富士通とFujitsu America、米Ford Motorのグループ会社でコネクテッドカーのためのプラットフォームを担うAutonomicは5月14日、先進的なモビリティサービスの提供に向けて協業することで合意した。

  • 富士通のストリームデータ処理技術「Dracena」のイメージ

    富士通のストリームデータ処理技術「Dracena」のイメージ

コネクテッドカー、自動運転、シェアリングサービス、電気自動車などにより、自動車業界はMobility as a Service(MaaS)に移行しており、車から得られる情報や交通状況などの膨大なデータの処理を、素早く柔軟に行うことができるモビリティサービスプラットフォームへの要求が高まっているという。

Autonomicは、未来のモビリティシステムを実現するためのオープンクラウドベースのプラットフォーム「Transportation Mobility Cloud」を自動車メーカーやモビリティサービス事業者に提供している。

同プラットフォームは、自動運転車の走行ルート、大規模な車両の管理、輸送計画のサポートなどを行うアプリケーションに必要な構成要素のデータ提供や、コネクテッドカー、公共交通機関などの都市のモビリティシステムに関するさまざまな要素をつなぎ、安全で効率的、持続可能な交通ネットワークの実現に貢献しているという。

今回の協業を通じて3社は、富士通が保有するデータ処理を継続しながら処理内容の追加・変更を実行できるストリームデータ処理技術「Dracena(ドラセナ)」などのデジタル技術や自動車分野における経験と、Autonomicが保有するモビリティに特化したクラウドサービスを組み合わせて、シェアリングや電気自動車、自動運転のためのモビリティサービスを米Fordに提供し、その後は世界中の自動車メーカーへの展開を予定している。