車の歴史[2019.05.27 UP]


ダイハツミラの概要と歴史をまとめてみた

ダイハツミラの概要と歴史をまとめてみたグーネット編集チーム

ダイハツミラは、当時の軽自動車の規格を採用した排気量547ccの軽自動車「MAXクオーレ」の後継モデルとして、1980年6月に誕生しました。

「広さの1.5BOX」をコンセプトにデザインされ、初代モデルでは5ナンバー登録の乗用車タイプ「クオーレ」と4ナンバー登録となる商用バンネットバンタイプ「ミラ・クオーレ」と2つのラインナップが用意されました。

徹底した室内のスペース効率とヨーロピアンテイストのファッショナブルな外観が特徴で、物品税のかからない3ドアタイプの「ミラ・クオーレ」は女性ユーザーを中心に、発売早々から絶大な人気を誇りました。

1982年5月に実施されたマイナーチェンジ時に車名を「ミラ・クオーレ」から「ミラ」へと変更しました。その後、エンジンのパワーアップや5速MTの投入をはじめ、4WDモデルやターボモデルなどのラインナップ拡大をしました。
また、性能面でのラインナップの拡大に加えて、ファッションブランドとのコラボモデルなどの販売も行われ、ダイハツを牽引する基幹モデルへと成長していきました。

1985年8月にフルモデルチェンジした2代目モデルでは、初代モデル同様に乗用車タイプ「クオーレ」と4ナンバーのバンモデル「ミラ」として投入されますが、物品税の廃止にともない、すべてのモデルが「ミラ」へと統一されます。

1.3BOXシェイプのスタイリッシュなエクステリア、新開発3気筒SOHCエンジンと4輪独立懸架サスペンションのもたらす軽快な走りと快適な乗り心地など、高い支持を集め、軽ボンネットバンの人気を決定づけたモデルです。

中でもエアロパーツや専用バケットシートを装備し、インタークーラー付ターボエンジン、5速MTを採用したホットバージョン「ターボTR-XX」は、若い層のユーザーを中心に高い人気を誇りました。

660ccの軽自動車新規格に対応し、ボディ拡大とともに安全装備を充実させた3代目モデルは、静粛性に優れています。

ほかにも走りの質の向上がはかられた4気筒DOHCエンジンを採用した4代目モデルや、新衝突安全ボディ「TAF」の採用や滑りやすい路面での走行安定性を高めたDVS(Daihatsu Vehicle Stability control system)、パワフルで環境性能に配慮した新開発高性能エンジン「TOPAZ:TOP from A to Z」を搭載するなど、1998年に改定した新しい自動車規格に対応した5代目モデルなど、その時代時代にマッチした先進的なパッケージデザインを採用してきました。

2006年11月時点において累計国内販売台数470万台を記録し、海外では欧州を中心に約90ヶ国で販売されるなど、文字通りグローバルスモールカーとして確固たるポジションを築いています。

車名の「ミラ」は、「羨望」の意味を持つイタリア語に由来し、まさに時代の先端を走るスタイリッシュで機敏な走行性能を誇る、人気の高い軽自動車に相応しいネーミングと言えるでしょう。

派生モデルには、クラシックな内外装を持つ「ミラジーノ」、より装備を充実させた上級モデル「ミラ・モデルノ」をはじめ、若い女性をターゲットにした「ミラココア」がラインナップされています。
ほかにも知的なイメージを演出する「ミラアヴィ」など、多彩なモデルが発売されています。

現在では、軽自動車の本質である低燃費・低価格を追求した『第3のエコカー』として、2011年9月に誕生した「ミライース」が基軸モデルとなっています。
2018年2月の時点で乗用車タイプ「ミラ」および商用バンタイプ「ミラバン」ともに製造を終了しています。

7代目モデルはスバルに対し、2010年4月より「プレオ」としてOEM供給を行っています。


6代目 ダイハツ ミラ L250/260系(2002年~2009年)

6代目 ダイハツ ミラ L250/260系(2002年~2009年)グーネット編集チーム

6代目ミラは、初代モデルのDNAを受け継ぎ「広々空間&小粋なスタイル」をコンセプトに、スモールカーに求められる基本性能である「高い経済性と実用性」に加え、「クラスを越えた高品質・高性能」を追求したモデルとして、2002年12月に発売されました。

新プラットフォーム&新開発の軽自動車初となる直噴自然吸気エンジンを採用し、クラストップレベルの省燃費性能・安全性能を実現しています。

丸みをもちながら上質かつスタイリッシュなエクステリアデザインの採用や、清潔感が漂う明るく取りまわしの良さが実感できるパッケージデザインなど、アクティブなミセス向けのモデルとして開発されました。


【エクステリア】
シンプルながら上品でノーブルなフロントマスク、ブリスター形状のフェンダーを採用した落ち着きのありスタイリッシュなサイドビュー、立体駐車場にも対応した車高でガラスエリアを広くとれるようデザインしています。また、空力特性に優れ、ウエッジを効かせ洗練された飽きのこないエクステリアデザインを採用。
バックドアにはアクセントとなるキャラクターラインを加えることで、上品を高めたモダンなリヤビューを演出しています。

なお、ボディタイプは3ドアハッチバックモデルと5ドアハッチバックモデルが設定されています。

【インテリア】
出っ張りのないゆったりとラウンドしたインストルメントパネル、視認性の高い大型1眼メーターなど、ヒップポイントをやや高めに設定した眺望の良い運転席と相まって、運転のしやすい上質なコックピットデザインを採用しています。

また、運転席シートリフターやチルトステアリング、19個の豊富な収納スペースを備え、90度近くまで開閉できるヒンジ式ドアの採用や先代モデルより100mm乗員間の距離を拡大した伸びやかな室内空間とともに、操作性・使い勝手に優れ乗り降りのしやすい、快適な室内空間を実現しています。

【パワートレイン・メカニズム】
軽やかな吹き上がりと優れた経済性が魅力の直列3気筒SOHCエンジンと、レスポンスの良い爽快な走行性能と低燃費性能を両立する軽自動車初の直噴(筒内噴射)を採用するDVVT(Dynamic Variable Valve Timing:連続可変バルブタイミング機構)付直列3気筒DOHCエンジンが搭載されています。さらにそれらには、アイドリングストップを自動で行い燃費性能向上に貢献する新開発の「DAIHATSU STOP AND GO SYSTEM」が導入されており、5速MTを組み合わされています。

自然吸気エンジンとしては世界最高レベルの低燃費性能を実現するエンジンと異なる3タイプのバリエーションが設定されています。

上級モデル「X」にはCVTも用意され、それ以外のモデルは5速MTもしくはレスポンスの良い力強い走行性能を発揮する電子制御式4速ATの組み合わせとなります。

また、駆動方式は2WD/FFとフルタイム4WDが設定されています。

足回りは新開発フロントサスペンションの採用をはじめ、リヤトーコレクトブッシュの改良やサスペンションストロークの大幅な拡大と相まって、ロードホールディング性に優れ、底付きのない快適な乗り心地を提供します。

【安全性能】
デュアルSRSエアバッグシステムの標準装備をはじめ、SRSカーテンシールドエアバッグや頭部への衝撃を緩和するダイナミックサポートヘッドレスト、ドライバーの脚部の保護性能を高めるブレーキペダル後退防止機構に加え、見通しの悪い交差点での安全確認をアシストするブラインドコーナーモニターの設定など、高い安全性能を備えています。


ミラ(MIRA)V(2002年12月モデル)


ボディタイプ:軽自動車
乗車定員:4名
駆動方式:FF
ボディサイズ:3395×1475×1500mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1895×1300×1250mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)145/80R12 74S(後)145/80R12 74S
エンジンタイプ:EF-VD型 水冷直列3気筒DOHC12バルブ
排気量:659cc
最高出力:60ps(44kW)/7600rpm
最大トルク:6.6kg・m(65N・m)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:30.5km/リットル
車両重量:700kg
価格:920,000円

軽自動車税について
※1 平成27年3月31日以前に新規取得された新車:年間7,200円
※2 平成27年4月1日以降に新規取得された新車:年間10,800円
※3 最初の新規検査から13年を経過した自動車:年間12,900円



・主なグレード
「2シーター」「A」「U」「L」「X」「V」

・主なオプション
マルチインフォメーションDVDナビシステム、ブラインドコーナーモニター、12インチアルミホイール、ABS(アンチロックブレーキシステム)、ブレーキアシスト、EDB(電子制御制動力配分システム)など。

・カラーバリエーション
ブラックマイカ、ホワイト、ラベンダーメタリックオパール、ライトローズメタリック、ローズメタリック、ブライトシルバーメタリック、レッド、カーディナルレッドマイカメタリック、マジョリカブルーマイカメタリック、シャンパンメタリックオパールなど。
(発売時期・グレードにより異なります)


7代目 ダイハツ ミラ L275/285系(2006年~)

7代目 ダイハツ ミラ L275/285系(2006年~)グーネット編集チーム

7代目ミラは、初代モデルからの一貫したDNAである「小粋なスタイル&スペースユーティリティ」を継承しています。

スモールカーならではの優れた経済性はもとより、クラスを超えた上質な内外装を持つ「街乗りクオリティ・ミニ」をコンセプトに掲げ開発され、軽自動車の新たなスタンダードとするため「スモールカーイノベーション」を掲げ、2006年12月に誕生しました。


【エクステリア】
立体的でボリューム感のあるフロントバンパー、縦に伸びたスタイリッシュな大型ヘッドランプや質感の高い上品なフロントグリルを配した塊感のあるフロントビューがクラスを超えたクオリティの高さを表現しています。

モダンな意匠を持つ前後フェンダーをはじめ、シャープで軽快なキャラクターラインとスタイリッシュなウエストラインが特徴です。

さらに、ショートノーズ&ロングホイールベースの伸びやかなサイドビューが躍動感のあるフォルムを演出しています。歴代モデルの美点でもある立体駐車場に対応した全高を維持しながら、リヤフェンダーから続く立体的なリヤバンパーやバックドアのキャラクターラインが安定感のある軽快なリヤビューをつくり出しています。

ボディタイプは5ドアハッチバックの軽乗用車がラインナップされています。

【インテリア】
左右非対称の広がりのある2トーンのハイコントラストインストルメントパネルをはじめ、シンプルながら視認性に優れスタイリッシュな大型1眼センターメーターや機能的なエアコン操作ダイヤルの意匠など、洗練された落ち着きのあるコックピットデザインを採用しています。

高効率パッケージデザインにより軽自動車最大の室内幅を実現し、立体駐車場に対応した車高長ながら、後席のニースペース&ヘッドクリアランスに開放感のある「驚きの広さ」を提供しています。

シートに関しては、起毛加工を施した肌触りの良いトリコット表皮を採用。身体を優しく包み込む掛け心地の良さ、ヒップポイントをやや高めに設定した視認性の高いドライバーズシート、約90度フルに開閉するドアに加え、ロングスライド&分割可倒式リヤシートの採用日常の買い物からロングドライブまで運転のしやすさが実感できる、使いやすく快適な室内空間や乗降性の高さが大きな魅力と言えるでしょう。

【パワートレイン・メカニズム】
ロングストローク化により低速から豊かなトルクを発生し、扱いやすさに定評のあるDVVT(Dynamic Variable Valve Timing:連続可変バルブタイミング機構)付直列3気筒DOHCエンジンに5速MTもしくは3AT/4ATが組み合わされています。
上位モデルには伝達効率に優れ、滑らかな加速性能と優れた省燃費性能を両立するCVTが搭載されます。

また、新開発アイドリングストップ機構「DAIHATSU IDLE STOP SYSTEM」を組み合わせることで、ガソリン車トップレベルで、環境に配慮した優れた低燃費性能を実現しています。

また、2011年7月に実施された一部改良では、「第2世代KFエンジン」がCVTおよびフルタイム4WDモデルに搭載され、ドライバビリティおよび実質燃費の向上がはかられています。
駆動方式は先代モデル同様に2WD/FFとフルタイム4WDモデルが設定されています。

プラットフォームが一新された高剛性ボディ、剛性やジオメトリーが見直されるなど大きく改良された足回りと相まって、優れた操舵性能としなやかな乗り心地を実現しています。

【安全性能】
ダイハツ独自の衝突安全ボディ「TAF:Total Advanced Function」の採用をはじめ、乗員の保護性能を高める安全インテリア「SOFI:Safety-Oriented Friendly Interior」に加え、常に安定した制動力を発揮するEDB(電子制御制動力配分システム)付ABS(アンチロックブレーキシステム)の採用など、先進の安全性能を備えています。

なお、7代目モデルは2013年2月には商用バンモデルならびに軽乗用車タイプのラインナップを大きく見直し、各1グレードに集約されます。次第に基軸モデルを「ミライース」へと移行し、2018年2月には製造を終了しています。


ミラ(MIRA)L(2006年12月モデル)


ボディタイプ:軽自動車
乗車定員:4名
駆動方式:FF
ボディサイズ:3395×1475×1530mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2000×1350×1265mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)145/80R13 75S(後)145/80R13 75S
エンジンタイプ:KF-VE型 水冷直列3気筒DOHC12バルブ
排気量:658cc
最高出力:58ps(43kW)/7200rpm
最大トルク:6.6kg・m(65N・m)/4000rpm
使用燃料: 無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:25.0km/リットル
車両重量:740kg
価格:871,500円

軽自動車税について
※1 平成27年3月31日以前に新規取得された新車:年間7,200円
※2 平成27年4月1日以降に新規取得された新車:年間10,800円
※3 最初の新規検査から13年を経過した自動車:年間12,900円

参考:



・主なグレード
「TL」「TX」。

・主なオプション
ディスチャージヘッドランプ(ロービーム、オートレベリング機能付)、ハロゲンフォグランプ、アジャスタブルパック(運転席シートリフター&チルトステアリング&アジャスタブルショルダーベルトアンカー)など。

・カラーバリエーション
ブラックマイカメタリック、オフホワイト、ホワイト、コットンアイボリー、プラムブラウンクリスタルマイカ、クリアライムグリーンマイカメタリック、ライトローズマイカメタリック、ブライトシルバーメタリック、パールホワイトIII、シャンパンゴールドメタリックなど。
(発売時期・グレードにより異なります)



ダイハツミラは、初代モデルより一貫して「広々空間&小粋なスタイル」にこだわりました。常に時代をリードし、洗練されたスタイリッシュなエクステリア、限られたボディサイズからは想像できない優れたスペースユーティリティを実現した軽乗用車として、1980年6月に誕生以来、女性ユーザーを中心に高い人気を誇る車種です。

その後、多くのフォロワーを生むグローバルスモールカーとして、確固たるポジションを築きました。

2018年2月には製造を終了し、第3のエコカーとして新たな軽自動車の基軸モデルとなった「ミライース」へシフトしますが、今後も車名の由来ともなる「ミラ:羨望」を象徴するダイハツを代表する人気モデルとして、ミラシリーズは今後も進化を続けることでしょう。



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