俳優の玉木宏、貫地谷しほりらが12日、都内で開催されたテレビ東京系新ドラマBiz『スパイラル~町工場の奇跡~』(4月スタート 毎週月曜 22:00~)の第1話試写会&記者会見に出席した。本作でテレビ東京の連続ドラマで初主演を務める玉木は、自身の恩人である亡き叔母への思いを語った。

  • 左から、戸塚純貴、眞島秀和、貫地谷しほり、玉木宏、國村隼、真矢ミキ

人気小説『ハゲタカ』シリーズのスピンオフ『ハゲタカ4.5/スパイラル』をドラマ化した本作は、銀行員から企業再生家に転身した主人公・芝野健夫(玉木)が、恩人である藤村登喜男(平泉成)の死をきっかけに倒産の危機に瀕した町工場「マジテック」を再建しようと奔走する姿を映し出す。会見では、芝野が藤村との出会いがきっかけで企業再生家に転身したことにちなみ、玉木が自身にとっての恩人を明かす一幕があった。

今年の4月で上京して丸21年になるという玉木は「上京するときに、ちょうど親戚の叔母が亡くなったんですね。でもその親戚の叔母が、この仕事をするのを、すごく楽しみにしていたので」と回想。「上京した当時、もちろん今でも思い出すことはありますけど、気持ちの上での『頑張らなきゃいけない』というきっかけを作ってくれた。その叔母に感謝を伝えられたら嬉しいなと思いますね」と明かし「実際の母親、父親よりも、すごく楽しみにしていたので、ちゃんと見てくれてたらよかったなと思いますね」とも続けていた。

一方、藤村の娘で芝野とともにマジテック再建に向けて奮闘する浅子を演じる貫地谷は、役柄に絡めて一念発起した経験を聞かれると「芸能界に入るっていうのは、すごく勇気のいることだったし、大学を辞めてこれ一本でやっていくっていう、あの決断をしたときが、すごく自分にとっては大きかったかなと思っています」と述懐。

当時を「色々な方に相談して。『俺は、女子大生の貫地谷が好きだよ!』とか言われたり。『もう自分の道が決まっているなら、辞めて専念してもいいんじゃない?』って言ってくれる人もいたり。いろんな方がいたんですけれども、辞めて、家族にも背中を押してもらって」と振り返りつつ「今は、また勉強したいなという気持ちもありますが、やってよかったなっていう気持ちでいっぱいです」と笑顔で明かしていた。

なお、この日は共演する眞島秀和、真矢ミキ、國村隼、戸塚純貴、そして原作者の真山仁も出席した。