国内最大級のアニメの祭典「AnimeJapan 2019」が3月23・24日にわたって東京ビッグサイトにて開催された。23日、KILLER PINKステージにて『おジャ魔女どれみ』の20周年を記念したスペシャルステージ『「おジャ魔女どれみ」20周年記念 ~マジカルステージ~』が行われた。

  • 『「おジャ魔女どれみ」20周年記念 ~マジカルステージ~』

登壇者は春風どれみ役・千葉千恵巳、藤原はづき役・秋谷智子、妹尾あいこ役・松岡由貴、瀬川おんぷ役・宍戸留美、飛鳥ももこ役・宮原永海。司会は関弘美プロデューサーが務めた。

『おジャ魔女どれみ』は1997年2月に放送開始。その後も様々なTVシリーズやOVA、映画、小説なども展開し、20年経ったいまでも多くの人に愛されるシリーズである。本ステージは登壇者5人による主題歌「おジャ魔女カーニバル!!」の歌唱からスタート。20年経った今でもカラオケなどで盛り上がる、色褪せないアニメソングの名曲を5人が笑顔で歌い切る。その姿はMAHO堂の面々そのもので、当時の記憶が鮮明によみがえってきた。

歌唱後には、会場にて初出しとなったYouTubeで展開する短編アニメ『おジャ魔女どれみ お笑い劇場』の第一話が公開。本作はキャラクターデザインを担当した馬越嘉彦氏が描く、二頭身のおジャ魔女たちが繰り広げる短編フラッシュアニメで、東映アニメーション公式YouTubeチャンネルにて配信。第1話は配信中、第2話は4月14日に公開され、以降、2週間に1本ずつ順次公開予定となっている。

『おジャ魔女どれみ お笑い劇場』の上映後はアニメの場面スチールと共に当時を振り返るトークへ。千葉は「無印の時はまだ魔法の呪文をどんな風に言うかに苦労し大変でした。とくに最後のぶら下がりのセリフの言い方が全然わからなくて無印の最初と後半の方では言い方が変わっていると思います」と、収録当初の苦労した話をことばにする。その後もキャストそれぞれがアニメ放送当時の思い出話に次々と花を咲かせ、感慨深げにトークを繰り広げた。

続いては20周年を迎えた『おジャ魔女どれみ』のこれからについて告知。『おジャ魔女どれみ』20周年記念イベントが全国規模で行われ、第1回は福岡で行われること、ライトノベルシリーズ最新刊『おジャ魔女どれみ20’s』が2019年夏頃発売予定であること、国内でのコラボカフェが今夏開催されることなどの発表があるなか、会場を驚かせたのは『おジャ魔女どれみ』の新作映画『魔女見習いをさがして』の製作発表。「もしかして、ほんとーにできちゃった!?」驚きの発表に、会場では涙を流す方の姿も見られた。

その様子を見ながら、プロデューサーの関は「昔、『おジャ魔女どれみ』シリーズを観ていた方は19歳から26歳ぐらいになっていると思うんです。そんな大人になった人たちに向けて、『おジャ魔女どれみ』の世界をもう一度作っていければと思っています」とコメント。

また、本作のティザーポスターをみた千葉は「おジャ魔女がいっぱい!?」と率直な疑問をぶつける。それに対して、関プロデューサーは「色々なことを思い描きながら本作を楽しみにしていただければと思います」とことばにした。

これからの展開が発表されたところで本イベントも終了の時間。最後はそれぞれが挨拶をして、まほーのような時間は一旦、幕を閉じた。

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