デルとEMCジャパンは、米ラスベガスで4月29日~5月2日に開催された「Dell Technologies World 2019」で発表したバックアップ/リカバリソリューション「PowerProtect X400」を7月から提供すると発表した。

「PowerProtect X400」は、バックアップ、リカバリ、およびレプリケーションを可能にし、ソフトウェアのみと、PowerEdgeサーバベースのHCIアプライアンスの2種類の提供形態がある。

  • 「PowerProtect X400」アプライアンス

アプライアンスのほうは、オールフラッシュとハイブリッドの2つのタイプがある。いずれも、容量は64TBから利用可能で、オールフラッシュモデルは最大5台構成(4台のストレージノード)の440TBまで、ハイブリッドモデルは5台構成(4台のストレージノード)の352TBまで拡張できる。

  • 構成例

なお、アプライアンスモデルは1台のコントロールノードが必要となるため、最低2台構成からとなる。また、年内には最大11台構成(ストレージノードは10台)まで拡張可能になり、容量は1PB程度まで対応できるようになるという。

「PowerProtect X400」は、(4台のストレージノード)インテリジェントロードバランシングのために機械学習を利用し、最適配置や重複排除を行う。また、長期保存用にバックアップデータをクラウドに移行することもできる。

大きな特徴は、Oracle、SQL Server、VMwareの各ツール上でバックアップが行える点で、OracleであればRMAN、SQL ServeであればSQL Server Management Studioを利用できる。

また、全体を管理するツールも用意され、リソースの使用状況の確認やレポート出力、ポリシー管理などが行える。

  • 「PowerProtect X400」の特徴

「PowerProtect X400」は、Dell Technologiesが一から設計して開発した新製品だ。新たなラインナップを開発した理由について、Dell Technologies アジア パシフィック ジャパン DPS(Data Protection Solutions) Division プリセールス ディレクター&ヘッド Yeong Chee Wai(ヤン チーワイ)氏は、「最近はデータの量も種類も増えている。5GやIoTの時代になれば、さらにデータは増えていく。そのため、ユーザーはこのデータの増大についていくための戦略が必要になる。また、これまでバックアップデータはリカバリのためしか使われなかったが、今後はアナリティクスなどビジネスの価値を引き出すためにも使うようになる。そのため、われわれは従来と違う製品を出さなければならないと思った」と説明した。

  • Dell Technologiesアジア パシフィック ジャパン DPS Division プリセールス ディレクター&ヘッド Yeong Chee Wai氏

また、EMCジャパン DPS事業本部 シニア・ビジネス・ディベロップメントマネージャー 西頼大樹氏は「われわれが行った調査(Global Data Protection Index 2018)によれば、障害インシデント発生時のデータロスの比率が高く、お客様自身で復旧ができてないという実態がわかった。また、日本のお客様の中には、新しいテクノロジーに対する適切なデータ保護がないという意見もみられた。これまで、Data Dmainの機能強化をしてきたが、PowerProtectは、時代に即した新しいテクノロジーに対応するための出した製品だ」と語った。

  • EMCジャパン DPS事業本部 シニア・ビジネス・ディベロップメントマネージャー 西頼大樹氏

そのため、同製品は将来のIT要件を満たすため、四半期ごとのリリース改善を行っていくという。

Dell EMC IDPA DP4400の新モデル

また、同社は、最小構成のストレージ容量を24TBから8TBに変更した「Dell EMC IDPA DP4400」の新モデルの提供開始も発表した。これにより、提供価格が24TBの928万800円(税別)から、400万を切る価格からとなり、より幅広い顧客に提供することが可能になっている。

  • 「Dell EMC IDPA DP4400」