志麻(撮影:岡本麻衣)

志麻(浦島坂田船)が4月20日から4月27日にかけて東名阪Zeppソロツアー「First Order II -Mission to Save You-」を行った。

2月5日に活動10年を迎えた志麻。ソロでワンマンライブを行うのは、昨年5月に東京・新宿ReNYで開催された「First Order」以来となる。今回志麻は4月20日に愛知・Zepp Nagoya、26日に東京・Zepp Tokyo、27日に大阪・ Zepp Osaka Baysideで単独公演を行い、全公演がソールドアウトとなった。この記事では東京公演の模様をレポートする。

開演時刻を迎えると、エージェントの志麻が暗殺組織に誘拐された妹・志麻子を救うために敵のアジトに単独潜入するというストーリーの実写ドラマ「Sakura Bullet ~別れの弾丸~」の上映がスタート。クールな表情の志麻がスクリーンに映し出されるたび、志麻リス(志麻ファンの総称)の悲鳴が場内に響きわたる。ドラマの導入部分の上映が終わったところでステージに志麻が登場。バンドメンバーと共に「ボードゲームライフ」でライブの幕を開けると、志麻は激しく体を動かして髪を振り乱しながらアッパーチューンを畳み掛けていった。

汗で顔を濡らした志麻は「浦島坂田船はアイドルなんですよ。前髪とかも固めてキメてるわけよ。どんな動きしても崩れてないの、あいつらは」と話しつつ、「今日は崩れた俺も見てもらおうかなって」と笑って志麻リスを歓喜させる。志麻は浦島坂田船のメジャーデビューアルバム「CRUISE TICKET」からバラードナンバー「notebook love」を披露し、続けて「recoup」を熱唱。志麻リスたちは志麻のイメージカラーである紫のペンライトを振りつつ、懸命に歌う彼の姿をじっと見つめていた。

ライブ中盤には再び実写ドラマが上映され、志麻とアサシンたちの戦闘が描かれる。激しい戦いの末、エージェント・志麻がなんとか志麻子の元にたどり着くと、衣装と髪型を変えた志麻がステージに現れ、「アイのシナリオ」でライブを再開。彼は自分を見つけてくれたファンへの感謝の思いを込めて「ニバンボシ」を歌い上げ、続けて「カメリア・コンプレックス」をエネルギッシュにパフォーマンスした。

ここで志麻は改めてバンドメンバーを紹介すると「ロストワンの号哭」を披露。激しいバンドサウンドに鬼気迫る歌声を乗せてフロアにぶつけていく。振付をレクチャーしてから「ライアーダンス」をパフォーマンスして会場に一体感を生み出した志麻は、「千日紅」「命に嫌われている。」を連発。最後はこのツアーのために発表した新曲「最適解」を披露してステージをあとにした。

志麻からの手紙を志麻子が読むドラマのエンディング映像が流れたあと、スクリーンには台本を読む志麻の姿が映し出される。彼が「ライブハウスで妹たちが待っているから行くとするか」と笑うと、フロアに力強いアンコールが巻き起こり、志麻がステージに帰還。彼は「コノ手ニ」で勢いよくアンコールを開始し、会場を再びヒートアップさせた。男性ファン含む志麻リスたちと笑顔でコミュニケーションを取り、記念撮影を行った志麻は「相思相愛なんですね、皆さん。僕もみんなのこと好き。みんなも僕のこと好き」と話すと、最後に「愛してもいいかい?」をハイテンションでパフォーマンス。熱烈な拍手と大歓声に包まれながらライブに幕を下ろした。

志麻「First Order II -Mission to Save You-」
2019年4月26日 Zepp Tokyo セットリスト

01. ボードゲームライフ
02. 敗北の少年
03. 曇天
04. PLATONIC GIRL
05. ジャガーノート
06. notebook love
07. recoup
08. アイのシナリオ
09. ニバンボシ
10. カメリア・コンプレックス
11. ロストワンの号哭
12. ライアーダンス
13. 千日紅
14. 命に嫌われている。
15. 最適解
<アンコール>
16. コノ手ニ
17. 愛してもいいかい?