日本労働組合総連合会(連合)は5月29日、全国の20歳~59歳の有職男女1000名((自ら起業した者や経営者、自営業者などを除く)の回答を集計した「仕事の世界におけるハラスメントに関する実態調査2019」の結果を発表した。

「職場でハラスメントを受けたことがある」と回答した人は全体の37.5%となった。その内訳は、「脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言などの精神的な攻撃」が41.1%、「業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害などの過大な要求」が25.9%、「私的なことに過度に立ち入ることなどの個の侵害」が22.7%になっている。

  • 職場で受けたことのあるハラスメントの内容 [複数回答形式] 対象:職場でハラスメントを受けたことがある人 資料:連合

行為者ごとにハラスメントの発生割合を算出したところ、上司からのハラスメントは「精神的な攻撃」(脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言などの精神的な攻撃、21.7%)がく、同僚からのハラスメントは「人間関係からの切り離し」(隔離・仲間外し・無視などの人間関係からの切り離し、19.4%)、取引先からのハラスメントは「セクシュアル・ハラスメント」(28.1%)、顧客(消費者)からのハラスメントは「精神的な攻撃」(脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言などの精神的な攻撃、23.3%)が最も多かった。

  • 行為者ごとの各ハラスメントの発生割合 資料:連合

また、就職活動を行った人(835 名)に、就職活動中にセクシュアル・ハラスメントを受けたことがあるかを聞いたところ、「受けたことはない」という回答が89.5%だった。ただし、20代男性は21.1%と5人に1人が「受けたことがある」と回答した。

  • 就職活動中に、セクシュアル・ハラスメントを受けたことがあるか 資料:連合