俳優の松坂桃李が、きょう16日にスタートするカンテレ・フジテレビ系ドラマ『パーフェクトワールド』(毎週火曜21:00~ ※初回20分拡大)の見どころを語った。

  • 『パーフェクトワールド』主演の松坂桃李=カンテレ提供

突然車いす生活を送ることになり、生涯一人で生きていくと決めていた鮎川樹(松坂)が、高校の同級生・川奈つぐみ(山本美月)と再会して心を通わせていくことで、樹の生き方が変化していくラブストーリーの同作。

台本を読んだ松坂は「“夢だけで恋愛はできない”ということを、この作品はすごく伝えていると思います。学生時代の恋愛とは違った恋愛ドラマなので、特に働いている大人のカップルの方に見てほしい」とコメント。「乗り越えなければいけない障がいって、大人が恋愛すると結構いろいろ出てくると思うんです。相手のことだけでなく、その先だったり、周りだったり。相手が今抱えているものを考えなくてはいけない、考えざるを得ない。今回は車いすという形で伝えていますが、それだけではないと思います。この作品が、そういう方々にとっての励みとなり、何か乗り越えるきっかけになるドラマになれば、一番素敵だと思います」と期待を語る。

また今回、車いす生活を送る樹を演じるにあたり、どんなことを意識しているのか尋ねると、「“できないことはできない”という自分を受け止めることです。車いすになってしまってから、自分ではできないことがあって、それを受け止めて、どこで線引きしてしまっているのかということは、結構大事だと思うんです。それによって人との距離感が変わってくると思うので。その空気感は大事にしたいです」と繊細な心情の変化に思いを寄せている様子。

ドラマを通して伝えたいメッセージについては「主人公が車いす生活を送っている設定ではありますが、物語の軸としては、欠けている2人がそれぞれ補い合って1つの景色に向かって歩んでいくという物語です。なので、ぜひみなさんも身近な何かに置き換えて見ていただきたいです。もしお付き合いをされている方がいるなら、その方と『一緒にやっていこう』と前向きに考えられるきっかけになれるようなドラマになればうれしいです。“1人で頑張りすぎない”ということは、大事だと思います」と話している。