2018年の初任給はいくらだったのでしょうか? 使い道などについても紹介します

◆初任給の平均金額と手取り、使い道や注意点をチェック!
新社会人にとって、初めて受け取るお給料は格別なものでしょう。この初任給の使い道や初任給だからこそ、考えてほしいことをご紹介します。

また、思っていた金額と、実際に銀行口座に振り込まれる手取り額がかけ離れていることも。どのように手取り額が決まるのかもご説明します。

◆初任給平均は、大卒男女平均20万6700円
平成30年の初任給は、大学卒男女計の平均で20万6700円、前年比0.3%増でした。また、大学院修士卒が23万8700円、高専・短大卒18万1400円、高校卒16万5100円で、前年よりアップしました。

(厚生労働省が2018年11月に発表した「平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」より※初任給額については、2018年6月1日から6月30日までの期間の状況について同年7月に調査したもの)

これらは額面の金額で、実際に銀行口座に振り込まれる手取り額はこれらの金額より低いものになります。給与が20万円とした場合、実際の手取り額はどれくらいになるのでしょうか?

◆4月支給給与の手取りが一番高額!
4月支給の初任給からは、雇用保険料と所得税が控除されます。支給額20万円であれば、雇用保険料はおよそ600円。所得税は4700円程度(扶養親族がいない場合。5月支給からは3800円程度)。合計5300円程度が控除されるので、手取り額は19万4000円くらいでしょう。これなら余裕と思っていたら大間違いですよ! 実は、4月支給の手取りが一番多いのです。

◆5月から社会保険料(厚生年金、健康保険)が引かれる
多くの会社では、5月支給の給料から社会保険料の控除も始まります。厚生年金と健康保険の社会保険料はかなり高額になり、手取り額が一気に減ってしまいます。支給額20万円であれば、厚生年金はおよそ1万8000円、健康保険は1万円程度(健康保険料は加入する健康保険によって保険料は変わります)。あわせて2万8000円! この負担はかなり大きいですね。雇用保険と所得税あわせて3万3000円程度が給与から引かれてしまいます。手取り額は、16万7000円程度になってしまいます。

◆2年目6月からは住民税も控除
そして、入社2年目の6月からは住民税も控除されますよ。住民税は前年の所得に対してかかります。入社1年目は住民税を納めなくてよかったのに、2年目からは納めることになります。住民税はボーナスも含めた収入と支払った保険料などから計算されるため一概には計算ができませんが、1万円以上は覚悟しておいたほうがいいでしょう。

この他にも、労働組合費や親睦会費、食費などが引かれる場合もあります。また、財形貯蓄(勤務先が制度を導入していれば利用可)を始めた場合なども控除されることになります。このように、額面給与から色々なものが引かれて、自由に使えるお金が決まります。

ただ、4月に受け取る初任給は手取り額もかなり多いことは確かです。この初任給の使い方がその後の生活設計に大きく影響することになるでしょう。とはいっても、一生に一度の初任給。みんなはどのように使っているのでしょうか?

◆初任給使い道、トップは親にプレゼント!
初任給の使い道ランキングをみてみましょう。【初任給をどのように使う予定ですか?(複数回答)】

・親にプレゼント……39.7%
・貯蓄……38.3%
・外食……18.7%
・仕事用の品(スーツ、靴、カバンなど)を購入……10.3%
・旅行……7.7% 
※「新社会人」に関するアンケート調査(2018年3月調査)三井ダイレクト損保調べ(複数回答)

初任給の使い道で一番多かったのが親にプレゼントを購入。39.7%と4割近くが回答しています。プレゼント購入予定額の平均額は2万4845円。初任給といえば特別なお給料ですから、今までの感謝の気持ちをということでしょう。

次が貯蓄で38.3%。親へのプレントとほぼ同程度。その予定金額は6万5196円。手取りが少ない中、堅実な新入社員です。

次の外食は18.7%で、予定金額は1万7518円。また、スーツや靴、カバンなどの仕事用の品の購入、旅行と続いており、社会人になった自分へのお祝いと準備といったところでしょうか。

◆親にプレゼントの平均額は約2万5000円
親にプレゼントの平均金額は、2万4845円でした。この、親へのプレゼント2万5000円程度は、これは4月に支給される初任給で使う金額としてはベストな金額ですね。というのも、5月支給の給料からは社会保険料(厚生年金、健康保険)が天引きされます。その金額がおよそ2万8000円(給料が20万円の場合。加入する健康保険によって保険料は変わります)。4月分の給与は社会保険料分の手取り額が多いわけですから、その金額程度で親へのプレゼントを買うというのは合理的です。

◆貯蓄は給与天引きで強制的にするのがベスト
新社会人として絶対にやっておいてほしいのが貯蓄です。これからの生活設計において、まとまったお金があるとないのとでは大きな違いがでてきます。毎月一定額を積み立てていくのが鉄則です。残ったら貯蓄では貯まるわけがありません。財形貯蓄や給与天引き、銀行口座からの自動積立などを利用しましょう。初任給で貯蓄をした人が半数程度でしたが、できれば全員にしてほしいところです。

お金の使い方は最初が肝心です。初任給から貯められる仕組みを作っておくと、無理なく貯蓄ができます。初任給の使い道が今後の自分のお財布事情を左右すると思い、きっちりと計画をたてて実行することが大切です。

文=福一 由紀(マネーガイド)