車種別・最新情報[2019.05.02 UP]


いまこそ「もっと」知りたいメルセデス・ベンツ

MERCEDES-BENZ A-Class

写真●内藤敬仁
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年6月号の内容です)
※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。


メルセデスがいま、新しい。そこには、ニューモデルが登場したという意味に加えて、自動車産業を牽引してきたブランドならではの戦略が関係している。その象徴とも言えるのが、クルマと人を繋ぐインターフェースの革命。自然言語対話型オンライン音声認識を採用した「MBUX」だ。しかも、ハイエンドではなく、新型Aクラスからの導入というのも興味深い。いまこそ知りたいメルセデス・ベンツの最新情報をさまざまな角度からお届けします!


「Hi,Mercedes」で始まる新しいメルセデスとは?


文●石井昌道 写真●内藤敬仁、澤田和久
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。


「ハイ、メルセデス」。これが、最新のメルセデスの合言葉だ。クルマのAIはこれに反応してナビや空調など、今まで手動で行っていた操作をハンズフリーで行ってくれる。ひと昔前ならSF映画のような世界が、もうすでに現実のものとなった。


クルマと対話する未来がついに現実となった


 自動車業界でもはや一般化したといえる「CASE」は、16年のパリモーターショーでメルセデス・ベンツのディーター・ツェッチェが提唱した。C(コネクティビティ)、A(オートノマス=自動運転)、S(シェアード)、E(エレクトロリック)がこれからの革新の柱となると断言したわけだが、新型AクラスからはMBUX(メルセデス・ユーザー・エクスペリエンス)でコネクティビティを一皮むけたものにした。
 「ハイ、メルセデス」と呼びかけるだけで起動する自然言語対話型オンライン音声認識は、「ちょっと寒い」などといった普通の会話にクルマが応えてくれる。従来の定型文型音声認識よりも相棒感が増すのが最大の特徴。サーバーに繋がっていることで学習機能が働き、付き合いが深まるごとにユーザー好みになっていくという、クルマとの新たな関係性の構築によってカーライフもかわっていくことだろう。それと同時に、運転中に目を逸らしたりハンドルから手を離す必要がなくなる優れたインターフェースなので、安全性にも貢献することになる。快適性を高めてドライバーの負担を減らして安全性を高めるというのは、メルセデスの伝統的な哲学だ。
 エレクトロリックではEQというサブブランドを立ち上げてEVを本格展開し始めるほか、既存のラインアップでもISG、BSGといったマイルドハイブリッドで環境性能の底上げを図る。燃費のみならずアイドリングストップからエンジン再始動が極めてスムーズになるなどの恩恵がユーザーには嬉しいところだ。
 自動運転に繋がる先進安全技術の分野で世界をリードしているのは間違いのないところ。機能だけ切り取ってみれば他社でも類似のものがあるかもしれないが、徹底した走り込みや人間研究によって獲得している優れたユーザビリティはメルセデス独自のものだ。
 昨年発売されたCLS以降のモデルは、デザインも新世代に切り替わっている。エッジの効いたキャラクターラインなどで目を引くのではなく、要素を減らし、本質的なフォルムの美しさを際立たせるといったシンプル&クリーンな方向性は、よりいっそうのエレガントさを引き出している。目の肥えたユーザーの心に響くデザインとなっているのだ。
 新型Aクラスを皮切りに、今後はコンパクトカー群が続々と刷新され、CクラスやEクラス、Sクラスといった伝統的なシリーズやSUV系は最新のMBUXや先進安全装備の投入や入念なマイナーチェンジで熟成させ、サブブランドのEQの展開を始めるメルセデス。プレミアム・ブランドだというだけではなく、自動車産業の未来へ向かって世界をリードしていく存在なのだ。


Profile
自動車ジャーナリスト

石井昌道
理路整然とした、わかりやすいレポートは業界随一。専門誌はもちろん一般誌でも人気の自動車ジャーナリスト。


Recommend 01【A-Class】MBUXを初導入した記念すべきモデル

 昨年末に日本導入された4代目Aクラスは新世代プラットフォームで動的質感が大いに高まった。FFモデルながら、メルセデスのFRサルーンに通じる堂々たる走りを披露するようになったのだ。新たな1.4Lガソリンターボはダウンサイジングされながらも頼もしくなり、6月にはAクラス初の2Lディーゼルも追加される。MBUXが最初に採用されたモデルとしても話題になった。
メルセデス・ベンツ A 180 スタイル(7速AT・DCT) ●全長×全幅×全高:4420×1800×1420mm ●車両重量:1360kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●最高出力:136ps/5500rpm ●最大トルク:20.4kgm/1460-4000rpm ●排気量:1360cc ●新車価格:328万円~399万円(全グレード)


サイドの面を見ればわかるようにデザインはシンプルな新世代のもの。豊かな曲線美やテールのふくよかさなどが強調され、エレガントになっている。Sクラスと同様、横長ディスプレイも先進的だ。


Coming soon:SUVで初めて「MBUX」を搭載する新型GLE

 Eクラス相当のSUVであるGLEが7年ぶりにモデルチェンジされ近々日本にも導入される。新開発のエアサスペンションが採用され、ダンパーとスプリングを個別に電子制御、路面のスキャンも合わせて行うというシャシー性能に注目が集まっている。渋滞進入時のアシスト機能も初採用。


SUVとしてはMBUXを初採用。まだ新しいシステムだが、Aクラスのものからアップデートが図られているようだ。


Recommend 02【G-Class】新しくなったGクラスはオンロードでも快適

 軍用車両をルーツに持つオフローダーというユニークなキャラクターが愛され続けてきたGクラス。ラインアップ消滅の噂は絶えなかったが、根強い人気に押されて2018年にモデルチェンジ。型式を変えずラダーフレーム構造も踏襲されているが、軽量素材をふんだんに使って大幅な軽量化を果たし、フロントサスをリジットから独立懸架へ、さらにステアリングをボール&ナットからラック&ピニオンへ改め、走行性能をアップ。
メルセデス・ベンツ G 550(9速AT) ●全長×全幅×全高:4660×1930×1975mm ●車両重量:2450kg ●エンジン:V8DOHCツインターボ ●最高出力:422ps/5250-5500rpm ●最大トルク:62.2kgm/2000-4750rpm ●排気量:3982cc ●新車価格:1170万円~2076万円(全グレード)




全長は53mm、全幅は64mm大きくなったが、見た目は従来にそっくりにすることにこだわった。デジタライズが進んだインテリアは、オフローダーらしからぬモダン・ラグジュアリーに仕立てられている。


Recommend 03【C-Class】マイナーチェンジでさらに進化したCクラス

 昨年、改良箇所が6500点にもおよぶビッグマイナーチェンジを受けて進化・熟成したCクラス。デザインは好評だったため小改良にとどめているが、中身はごっそり入れ替わっているわけだ。以前のランフラットタイヤをやめてノーマルとなったことで乗り心地が大幅改善。このクラスでは珍しいエアサスも用意されており、スポーティなライバルとは一線を画す快適性を誇る。
メルセデス・ベンツ C 200 アバンギャルド(9速AT) ●全長×全幅×全高:4690×1810×1425mm ●車両重量:1565kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●最高出力:184ps/5800-6100rpm ●最大トルク:28.6kgm/3000-4000rpm ●排気量:1496cc ●新車価格:455万円~1407万円(セダン全グレード)


注目はC200の1.5Lガソリンターボエンジン。ダウンサイジングしながらもマイルドハイブリッド効果でパフォーマンスと燃費を底上げした。


Recommend 04【E-Class All-Terrain】悪路もこなせる特別なEクラスワゴン

 ステーションワゴンから最低地上高を25mmほど高めてクロスオーバーSUVとしたオールテレイン。2Lディーゼルに4MATIC、エアサス+可変ダンパーのオールボディコントロール・サスペンションを標準装備するなどスペックは最強。快適性と操安性のバランスは想像以上にハイレベルで、しなやかな乗り味が好きな人にはマッチするはず。
メルセデス・ベンツ E 220 d 4MATIC オールテレイン(9速AT) ●全長×全幅×全高:4950×1860×1495mm ●車両重量:1940kg ●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ ●最高出力:194ps/3800rpm ●最大トルク:40.8kgm/1600-2800rpm ●排気量:1949cc ●新車価格:893万円(オールテレインのみ)


インテリアはEクラス・ステーションワゴンに準ずる。専用に用意されたオフロード用のオールテレインモードは35km/h以下で車高が20mm高まり、ディスプレイにグラフィックで確認することができる。


「電動化」だけではないメルセデス・ベンツのEQ戦略


文●グーワールド 写真●メルセデス・ベンツ、グーワールド

新ブランド「EQ」を立ち上げ、2022年までに10車種のピュアEVと数多くの電動化モデルを投入すると予告しているメルセデス。ここでは「EQ」ブランドの現状と展望を解説。自動車産業の巨人が、何を目指し、どこへ向かっているのかを紐解きます。


第三のブランドは新たなる領域に挑戦する


 メルセデス・ベンツ、そしてメルセデスAMGに続く、第三のブランド「EQ」がいよいよ本格始動する。
 電気モビリティのために立ち上げた専用ブランドのキャッチコピーは、「Electric Intelligence by Mercedes-Benz」。その目標は壮大で革新的だ。動力を内燃機関から電気に置き換えるだけに止まらず、エネルギーの使い方やクルマとの対話方法を改革することで、カーライフ、ひいては社会そのものを変えていくことが最終的な目標とされている。
 ここで関連してくるのが、ダイムラーの中長期戦略である「CASE」。コネクティビティ、オートノマス、シェア・サービス、エレクトリックといった、自動車産業の成長要素をキーワード化したものだ。メルセデスは「EQ」ブランドを通じ、いまや自動車業界全体に波及しつつある「CASE」をクルマ作りの中核要素とすることで、今後多様化していくモビリティ社会でのリーダーシップを手に入れようとしている。
 パーソナルな移動手段であり、所有することに価値を見いだす高級乗用車としてのメルセデスブランド。それに対して、「EQ」では、個人所有に加え、カーシェアリングのような非所有型モビリティにも積極展開する。カーシェアリングが早い段階で普及するであろう巨大都市での利用ならば、航続距離や充電インフラについても解決しやすく、静粛性やストップ&ゴー性能の高さといったEVの美点が生きてくるわけだ。
 「EQ」ブランドは、メルセデスブランドとは独立した形を取りながらも、一部の領域でオーバーラップするのが特徴となる。ピュアEVである「EQ」は完全に専用となるが、従来のラインアップにも電動化技術が投入され、ユーザーは自分のライフスタイルに合わせたパワートレインが選択できる。
 たとえば、SクラスやEクラスには「EQ Power」と呼ばれるプラグインHVをラインアップ。さらに、「EQ Boost」というネーミングで48VのマイルドHVも投入され、低燃費と質の高い走りの両立を実現している。
 ブランドシンボルであるスリーポインテッドスターが陸海空を表すように、メルセデスはモビリティのあらゆる可能性に対して挑戦している。自動車を発明したメーカーとしてのプライドをかけ、EQ戦略は今後さらに加速していくことだろう。


絶好調のF1に続き、Formula Eでも頂点を目指す

 モータースポーツにも電動化の波は押し寄せており、その頂点がフルEVのマシンで競う「フォーミュラE」だ。メルセデスは2019年末の第6シーズンからの参戦を発表。「メルセデス・ベンツEQ シルバーアロー01」が2019年3月のジュネーブショーで公開された。


【EQC】2019年の日本導入が予定されるメルセデス初の100%電気自動車

 すでに2018年9月のストックホルムでワールドプレミアされているメルセデス初のEVモデルである「EQC」。SUVタイプで名前から想像されるように、ボディサイズはGLCに近い。モーターを前後に2基搭載しており、リチウムイオンバッテリーの容量は80kWh。航続距離は欧州モードで450km以上とされる。気になる日本導入は2019年中と発表されている。


左右で繋がるデザインのデイタイムランニングライトはEQモデルのアイデンティティ。


インテリアデザインや上質な仕上げは電気自動車になってもメルセデスクオリティ。インフォテイメントにはAクラスで話題になっている「MBUX」を搭載。なお、急速充電はチャデモ方式に対応する模様だ。


EQCに搭載されるメカニズム。車軸の間にある空間にリチウムイオン電池が搭載されている。(写真上)電池の特性である外部気温による性能の変化についても、徹底的な試験が行われた。(写真左)


【Concept EQV】市販EV第二弾はミニバン航続距離は400km

 今年のジュネーブショーで発表されたピュアEVモデルの第二弾は高級MPVである「EQV」。Vクラスをベースにした高級ミニバンで、コンセプトモデルではあるものの、その完成度の高さからもうかがえるとおり、ほぼ量産モデルに近い内容。航続距離は400kmで、次世代型急速充電に対応しており、15分で走行距離100km分の充電が可能というのもトピックだ。


100kWhのリチウムイオン電池を搭載し、1回の充電で400km走行できるとしている。量産モデルは2019年9月のフランクフルトショーで公開予定。


メルセデスやスマートが属するダイムラーグループでは、2030年までに車載電池を2.5兆円分調達することを発表している。これにより、ひとつのモデルに複数の電動化モデルをラインアップ可能とした。


EQ House:未来のライフスタイルを体験





 メルセデスが進めるCASE戦略が普及した未来のライフスタイルを具現化させたのが、竹中工務店とコラボレーションした「EQ HOUSE」。この体験型施設は「Mercedes me Tokyo」で、2019年3月から2年間の期間限定で公開されている。


プロからアマチュアまで幅広くサポート「メルセデスとゴルフの素敵な関係」


文●グーワールド 写真●メルセデス・ベンツ
ゴルフ趣味にクルマは欠かせないが、なかでもメルセデスとのマッチングは良好。なぜなら、ブランドを挙げて20年以上にわたりゴルフ界をサポートしているからだ。


オーナーが参加できる世界規模の大会も実施


 マスターズや全英オープンをはじめとするメジャー大会への協賛やLPGAのオフィシャルパートナー活動を通じての次世代選手の育成など、さまざまな形でゴルフ界をサポートし続けているメルセデス。
 日本でもオーナーを対象にしたアマチュア向けの大会「メルセデストロフィー」を2008年から毎年開催。地区大会と全国大会を勝ち抜いた成績上位者には、ドイツシュツットガルトで行われる世界大会への出場権利が与えられる。2018年大会は世界60カ国以上で大会が開催されたビッグイベントに成長している。
 正規販売店で購入すれば、新車、中古車を問わず参加可能。残念ながら今年の大会申し込みは締め切られているが、来年に向けてクルマを購入し、腕を磨いてみては?


「テーラーメイド ゴルフギフトセット」(1万800円)は、贈り物としても最適。テーラーメイドとのコラボレーションで、ゴルフボール、ゴルフクラブタオル、ティー、ボールマーカー、グリーンフォークのセット。


「テーラーメイド ゴルフスタンドバッグ」(4万2000円)はスポーティなフォルムが魅力。自立スタンド式の9型軽量キャディバッグ。


「テーラーメイド シューズバッグ ブラック」(6480円)。シックなデザインで、ゴルフはもちろん、旅行や出張用としても活躍してくれる。


メルセデスのブランドアンバサダーでもあるベルンハルト・ランガーは、ドイツ人として初めてメジャーを制覇したレジェンド。(写真左)。2016年にはゴルフカートを共同開発した(写真右)。


【中古車カタログ】メルセデスのSUVを一挙紹介!


文●グーワールド
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。

世界的な需要を受け、メルセデスにもSUVブームの波が押し寄せている。ここ数年でGLAからGLSまで、セダンと変わらないモデルラインアップとなった。ここでは、メルセデスのSUVを中古車相場を交えながら一挙にご紹介しよう。


[GLA]最初のメルセデスにぴったりの小型SUV


 メルセデスの車種の命名法が数年前に変わった。SUVの場合、乗用モデル(AクラスからSクラス)を基本に、同車格のSUVには「GL」が付く。たとえばAクラス相当のSUVは「GLA」という具合。これは、言い換えるとそれだけSUVの数が増えたということを意味する。とくにGLAはもっとも小型のSUVで、従来には存在しなかったモデルである。見た目どおりAクラスがベースで、約1500mmの車高は、ちょっと背の高いハッチバックという印象。一方、大径ホイールや力強いフェンダーアーチは、Aクラスとは異なるインパクトがあり、流行に敏感なユーザーに強く訴求するものだ。
 GLAが登場したのは14年5月だから、登場から5年が経つ。中古車も期間相応に充実しており、価格の安さと相まって初めてメルセデスに乗るというユーザーにもオススメの1台と言える。市場に多いグレードは、1.6Lターボの「GLA180」と2Lターボの「GLA250 4MATIC」。平均価格は、前者が290万円、後者が320万円ほど。パワフルな四駆の2Lターボも魅力だが、軽快な走りの1.6Lターボのほうが手頃な価格で買いやすい。GLAは、基本的にコンディションのよいものが多いが、保証の充実した認定中古車もオススメである。


中古車参考価格帯:200万円~400万円(14年~19年 ※AMGを除く)


こんなひとにオススメ

 もっとも小型のエントリーモデル。手頃な価格ゆえ、30代くらいの若年層にぴったり。本格的な四駆性能は不要で、カジュアルなコンパクトカーに乗りたいというユーザーにイチオシである。



インテリアの雰囲気はAクラスによく似ているが、こちらのほうが全体的にスポーティな印象。室内空間もほぼAクラスと同程度で、広々としたものではないが、大人が後席に座っても十分なゆとりがある。


トランクスペースもそれなりに広く、車高が低い恩恵で荷物の出し入れがしやすい。フロアがフラットなので有効にスペースが活用できる。


写真(GLA250)は、211馬力の2L直4ターボを搭載。出力、トルクとも十分。トランスミッションは7速DCTを組み合わせている。


[GLC]適度なボディサイズはファミリー層にオススメ


 GLK後継車として登場したミドルクラスSUVのGLC。無骨なデザインから一転、こちらは柔和で親しみやすいスタイルが特徴である。名称からわかるとおり、Cクラスベースで、パワートレインは2Lガソリンターボ、2.2Lディーゼルターボ、さらには2LターボのPHVまで幅広く設定される。ボディサイズは全長4670mm、全幅1890mm、全高1645mm(16年モデル)と、Cクラスと全長は同程度、全幅、全高がひとまわりほど大きい。室内はゆとりがあり、家族4名が快適にロングドライブを楽しめる空間を持つ。
 中古車は物件が充実しているものの、相場は高値をキープ。そのなかでも比較的買いやすいのがガソリンターボの「GLC 200」。物件が多く、選択肢の幅が広い。しかし価格重視ならデビュー年式の物件が多い「GLC 250」もオススメ。こちらは400万円の予算から探せるため、ほかのグレードに比べて手が出しやすいのが魅力。なお、PHVやディーゼルは物件が少なく、相場も高めとなっている。


中古車参考価格帯:370万円~640万円(16年~19年 ※AMGを除く)


こんなひとにオススメ

 今の時代、SUVはかつてのセダンのようなポジションで万人に好まれるボディ。カジュアルからフォーマルまで幅広く使えるため、これ1台で通勤、レジャーを楽しみたいファミリー向け。


GLAと比べるとインテリアはより広く、ロングドライブでも疲れにくい。とくにリヤシートにゆとりがあるから、4名から5名乗車の頻度が高いファミリーには最適。また、先進の安全装備も充実している。


トランスミッションは9速AT。5つの走行モードを好みで選べる「ダイナミックセレクト」も装備。


シートを全部畳めば、1600Lの容量が確保される。自動開閉可能な「EASY-PACK」も標準装備。


「GLC200」と「GLC250」には2Lターボを搭載。前者は184馬力、後者は211馬力の最高出力を発揮。


先代モデルにも注目:GLK-Class
中古車参考価格帯:150万円~380万円(08年~16年 ※全グレード)

GLCの前身GLKは価格が下がって買い時 現行型GLCは中古車でも高額だが、その前身となるGLKはかなりリーズナブルに購入できる。中古車平均価格は270万円となっているが、じっくり探せば100万円台で販売されているケースも多い。ただし、走行距離が伸びているものも目立つ。物件数もGLCより少ないから探しにくいのが難点だが、お買い得感は非常に高い。最近のメルセデスにはない無骨なルックスもGLKのチャームポイントだろう。


1世代前とは言え、室内のクオリティはさすがメルセデスと言える高いレベルにある。エンジンは3.5LV6のみの展開で、全車4WDと7速ATが組み合わされる。


[GLE]中古車価格が下がりお買い得感は高い


 15年に行われたMクラスのマイナーチェンジでGLEに名称が変更。これに伴い、内外装のリフレッシュが行われ、エンジンは3LV6ディーゼルターボが新たに搭載された。トランスミッションは9速ATとなり、よりスムーズな走りを実現したのもGLEの見どころ。
 登場から4年が経過し、中古車が出揃い始めている。平均価格は680万円で、経過年のわりに値落ちの幅は大きいのが特徴だ。また、この世代ではSUVのほかクーペボディを設定するのも特徴で、後者は中古車全体の3割ほどで、相場は100万円ほど高い。一方、AMGはV6ターボの「43」とV8ターボの「63」があるが、いずれも高額だ。


中古車参考価格帯:520万円~830万円(15年~19年 ※AMGを除く)


こんなひとにオススメ

 ボディサイズは、さらに上のGLクラスに譲るものの、走りと実用性のトータルバランスはGLEが優れている。クルマにこだわりがあり、プレミアムカーを乗り継いでいるユーザーにオススメだ。


全長がおよそ4.8mと大柄なボディを持つため、相応に室内は広い。シートやトリムも高級な素材が用いられ、ラグジュアリーな雰囲気となっている。


スロットルレスポンスや変速プログラムなどを調整できる「ダイナミックセレクト」。燃費重視の走りからスポーツ走行まで対応している。


フラットで広いラゲッジルームを備える。通常時で690L、シートを畳めば2010Lという広大なスペースを確保でき、用途は幅広い。




改良前モデルに注目:M-Class
中古車参考価格帯:300万円~510万円(12年~15年 ※AMGを除く)

ガソリン車ならば改良前という選択も… 2012年に登場したMクラスは、GLEのマイナーチェンジ前に該当するモデル。基本的にGLEと同世代となるが、相場はそれより格段に安く、300万円台の予算でも購入可能だ。またGLEはディーゼルのみだが、こちらはガソリンのV6が選べることも特徴。GLEよりも物件が少ないが、年式のわりに低走行な個体が目立つので、お買い得感はさらに高い。もちろん荷室などの使い勝手はGLEとほとんど変わらない。


GLEになって操作まわりが新しくなってはいるが、基本デザインはMクラスと同じ。写真の「ML350」は、306馬力の3LV6エンジンが搭載され、7速ATを組み合わせる。


[G-Class]本格クロスカントリーの傑作

中古車参考価格帯:300万円~1000万円(90年~17年 ※AMGを除く)

 昨年新型Gクラスが登場したが、ここで紹介するのはそれ以前のモデル。Gクラスと呼ばれる以前のゲレンデヴァーゲンを含めると、40年以上の歴史を誇るが、日本の中古車市場に流通する物件の大半が90年代以降のもの。とくに2010年~2015年モデルがボリュームゾーンとなっている。しかし、この辺りの高年式物件は相場が高く、やや買いにくい印象。500万円前後の予算で探すなら2005年~2010年モデルがオススメ。低年式ほど走行距離が伸びるケースが多いが、ラダーフレームの強固なボディのおかげで多少伸びていても問題ないだろう。


こんなひとにオススメ

 Gクラスは基本的に指名買いされるクルマだ。それゆえ、Gクラスに興味があるひとがターゲット。また、メルセデスのほかのSUVとは異なり、悪路走破性能が高いので、これを重視するひとも対象だろう。


写真は2014年式のGL550。年式、グレード、または装着パッケージによって内装の仕立てはかなり異なるが、写真のような美しいレッドレザーが与えられたモデルも存在する。エンジンは5.5LV8を搭載。


G 63 AMG 6x6:G 63 AMGをベースに、6輪に仕立てた限定車も存在する。新車時価格は8000万円オーバーと超高額。残念ながら、現在のところ中古車市場には流通していないようだ。


[GL-Class]リーズナブルに購入可能なGLクラス

中古車参考価格帯:500万円~630万円(13年~16年 ※AMGを除く)

 全長5125mm、全幅1935mm、全高1850mmと、フルサイズのアメ車クラスの巨体を持つフラッグシップモデル。2013年に登場した2代目GLは、先代よりも洗練されたデザインを持ち、ヨーロピアンなテイストが強まった。中古車は、メルセデスのほかのモデルに比べると少なく、少々探しにくいのが難点だ。しかし値落ちの幅が非常に大きく、5年落ちだと500万円の予算から買える。新車時価格が約1300万円~だったことを考えれば、かなりのバーゲンプライスと言っていい。AMGを除けば基本的にはV8ターボの「GL550 4MATIC」のモノグレード構成となっている。


こんなひとにオススメ

 フラッグシップSUVゆえ、ボディサイズは大きい。そのコンセプトから、アメリカンフルサイズSUVやピックアップを好むコアなファンがターゲット。また、広大な室内のおかげでアウトドアにも最適だ。







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