現しづらい、といった制約も当然あります。

どうしても幅広く使いたいという場合は、ユーティリティ(汎用)寄りに設計されているロッドもありますから、そちらを選ぶと良いですよ。

エギングロッドの有名メーカー5社の特徴

アジングロッドやシーバスロッド、ベイトロッドなど、釣りたい魚に合わせたロッドごとに、専門メーカーも変わってきます。

本項では、信頼できるエギングロッドの有名メーカーを、釣りライターの中山さんに選んでいただきました。こちらもぜひ購入する際の参考にしてくださいね!

ダイワ

ダイワ(DAIWA) 『エギングロッド リバティークラブエギング』:

出典:Amazon

日本釣具メーカーの大手。シマノと並んで量販店でそのラインアップを見ないというところはないほどのメジャーブランド。

エギングにも力を入れていて、主力の「エメラルダス」シリーズを筆頭にボートエギングやイカメタルなども揃えるなど、ラインアップも豊富。最初に選ぶロッドとして間違いのない一本が必ず手に入る技術力の高さはさすがですね。

シマノ

シマノ『フリーゲーム S86ML-4』:

出典:Amazon

ダイワ同様、日本釣具界の超大手メーカー。エギング黎明期から専用ロッドを出していて、ノウハウも豊富。ユーザーからの支持も厚く、人気釣場では必ず見かけるのがシマノ製のエギングロッドです。

専用ロッドの「セフィア」から、汎用性の高い「フリーゲーム」など、初心者からベテランまで、納得のロッドが選べる安心感があります。

メジャークラフト

メジャークラフト『N-ONE(エヌワン) NSE-S862EL』:

出典:Amazon

防波堤の主役ともいえるメーカーで、特にコストパフォーマンスが高いロッドが多いのが特長。

コストバランスの良さが光る「ソルパラ」や「クロステージ」等、安いだけでなく、品質も高い製品が多いのでベテランになっても使い続ける人が多いです。扱いやすさも群を抜いているので、初級~中級者にもおすすめのブランドといえます。

ヤマガブランクス

ヤマガブランクス『BattleWhip TR 63/N Type-N / No Look』:

出典:Amazon

専用ロッドを数多く輩出しているメーカーで、こだわりの仕様でファンの心をがっちりつかむ製品が多いのが特長です。

「メビウス」「カリスタ」等、こだわりの設計が光る製品が多く、ピンポイントで自分が欲しい調子のロッドがある人は、このブランドがおすすめ。品質も高く、期待通りの活躍をしてくれますよ。

アブガルシア

アブガルシア『ソルティースタイル エギング STES-832ML-KR』:

出典:Amazon

もともとグローバルブランドですが、日本の釣りシーンに合わせたラインアップも積極的に開発、コストパフォーマンスの高い専用ロッドを提供しています。

エギングにおいてもそれは当てはまり、「ソルティースタイル エギング」シリーズ等、買い求めやすく品質が高いロッドが手に入ることでファンが多いメーカーです。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)