TEAM SHACHI 咲良菜緒、ナイン・インチ・ネイルズがきっかけで気づいたこと

アイドルシーンきってのロック好き、TEAM SHACHI 咲良菜緒が前情報なしで音源を聴き、それが誰の曲かを当てていく企画「TEAM SHAHCI 咲良菜緒のめかくしストリーミング」。連載2回目にして本来の趣旨から外れ、彼女の音楽の趣味を探っていくという色が濃くなってきた。

前回同様、音源を聴いている約1時間半の間、笑顔が絶えない咲良。取材はTEAM SHACHIとして初のツアー「TEAM SHACHI 1st TOUR 2019 ~タイムトレイン かなた~」の真っ最中だったが、疲れは一切見せない元気っぷり。前回の記事の反応を聞いてみたところ、本人が想像しない事態になっていたようで……。

―前回の記事の反応はありましたか?

ホワイト・ゾンビに対する反応がすごかったです(笑)。本当に! 私、ホワイト・ゾンビのことをそんなに知らなかったから、どれぐらい反応があるか予想つかなくて。でも、あれから他のインタビューを受けたときに、「ホワイト・ゾンビに目覚めたんだってね!」って言われれることが多々あって(笑)。

―あはは!

「あ、そこって気になるんだ!」って(笑)。「そんなに引っかかるバンドだったんだ」って思いました。ファンの人もびっくりしてました。「そこかあ!」って。

―まあ、ホワイト・ゾンビに対する反応に食いつく人は40オーバーでしょうね(笑)。 

あと私、ホワイト・ゾンビよりもロブ・ゾンビのほうが好きでした!

―そうなんだ! あれから音源を掘ったんですね。

そうです! 前回教えてもらったので聴いてみたら好きでした(笑)。

―ロブ・ゾンビの世界観は菜緒さんは好きそうですよね。

好きです好きです。

―じゃあ、今回もいってみましょうか。この曲は多分わかるかと思います……。

「わかる」って言っておいて難しいんですよ……!

編集部からのお題 その1
BURN IT - FEVER 333


あ! わかりました。こないだライブ行きました。FEVERですよね? 対談するっていうこともあって(現在発売中の「ヘドバン Vol.22」で咲良はFEVER 333のメンバーと対談をしている)、これはめちゃ聴きました! 対談の前日にリキッドルームでのワンマンも観させていただいたし、その日の朝に『スッキリ』で生演奏をしたのもこの曲でしたよね。私、初めて観たのがこの曲のフジロックの映像で、「え! フェスでこんなことやって許されるの!?」って思ったぐらい激しかったんですけど、歌声は聴きやすいし、サビも開放的で、シンプルにめちゃカッコいいと思いました。

―ライブはどうでしたか?

ギターの方の家族がダイブしてたんですよ(笑)。スク水みたいな格好で普通にダイブしてたから、対談のときに「あれは家族ですか?」って聞いたら、「そうだよ! 妹と両親と一緒に来たんだ」って言ってて。私だったら家族をステージには上げないなって(笑)。でもお客さんも盛り上がってたし、なんでもウェルカムな雰囲気で楽しかったですね。

―対談してみてどうでしたか?

めちゃくちゃ優しかったです! すっごくフレンドリーでした。ライブ中もすごく笑顔だったし、パフォーマンスは激しいけど怖くはないんですよ。無邪気に暴れちゃってるって感じ。TEAM SHACHIはクッピーラムネとコラボしてるので、それをメンバーにプレゼントしたらむしゃむしゃ食べてて(笑)、後でインスタで対談の告知をしたら、「ラムネ美味しかったよ!」ってコメントが届いて、「そんなに好きだったんだ!」って(笑)。

―あはは(笑)。じゃあ、対談の内容は「ヘドバン」で確認って感じですね。


編集部からのお題 その2
Stone Cold Crazy - QUEEN


……あ、この声は聞いたことある! 新しい感じの音ではないですね。

―新しくはないけど、今話題のバンドですね。

あ、クイーン! クイーンの曲は自分の生誕祭のBGMでよく使ってて、生誕祭の最後に「WE ARE THE CHAMPION」を流したときは、私はもうステージからはけた後なんですけど、お客さんみんなが大合唱してて。それを見て改めてすごいなと思いました。

―この曲、メタリカがカバーしてるんですよ。それを聴くと、メタリカの曲なんじゃないかと思うはずです。

確かにそっち系な感じはしますね!

―では、メタリカのバージョンも聴いてみましょうか。

(メタリカのバージョンを聴きながら)自分たちのものにしちゃってますね(笑)。曲を乗っ取りにきてる!(笑)テンポ感もこっちのほうが私はしっくりきます。

―ところで、『ボヘミアン・ラプソディ』は観ましたか?

観てないんですよ! いろんな人から勧められて、「クイーンはちゃんと聴いたことなかったけどよかった」って言ってる人もいたから、映画としてすごくいいんだなって。「菜緒ちゃんは行かなきゃダメだよ!」っていろんな人から言われます。だから観るならIMAXがいいと思ってたんですけど、今だと朝しかやってないから行けなくて。DVDを観ます! 


編集部からのお題 その3
IM BROKEN - PANTERA


―この曲は知らなくても、バンド名は聞いたことあるはずです。

うーん……。

―ギターリフが印象的ですよね。

(1コーラス目が終わってから)そうですね……今、そう言われて「これかなー?」と思ったのはパンテラです。

―おおっ!

当たりですか!? やった! 

―すごい! なんでわかったんですか?

私、「Walk」でパンテラにハマったんですよ。あの曲もギターがゴリゴリで、同じフレーズを何回も繰り返す感じが印象に残ってたし、このテンポ感もよくて「あ、好きだ!」と思ったので、このギターの感じから思い浮かびました。

―「Walk」はどうやって知ったんですか?

ファンの方からCDをいただきました。聴く前にジャケットを見たら、「Walk」が一番タイトルが短くて私の中でキャッチーだったんですよ。だからそれを最初にかけてみたら、「ジワジワくる感じが好きかも」と思ったので、その後もよく聴いてました。他の曲も聴いてみたんですけど、「Walk」の衝撃がすごくて。

―知らない曲を聴いてパンテラって言い当てた菜緒さんもすごいですけど、パンテラだとわからせたパンテラもすごいですね。

あはは! そうですね!(笑)


編集部からのお題 その4
Through The Fire And Flames - DragonForce


(イントロを聴いて)これまたクセの強い……(笑)。うわ~、速~い。私、こんな感じでシンセが入ってて、リズムが速い曲を目覚ましにしてたことがあって。チルドレン・オブ・ボドムの「Needled 24/7」っていう曲なんですけど、その曲だと絶対に目が覚めるんですよ。でも、そのうちそれに慣れて違う曲に変えちゃって……(1回目のサビに差し掛かる)あ、なんか聴きやすくなってる。メタルにハマり始めた頃は、こういうふうに速いのがカッコいいと思ってたんですよね。

―ああ、それはメタルキッズが全員通る道ですね。速ければ速いほどいいっていう。

そうそうそう! そういう時期が私にもあって、それがチルドレン・オブ・ボドムでした。

―ちなみに、このバンドはドラゴン・フォースと言います。

ああ、知らない。こういう曲はライブで聴きたいかも。音源だと薄く感じちゃうというか……。この人たちのライブに行ったらエモくなりそう。このメロディアスな感じ。(間奏のコーラスパートで)ここも絶対みんなで歌うじゃないですか(笑)。

―歌だけじゃなくてギターソロも聴きどころです。

ああ、それも盛り上がるところですよね。間奏が長くて、ギターが速いのがいいって思ってた時期もありました。だからその頃、パンテラは「おっそ!」って思ってて。(パックマンノイズのパートで)おおっ! 「これ、ギターの音なの?」っていう音がいっぱいありますね……(間奏が)長いもん! ヴォーカル、ヒマ!(笑)。でも、これもメタルの特徴ですもんね。楽器もヴォーカルも主役っていう。これまで楽器の音ってどうでもよかったんですけど、演奏のことを気にし始めるきっかけになったのは、こういうふうに間奏が長いメタルだったと思います。


編集部からのお題 その5
Seasons - BARONESS


―これはバンド名はわからないと思うし、普通のメタルとは違うんですけど、曲の展開が面白いので聴いてみてください。

わ! たのしみです。

―ドラムの感じはメタルっぽくないですよね。

うん、うん。……お、ちょっとずつ(メタルっぽく)なってきた(笑)。速くなってきてる! ヴォーカルのテンポは変わらないのに、後ろの演奏がナチュラルに変わってる。

―同じ展開が出てこないですよね。

うんうん。ぼーっとしながら聴いてたら気付かないかも。ドラムがすごくテクニックを見せてくる感じですね!

―BARONESSってバンドで、5月にリリースされるアルバムからの先行カットです。僕が今一番アルバムが出るのを楽しみにしているバンドです。多分、話題になると思います。

へぇ~。これは盛り上がるっていうよりも聴き込んでいたい感じですね。

―このバンドは作品のジャケットをヴォーカルの人が描いてるんですよ。

すごい! めちゃめちゃ細かいし、色もきれいですね。美術館とかに飾ってそう。

―こういうタイプのメタルはどうですか?

いろんな音楽を聴いてからじゃないとわからなさそう。シャッフルで流れてきても気に留めないと思います。今は「演奏を聴いてみて」って言われたから聴けたけど、前情報なしでこの曲を聴いて、「これ、めっちゃいいじゃん!」って言う人は相当変な人だと思う(笑)。 

―僕は変な人なんですね(笑)。

(笑)これ、キャッチーとは言い難いじゃないですか。メロディもあまり頭に残らないし、演奏も印象的なフレーズがあるわけでもないから……変な人なんですよ(笑)。


Photo by Takuro Ueno


編集部からのお題 その6
Nemesis - Arch Enemy


―この曲はSpotifyに入ってなかったので(現在は入ってる)、YouTubeで聴いてみましょう。

ああ、こういうのめっちゃ聴いてた! こういう声(グロウル)を練習してた時期があったんですけど、本当に肺活量がないと声が続かないんですよね! けっこうスキルがいるんだなと思いました。

―もう練習はしてないんですか?

ある程度やってやめちゃいました(笑)。でも、レコーディングのときにガヤでこういう声をうっすら入れてたりします。

―ヴォーカルはこんなですけど、サビがエモいんですよ。

ギターがめちゃめちゃエモさを出してますね!

―しかも、歌詞は”One for all / All for One / We are strong / We are one”なんですよ。

そんないいこと歌ってるんですか!? 絶対悪いこと歌ってると思った!

―……そして、このヴォーカルは女性です(とYouTubeの画面を見せる)。ちなみに、アーチ・エネミーというバンドです。

えっっっ!? そうなの……!? ……ちょっと、衝撃なんですけど……。これは気付かなかった……。すごいですね! ええ~、すごい。こんな声、低すぎて出ないですよ。完全に男の人だと思ってました。

―菜緒さんの様子を見ながら、「これは男だと思ってるな、よしよし」と思ってました。

騙された(笑)。


編集部からのお題 その7
Perfect Drug - Nine Inch Nails


―ここからは「これは菜緒さんが好きなんじゃないかな?」シリーズです。

やった! (ヴォーカルが入った瞬間に)あ、これは好き系です。すごい、面白い。今日、一番好きです。この声がけっこう好きだし、リズムも面白いですね。

―ナイン・インチ・ネイルズといいます。

ん? 難しい名前! (スマホで検索しながら)ふーん、インダストリアル・ロックバンド……。

―今の感想で確信に変わったんですけど……。

え、何? こわいこわいこわい(笑)。

―菜緒さんは多分、インダストリアル・ロック/メタルが好きなんだと思います。

え~! うれしい! メタルってサブジャンルが多すぎて、自分でも何が好きなのか全然わかんなかったんですよ! すごい! 今、すごく感動してます! それがわかると助かるなあ。これからは「インダストリアル・ロック」で調べればいいんだ! これから言おう! 好きな音楽、インダストリアル・ロック!

―「インダストリアル寄りな音が好きですね」とか。

カッコいい~!(笑) 言おう!


編集部からのお題 その8
Breathe - The Prodigy


(イントロが始まった瞬間に)え、本当にすごい。なんで(私の好きなのが)わかるんですか?

―お。ということはイントロの時点で好きですか?

うん。私、せっかちなのか、イントロで引っかからなかったら次の曲にいっちゃうことが多いんですよ。最初が好きじゃないと続きを聴かなかったり。

―じゃあ、さっきのBARONESSなんてすぐに飛ばされちゃいますね。

うん、そうそう。……こういう声って地声なんですか?

―地声ですね。

ええ~、どうやって出すんだろう。こういう曲は素敵だと思います。こういうねちょねちょした声は中毒性がありますね。

―「ねちょねちょ」は菜緒さんにとって重要な要素ですね。

ねちょねちょは大事なんですよ~。

―このグループはプロディジーです。元々はダンスミュージックをやってたんですけど、徐々にロック寄りの音に変化していった結果、世界的にブレイクしました。

プロディジー。へぇ~。

―今ではイギリスのメタルフェスでトリを務めることもあります。

ええ、すごい! でも、こういう人たちがメタルフェスのトリをやってもいいんですか? メタルのファンはうるさい人がたくさんいそうじゃないですか。

―でも、3日間のトリがメタリカ、アイアン・メイデン、プロディジーっていうフェスもありましたよ。

ええ~! そこまでいっちゃうんだ! じゃあ、受け入れられてるんだあ。

―……そうなんですが、ヴォーカルの方がつい先日、亡くなってしまったという。

ああ……。嫌だなあ……。今後はどうなるんだろう。ヴォーカルが変わるのって大変ですよねえ……。


編集部からのお題 その9
MIDI SURF - THE MAD CAPSULE MARKETS


―さあ、残り2曲です。

すごい。すごいなあ。好みが見抜かれちゃってるよ……。

―ふふふ。

(曲が始まってすぐ)ああ、こんな音が鳴っちゃったら気になっちゃいますね。(サビで)いつの間にかピコピコした音がなくなってる! 最初はピコピコメインの曲だと思ったら、いつの間にか王道な音になってた! でも、私は前の2曲のほうが好きかも。

―ちなみに、これは日本人です。THE MAD CAPSULE MARKETSというバンドです。

え、そうなんですか?


編集部からのお題 その10
OBVIOUS - lynch.


―では、これが最後です。

これ、ヴォーカルが2人いるんですか?

―いや、1人です。

え、1人でこれやってるんですか! (サビが始まってすぐに)日本人っ!(笑)ゴリゴリ日本語だった! めっちゃ面白い! ビジュアル系ですよね? この声、誰だろう? 

―咲良さんと地元が一緒ですよ。

え、地元!? 誰だろう……。

―lynch.です。

ああ、わからないや~。サビは”ザ・V系”って感じだけど、それまでは全然気付かなかったですね。普通にメタルというか。

―ライブもめちゃめちゃカッコいいですよ。ところで、この曲の途中にどこかで聞いたことのあるフレーズがあったのわかりました? 

ええ~、なんだろう? もう一回いいですか? (聴き直しながら)うーん、わからない。 

―では、正解を聴いてみましょう(スリップノット「The Heretic Anthem」を流す)。

あれ? スリップノットですか? え、この曲になんかあったっけ……? (サビで)うぉっほっほ!(笑) モロに入ってた!(笑) オマージュなんですね! スリップノットを聴くなら楽曲もああなりますよね。へぇ~、面白い!(スタッフに向かって)私たちもこのフレーズ入れようよ! 考えとこ!

―言葉のリズムだけでも印象に残るから、どういう言葉を入れても「あれ、スリップノット意識したでしょ?」ってファンのおじさんから言われますよ。

ええ~! 言わせた~い! 頑張ろう!

―ということで、今回は以上です。

ありがとうございました。今回もいろんな音楽に出会えました。

―今回の1位はナイン・インチ・ネイルズですかね。

一番聴きやすかった気がします。

―菜緒さんはオルタナも向いてますよね。

あ、オルタナが好きなんだなっていうのはわかってましたけど、インダストリアル・ロックは気付かなかったです。

―あと、菜緒さんが好きなのは90年代の音楽ですね。

ほっほ~! 楽しい! 診断されてる!(拍手しながら)あ~、面白かった!







<INFORMATION>


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https://shachi.lnk.to/TEAMSHACHI

■TEAM SHACHI「全速前進(Live at Zepp Nagoya 2018.10.23)」配信リンク
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■公式サイト
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