PHP研究所は5月30日、書籍『日本史に学ぶマネーの論理』を発売する。著者は明治大学政治経済学部准教授でエコノミストの飯田泰之氏。価格は1,600円(税別)。

  •  『日本史に学ぶマネーの論理』(税別1,600円)

    『日本史に学ぶマネーの論理』(税別1,600円)

キャッシュレス社会が進展する中、なぜ政府は貨幣を発行し続けるのか。貨幣は、原材料の価値を上回るものを流通させれば、政府に利益をもたらす。日本の貨幣史をみると、日本最初の流通貨幣「和同開珎」に始まり、8~10世紀には12種類の新貨(皇朝十二銭)が発行されているが、新貨発行のたびに前の貨幣との交換レート引き下げがあり、通貨としての信用を喪失。その後の200年(11~12世紀)は稲や絹が銭の代わりだったという。

本書は、人気エコノミストの著者が、古代から近世にかけての貨幣の歴史の流れを踏まえながら、エポックごとにその事情を詳細に検証し、これからのマネー新時代に向けて、貨幣の本質や役割、金融や経済について考えていく。

著者の飯田泰之氏は1975年生まれ。エコノミスト。明治大学政治経済学部准教授。東京大学経済学部卒業後、同大学院経済学研究科博士課程単位取得。内閣府規制改革推進会議委員を兼務。専攻はマクロ経済学、経済政策。主な著書に『経済学講義』(ちくま新書)、『マクロ経済学の核心』(光文社新書)などがある。