NTTドコモは4月8日、製造機械の入れ換え不要で、製造ラインの稼働状況をリアルタイムに可視化・分析できる「docomo IoT製造ライン分析」提供開始すると発表した。

同サービスでは、製造機械に取り付けた加速度センサーで振動を計測し、機械稼働データの可視化・分析を行う。基本サービスは、「稼働データ収集キット」と「稼働可視化・分析システム」から構成される。

「稼働データ収集キット」は、加速度センサーを製造機械に取り付け、稼働データを収集し、IoTゲートウェイ(IoT-GW)で収集したデータをクラウドへ送信する。

「稼働可視化・分析システム」は、「生産数量分析」「ボトルネック工程分析」「チョコ停(製造機械の停止や空転など短時間の停止が繰り返し発生している状)とドカ停(製造機械の停止や空転などの長時間にわたる停止が繰り返し発生している状態)の分析」を行う。

  • 「docomo IoT製造ライン分析」の概要

  • センサーの取り付けイメージ

基本サービスの料金は、初期費用(稼働データ収集キット・設置作業費)と月額利用料(稼働可視化・分析システム)の合算となる。センサー数が5個の場合、初期費用が25万円で、月額利用料が3万円。センサーが10個の場合、初期費用が40万円で、月額利用料が5万円。いずれも税別。

オプションとして、2019年夏頃から製造現場の生産性改善を専門とするコンサルタントによる分析データをもとにした課題特定と改善提案サービスを開始し、生産性改善提案までをワンストップで提供予定。