映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」に出演する(上段左から)成田凌さん、千葉雄大さん、藤原竜也さん、(下段左から)高良健吾さん、瀬戸康史さん (C)2019 『人間失格』製作委員会

 俳優の小栗旬さん主演の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、9月13日公開)の男性キャストが23日に発表され、俳優の成田凌さん、千葉雄大さん、瀬戸康史さん、高良健吾さん、藤原竜也さんが出演することが明らかになった。

 成田さんは、当時、文豪・太宰治に関わったとされる編集者数名の要素を1人に集約した映画オリジナルのキャラクターで、崇拝する太宰に執筆を依頼する熱心な若手編集者・佐倉潤一を演じる。千葉さんは、太宰の弟子であり愛人でもある静子(沢尻エリカさん)の弟・太田薫、瀬戸さんは、太宰の親友であり、ラジオやテレビなどを中心に活躍する九州生まれの作家・伊馬春部、高良さんは、太宰を批判する若き日の三島由紀夫、藤原さんは、無頼派を代表する作家であり太宰とは同士である破天荒な作家・坂口安吾をそれぞれ演じる。成田さんらのコメントも公開された。

 映画は文豪・太宰治の遺作「人間失格」の実写化ではなく、「人間失格」の誕生秘話を太宰自身と彼を愛した3人の女性の目線から、実話を基にしたフィクションとして映画化。ベストセラー作品を連発しつつも、正妻と2人の愛人という3人の女性と関係を持ち、愛人と川に身を投げた太宰の恋と生涯を、蜷川監督ならではの新解釈とビジュアルで描く。宮沢りえさんが太宰の正妻・津島美知子、沢尻さんが愛人で弟子でもある作家の太田静子、二階堂ふみさんが太宰の愛人で最後の女・山崎富栄をそれぞれ演じる。

 成田さんらのコメントは以下の通り。

 ◇成田凌さんのコメント

 蜷川実花さんの作品で、主演は小栗旬さんと聞いた時点で、迷いは全くなく、そのような作品に自分も参加できることがうれしかったです。僕が演じた太宰の担当編集者・佐倉潤一は、太宰の嫌な部分をたくさん見ていて、さまざまな問題に巻き込まれるのですが、何よりもまず学生時代からの太宰の大ファンで敬意が前提にあるということを大切に演じました。驚くほど映像がきれいで、どのシーンもすごく印象的で鮮明に残っています。どんな作品になるのか誰も想像できないから、完成した作品を見るのが本当に楽しみです。

 ◇千葉雄大さんのコメント

 沢尻さんの弟役は実は2回目なのですが、映画としては初めてで、光栄な時間でした。薫はある意味堅物だと思いますが、常に姉のことを思っている。それを根底に持って演じました。蜷川監督作品は、お客さんとしてファンだったので、自分が出演させていただきすごくうれしいですし、もっとこの世界観に浸っていたかったです。蜷川監督が描く太宰の人物像、末路がとても気になります。完成が楽しみです。

 ◇瀬戸康史さんのコメント

 僕は太宰の友人・伊馬春部という役を演じました。2人は本当に仲が良かったそうなので、距離感の近さを表現したかったのですが、初共演の小栗さんに非常に優しく接していただいて、楽しく演じることができました。また、伊馬が北九州出身ということで、僕も福岡で生まれ育ったので、福岡弁をやらせてもらっています。とても大切な印象に残るシーンになったと思います。

 ◇高良健吾さんのコメント

 三島由紀夫さんの本には個人的にも影響を受けているので、プレッシャーはもちろんありましたが、演じられて光栄でした。今回自分が演じた三島は、21歳の学生の頃なので、みんなが持っている三島像とは差をつけたいという思いで探りながら演じていました。蜷川監督の三島への思い、演出も非常に的確で分かりやすく、若い時に鍛えていただいた小栗さんとの共演も、緊張感がありつつも本当に楽しかったです。

 ◇藤原竜也さんのコメント

 蜷川監督とは「Diner ダイナー」でもご一緒させていただきましたが、小栗くん主演の本作に出演できるということは、非常に光栄でうれしかったです。坂口安吾という重要な役どころをいただき、実際に太宰と安吾が通っていたバー“ルパン”での撮影はまるでタイムスリップしたようにすごくすてきな空間で、大変貴重な経験をさせていただきました。