『バンドリ!』大塚紗英 写真集発売記念インタビュー「ウェディングドレスは一生の思い出」

アニメ、スマホゲーム、小説、そして演じる声優がリアルに楽器を演奏する3Dライブと、様々なメディアミックスを通して熱狂を生み出し続けている、超人気コンテンツ『BanG Dream!』(通称:バンドリ!)。登場キャラ、演じる声優共に幅広い活躍を見せていく中、先日4月26日にバンド「Poppin’ Party」(愛称:ポピパ)のギター担当、花園たえ役の声優/シンガーソングライターの大塚紗英が、初の写真集『Saestain』を発売した。ENTAME next初登場の“さえチ”に、初写真集の見所をググッと迫ってみた。  

──1st写真集発売おめでとうございます! 写真集を発売すると聞いた時の率直な感想は?

大塚 去年の秋ごろにお話をいただいたのですが正直……自分の人生の中に「写真集を作る」という予定は組み込まれていませんでした(笑)。もう、前代未聞。「どうしよう?どうなるの!?」と、撮影中もずっと思っていました。ただ、写真撮影という衝撃的体験を通して自分を広げるのはアリだなと。

──『Saestain』は大塚さんの笑顔と、ロケ地グアムでの開放的な景色が相性抜群な内容になっていますね。

大塚 昨年の12月に3日間かけて撮影したのですが、雨季の真っ只中だったのか晴れ間が射したのが最終日のほんのわずかだったんですよ(苦笑)。その分、その晴れの時のショットがどれもいいんですよ。特に雨上がりの虹の写真はすごくキレイ。ホテルからバーッ!っと雨が降る様をずっと眺めていたら、晴れ間が覗きはじめると同時に虹がスッとかかって。しかも二重の虹だったんですよ!

──『ハロー快晴!』(※1)からの『二重の虹』(※2)!!

大塚 アハハ! 虹が誕生する瞬間から終わりまでを眺められて、本当に『二重の虹』の歌詞じゃないですけど、奇跡みたいだなぁと。

──今回の写真集のテーマはなんでしょう?

大塚 明確にコレ!というものはないのですが、一つだけ意識していたことがあります。私は何事にも「ライブ」という言葉を使って例えてしまうぐらい「ライブ」が好きなんです。「ライブ」って「生」という意味じゃないですか。私は人としても歌も言葉も「生きている」ことを大切にしたいというモットーを持っているので、写真集にも、その“生きている”感、“ライブ感”が出させればいいなと思っていました。

──その“ライブ感”は、素の姿としてパッケージされていますね。

大塚 そうなんですよ。ありのまま。むしろ、笑い崩れた表情が多かったり、髪の毛もちょっとグシャッとしていて。けど、それが“大塚紗英らしさ”なのかなと。まぁ、単純にキメキメのカッコイイが苦手なのもあるんですけどね(笑)。
※1:『ハロー快晴!』 大塚紗英が17歳の時に作った楽曲。葛藤を乗り越え未来へと強く進んでいこう!という気持ちを真っ直ぐな言葉で綴った代表曲にして、名曲。聞きたい人はぜひ「SAE Vo.yage!」に行こう!

※2『二重の虹』 Poppin’ Partyの10thシングル。読み方は「ダブルレインボウ」。こちらも名曲!

──大塚さんの“らしさ”を彩る、衣装がカラフルですごくいいですよね。

大塚 私っぽいものもあれば、役である花園たえチックな衣装も用意していただきました。スタイリストさんが本当に色々と考えてくださったんですよ。

──特にお気に入りの衣装はありますか?

大塚 あぁ~……難しい!! 一目惚れ!な衣装もあれば、ぶっちゃけ「……コレ着るの!?」という悪い印象からスタートした衣装もあって(笑)。

──悪い印象から始まる衣装!? それはなんですか?

大塚 それは……ミニスカート系全般とウェディングドレスです(笑)。普段からユッタリした身体が隠れる服ばかり着てきた身としては、裏表紙に使われているミニな上、身体のラインがハッキリ出るような服は避けてきたんですよ。こういう機会でなければ着ない服に袖を通せたことで、いつもと違う素がだせたと思います。そういう普段着ないという意味で、ウェディングドレスは緊張しかありませんでした。だって、今後一生着る機会がないかもしれない衣装じゃないですか。

──なに悲しいことを言っているんですか!!

大塚 アハハ!そりゃあ、いつか着る日が来ればいいですけど、この写真集が大塚にとって、最初で最後のウェディングドレス姿になるかもしれないじゃないですか。貴重な一生の思い出になりました。これまでの私は写真に撮られるのが苦手で、苦手で仕方なかったんです。それが、改めて写真を見ると苦手から入ったことが、かえって普段の私とは違う面も引きだしてくれていますよね。挑戦して良かったなぁ。

──結構きわどいショットも納められていますし……。

大塚 いやぁ、これも相当な挑戦でした(照笑)! 本当にどのショットも頑張ったんですよ!!

──『Saestain』は写真だけでなく、企画が盛りだくさん。まず、特典にVRがついています!

大塚 超ウルトラ初VR体験! とは言っても、私の日常の中にカメラが入った!という、VRでも素の飾らない部分が出ていると思います。見所としては、今回はVRのために『ピントは永遠に合わない』という曲を書きおろしたんですよね。私にとっての初の公式音源が写真集のVRで披露というのは、ファンキーで自分らしい(笑)。ただ、VR撮影の前日にやっと書けたできたての曲なので、本番での演奏がまぁ……拙いと言いますか(苦笑)。ただ、それも私らしい味になっています。

──中々楽曲が音源化されずにヤキモキしていたクルーの方々にとって、これは朗報だったかと。

大塚 いやぁ、大変お待たせいたしました。改めて、目でも耳でも楽しめる写真集という、中々ない作品になりましたね。

──巻末には「SAECHI MAGAZINE」と題した企画コーナーが。こちらも随分とバラエティ豊かです。

大塚 ここでは、私が開催しているイベント「SAE Vo.yage!」で着用した衣装の紹介や、イラストにアクセサリー作りという、私の趣味についてなどのプライベート部分を出せたらいいなぁと、編集さんから案をいただきつつ、「こんなことをやりたい!」と提案しながら作って行ったページです。また、今回はポピパの聖地巡礼にも挑戦しました。初聖地巡礼だったのですが、実際にアニメを作ってくださるスタッフさんは、こうした場所に足を運びながら、どんな想いを込めて作られたのかな?と、色々と想いを馳せていたら思わず感慨深くなりました。いつか、2ndシーズンの聖地巡礼もやりたいですねぇ! 2ndシーズンにはJR大塚駅が出てくるので、大塚が大塚駅で!って(笑)。

──パーソナリティをより深堀する、100問100答、ロングインタビューも読み応え十分。

大塚 100問100答に関しては、自我が強すぎるあまり色々考えて答えていたら、1問につき5答ぐらいしちゃって(笑)。最後のロングインタビューは……長いっすねぇ(苦笑)。ここまで人に腹を割って話したのは初。読み返したら「おやおや、ここまで自分、話しちゃっているけど大丈夫!?」とビックリしました。それほど明け透けなまでに、23年間の私の歩みが凝縮されていますね。『Saestain』は大塚紗英という人間の第一章の集大成であり、ターニングポイントですね。

──ということは、写真集発売と共に大塚さんの第二章が始まるということでしょうか?

大塚 はい。これまで苦手で仕方なかった写真撮影に全力でぶつかった結果、それが写真集という形となり、手に取った方が「すごく良かったよ!」という声をくださった。この経験全てが、自分の仕事への在り方や夢への価値観が大きく変えてくれました。そりゃあ、未だに撮られるのは苦手ですよ(笑)。ただ、こうして歌や世界観だけでなく、私の写真をエンタメとして楽しんでくださる方がいらっしゃるのなら、自分を刻むという行為の中に写真という選択肢も加えていいのかなと。例えば、曲の世界観を写真で表現していくとか、気が狂うほど好きなドクターマーチンの靴をブワッ!と広げてその前で撮るとか(笑)。こういう思考を刺激してくれる幅を広げてくれたのがすごく嬉しい。新たな大塚紗英の表現の一つになっていけばいいなぁ。

──おぉ、ということは2ndへの期待も高まりますね!

大塚 実現すれば嬉しいですけど、どうかなぁ……。

写真集担当 ぜひ!2nd、やりましょう!!

大塚 おぉ~!! では、2ndも待っているよ!という心の広い方がいらしたら、気楽にお待ちいただければと(笑)。
大塚紗英
大塚紗英写真集『Saestain』発売中
撮影:根本好伸
出版社:講談社
定価:3,240円