西武鉄道は27日、新型特急車両001系「Laview(ラビュー)」の新宿線初運行記念セレモニーを本川越駅で開催した。「ラビュー」の臨時特急列車は「むさし90号」「小江戸92号」の2本。本川越~飯能間にて4月27日から5月6日まで運行される。

  • 西武鉄道の新型特急車両「ラビュー」が新宿線で初運行(写真:マイナビニュース)

    西武鉄道の新型特急車両「ラビュー」が新宿線で初運行。本川越駅でセレモニーが行われた

「ラビュー」は今年3月16日にデビュー。池袋線・西武秩父線の特急「ちちぶ」「むさし」の一部列車に使用され、6月10日から平日は下り8本・上り9本、土休日は下り8本・上り8本に増えるという。池袋線・西武秩父線の特急列車は2019年度までに、全編成を10000系「ニューレッドアロー」から001系「ラビュー」に置き換える。

新宿線での初運行となる「ラビュー」の臨時特急列車は、大型連休期間中に埼玉県内の観光地を周遊してもらうことを目的に設定された。今年3月にオープンした「ムーミンバレーパーク」への玄関口となる飯能駅、小江戸の街並み散策を楽しめる川越市の本川越駅を結び、通常は運行されない新宿線・池袋線をまたいで走る列車となる。

  • 「ラビュー」を使用した本川越発飯能行の臨時特急列車は「むさし90号」として運行

セレモニーは4月27日の「むさし90号」の発車に合わせ、本川越駅1番ホームで開催され、西武鉄道取締役社長 社長執行役員の若林久氏、川越市長の川合善明氏、飯能市長の大久保勝氏らが出席。若林社長は挨拶の中で、「令和という新しい時代を迎える歴史的なこの連休期間中、埼玉県の観光・文化の2大拠点である川越市・飯能市を結ぶ特急ラビューを運行できることは、当社として感慨深いものがあります」と述べた。

川越市の川合市長は「ラビュー」の臨時特急列車を通じ、「年間700万人を超える観光客が来る川越から、飯能、さらに秩父なども含め、観光客の方々に回遊できるようなルートになれば。埼玉西部地域が一体となり、大いに盛り上げたいと思います」と挨拶。飯能市の大久保市長は、「川越市と飯能市は本来近い位置にあり、JR線もつながっていますが、鉄道だと遠いイメージがありました。今回のような企画が数年続くなら、両市にとって素晴らしい隆盛に行き着くのではないかと思います」と語った。

西武グループのとしまえんが全面協力した『映画 としまえん』に出演する女優の小島藤子さんもセレモニーに出席。「ラビュー」の印象を「内装が近代的で、いままでの電車とはひと味違う電車だなと思って、すごく気になっていました。これをきっかけに、ラビューに乗って遊びに行けたらいいなと思っています」と話した。セレモニーでは出席者によるテープカットも実施。川越市マスコットキャラクター「ときも」も加わり、出席者らはホームから「ラビュー」の臨時特急「むさし90号」の発車を見送った。

  • セレモニーに女優の小島藤子さんが出席。テープカットも行われた

  • 川越市マスコットキャラクター「ときも」もセレモニーに登場

「ラビュー」を使用した臨時特急列車は4月27日から5月6日まで運行され、本川越駅13時5分発・飯能駅13時51分着の特急「むさし90号」、飯能駅14時23分発・本川越駅15時6分着の特急「小江戸92号」の1日2本を設定した。本川越~飯能間の途中停車駅は狭山市駅、所沢駅、入間市駅。両列車とも全車指定席のため、乗車する際は乗車券の他に特急券が必要で、本川越~飯能間の特急料金は500円となっている。