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【この記事のエキスパート】
サウンドクリエーター / キーボーディスト:内藤 朗

サウンドクリエーター / キーボーディスト:内藤 朗

キーボーディスト、シンセサイザープログラマー、サウンドクリエーターなど様々な側面を持ち、作編曲からレコーディング制作、ライブ演奏など多方面で活動中。

S.E.N.Sのレコーディングサポート、安部OHJIプロジェクトでのレコーディング、ライブなどから、イベント、キャンペーンソング、放送メディアのテーマ曲、BGM製作等、その活動の幅は多岐に渡る。

また、DTM黎明期より音楽制作系ライターとしても広く知られ、近著は「音楽・動画・ゲームに活用! ソフトシンセ音作り大全」(技術評論社刊)など。
数多くの音楽専門学校、ミュージック・スクールなどでおよそ30年以上に渡り講師を務め、数多くの人材を輩出する実績を持つ。

有限会社FOMIS代表取締役、一般社団法人日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ(JSPA)正会員、MIDI検定指導研究会委員。


ヤマハ、カシオ、ローランドなどのメーカーからさまざまな製品が販売されている「電子キーボード」。この記事では、DTM用にお探しの方やキーボード初心者の方におすすめの鍵盤を49鍵盤以下から88鍵盤のものまでおすすめ商品を厳選。選び方のポイントも解説します。

電子キーボードとは

電子キーボードと電子ピアノは、よく似ていますが実際は音も用途も異なる楽器です。電子ピアノがピアノの音色を再現することに重きを置いて作られている一方で、電子キーボードは鍵盤楽器をかんたんに楽しめるように作られています。

鍵盤の数も、電子ピアノは88鍵のものが多いですが、電子キーボードは32~61鍵のものもたくさんあります。また、弾いたときの感触も異なり、電子キーボードは触れただけで音が出ますが、電子ピアノはしっかりとした打鍵感があるのが特徴です。

電子キーボードはシンセサイザーやドラム、弦楽器の音色なども奏でられるので、さまざまな音色で演奏が楽しめるのも魅力です。

【エキスパートのコメント】

選ぶ際は目的をはっきりさせよう!

いざ電子キーボードを購入すると決めたら、目的をできるかぎり明確にしておくことが重要です。

たとえば、練習用であれば、鍵盤のサイズや鍵盤数などを優先して検討するのがよいでしょう。また、趣味として演奏を楽しみたいのであれば、自動伴奏機能などの付加機能に注目して検討するほうがよいでしょう。

電子キーボードの選び方

ピアノの練習や演奏などで使用するのにおすすめの「電子キーボード」。初心者や子どもでも扱いやすい製品もたくさん販売されています。

この記事では、電子キーボードの選び方とおすすめ商品をご紹介。選ぶうえで重要なポイントを挙げていますので、チェックしてみてください。ポイントは下記6点。

【1】鍵盤数と大きさ
【2】鍵盤のタッチや内蔵音
【3】タッチレスポンス機能の有無
【4】同時に演奏できる音の数をチェック
【5】携帯性・収納性
【6】そのほかの便利機能

上記の6つのポイントをおさえると、より具体的に自分に合う電子キーボードを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。

【1】鍵盤数と大きさをチェック

出典:Amazon

【エキスパートのコメント】

演奏するうえで一番肝心なのは、鍵盤の数や大きさです。

自宅でのレッスン用であれば、61鍵以上で標準鍵盤のモデルがおすすめです。充分な演奏音域が確保できますし、両手でしっかり演奏したい方にも適しています。自宅以外でも使用する場合は、ミニ鍵盤サイズのものがおすすめです。鍵盤数にもよりますが、気軽に外に持ち出せます。

【鍵盤数】
●49鍵以下…鍵盤数が少ないぶんコンパクトで持ち運びしやすい。初心者や子どもも弾きやすい。
●61鍵…もっともスタンダードなタイプ。自宅でのレッスン用に。
●88鍵…一般的なピアノと同等の鍵盤数。上級者や本格的な演奏向き。

【鍵盤サイズ(鍵盤自体の大きさ)】
●標準鍵盤タイプ…ピアノと同サイズ
●ミニ鍵盤タイプ…持ち運びしやすいサイズ

【2】鍵盤のタッチや内蔵音をチェック

【エキスパートのコメント】

電子キーボードの場合は、見た目はピアノ鍵盤と同じ形状をしている場合もありますが、ほとんどの商品がオルガンと同じタッチの鍵盤です。生ピアノのタッチ感との違いほどではないものの、実際に弾いてみると機種によってタッチ感が異なるのに気がつくと思います。鍵盤タッチは良し悪しというよりは、実際に試奏してみて自分の弾きやすさで選びたいところです。

また、内蔵音色も最近のモデルはどれも豊富な音色を装備していますが、音の質感はメーカーごとに特徴が現れます。ピアノの音色をはじめ、よく使用する音色をそれぞれで弾き比べて、より自分の好みの音色のモデルを選ぶとよいでしょう。

【3】タッチレスポンス機能の有無をチェック

出典:Amazon

「タッチレスポンス機能」とは、鍵盤を押したときの力に応じて音に強弱がつく機能です。タッチレスポンス機能が搭載されていることで、指先の感覚がダイレクトに鍵盤に伝わり、本物のピアノのように繊細な表現が可能になります。

ピアノの練習用としてキーボードを検討している方には、ぜひチェックしてほしい機能です。

【4】同時に演奏できる音の数をチェック

鍵盤をたたいたときに同時に出すことができる音の数を「同時発音数」といい、この発音数で弾ける曲の難易度が決まります。主流は64~128音ですが、本格的なクラシックなどを演奏するなら、192~256音のモデルを選びましょう。

実際に触ってみて選ぶ機会があるなら、同じ音を連続して出す「同音連打」を試してみてくださいね。どの程度の速さまで反応できるのか、ひとつひとつの音が切れていないか、などに性能があらわれます。

連打性能だけでキーボードの性能がはかれるわけではありませんが、同一価格帯で迷ったときは、ひとつの目安になります。

【5】携帯性・収納性をチェック

出典:Amazon

路上や音楽教室などで演奏するために持ち運びたい、という方も多いと思います。持ち運びが多い方には、重さ4kg程度の61鍵盤か、それ以下の鍵盤数の電子キーボードが向いています。

目安として76鍵盤は7kg、88鍵盤は10kg程度とかなり重たく、キーボードケースの重さも加味すると持ち運びがかなりたいへんになります。とくに88鍵盤は、安全のためにも大人ふたりで持ち運ぶ必要があるので、この点も考慮に入れて選んでください。

【6】そのほかの便利機能をチェック

出典:Amazon

電子キーボードを選ぶときは、外部出力の可否や演奏支援機能の有無など、そのほかの機能もチェックしてみましょう。

自動伴奏機能、演奏支援機能

電子キーボードには、ジャズやロック、EDMなどのリズムが内蔵されていたり、コードや鍵盤などを押さえるとそれに見合ったバッキング(伴奏)を自動演奏してくれたりなど、演奏支援機能を内蔵しているモデルが多くあります。

これらの機能はメーカーによって異なり、同一メーカーの製品ラインナップによっても内蔵数や有無が異なるので、じゅうぶんにチェックしましょう。

【エキスパートのコメント】

ピアノの音色でシンプルに曲を演奏するのもひとつの楽しみ方ですが、オリジナル曲を弾き語りしたり、ヒット曲を伴奏つきで楽しみたいときなどには、ドラムやベースをはじめとしたさまざまな楽器の演奏がバックにあるといっそう楽しさが増すでしょう。

「光る鍵盤」なら初心者も練習しやすい

出典:Amazon

楽器初心者の方や幼い子どもが練習用として使う場合、鍵盤が光るタイプのものがおすすめ。次に弾くところはどこかをナビゲートしてくれるので、楽譜が読めない人でもかんたんに演奏できるのです。

商品によっては、正しい指使いを教えてくれる練習機能も付いているので、より速く上達したい初心者に向いています。

エキスパートのアドバイス

【エキスパートのコメント】

付属品の有無やオプションなども忘れず!

電子キーボードはACアダプター以外に乾電池で動作するものが多く、商品によってはACアダプターは別売となっている場合があります。長時間使用する場合、乾電池よりはACアダプターを使用したほうが安定した動作が得られ、経済的です。最初にACアダプターが付属しているのかどうかを確認しておくとよいでしょう。

また、商品によっては楽曲の演奏データなどさまざまなコンテンツを本体に読み込んで、カラオケ的な使い方ができるものもありますが、最初から付属するものとオプションで別売になるものもあります。これらについてもあらかじめ確認しておくと、初期導入費用の予算見積の目安になります。

電子キーボードの代表的なメーカー

YAMAHA(ヤマハ)

出典:Amazon

言わずと知れた、日本を代表する楽器メーカー・ヤマハ。グランドピアノをはじめ、電子ピアノやキーボードなど、多様な製品を幅広くラインナップ。

高品位なピアノ音色とタッチ感は、さすが老舗メーカーの実力。トップアーティストからの信頼度も高く、電子キーボード選びに迷ったらヤマハの製品を見て検討するのがおすすめです。

CASIO(カシオ)

出典:Amazon

時計メーカーで知られるカシオは、電子キーボードも取り扱っています。カシオの魅力は、コストパフォーマンスが高いこと。ほかのメーカーに劣らない性能を兼ね備えながら、低価格のモデルも用意されています。

趣味として、気軽に電子キーボードを始めてみたい初心者の方も、手が出しやすい価格帯のものがそろっています。

Roland(ローランド)

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ローランドは、電子楽器を多く扱っているだけあって、デジタルに強みをもつメーカーといえます。スマホやスマートスピーカーと連動することで、好きな音楽を再生しながらいっしょに演奏することもできます。

初心者でも挑戦しやすいエントリーモデルも用意されていて、気軽に音楽を楽しむことができます。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)