ルネサス エレクトロニクスは4月3日、USB Power Delivery(PD3.0)とUSB-Cアプリケーションの開発を、容易かつ迅速化することを可能とするリファレンスデザイン「RTK-251-1PowerBank3」ならびに「RTK-251-BuckBoostConverter2」を発表した。

いずれもUSB-IF PD3.0認証済みの設計キットで、USB Type-Cの電力供給とデータ接続標準規格を実装するアプリケーション向けリファレンスデザインのシリーズの第一弾という位置づけ。RTK-251-1PowerBank3ボードは、同社のUSB PD3.0コントローラ「R9A02G011」と昇降圧NVDC(Narrow Voltage Direct Charging)バッテリチャージャ「ISL95538B」を搭載した3セル(直列接続)のリチウムイオンバッテリ内蔵パワーバンクのリファレンスデザインで、DRP(Dual Role Power)機能に対応したUSB Type-Cポートを1つ搭載し、ソースモード(入力)とシンクモード(出力)を通じて双方向に電力を供給することが可能となっている。シンクモードでは、ACアダプタなどのUSB PD3.0から5V、9V、15Vまたは20Vを要求するほか、ソースモードでは、PC、タブレット、スマートフォンなどからの要求にしたがい、リチウムイオンバッテリより5Vから20Vの電圧を供給することが可能となっている。

一方のRTK-251-BuckBoostConverter2は、R9A02G011と双方向昇降圧電圧レギュレータ「ISL95338」を搭載した双方向バックブースト電圧DC/DCモジュールで、入力電源4.73A DCで19Vに対応、USB-PD3.0互換のVBUS電源を出力する。

なお、いずれもすでに入手可能となっており、参考価格はRTK-251-1PowerBank3が119ドル、RTK-251-BuckBoostConverter2が127ドルとなっている。

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    USB PD/USB-C開発向けリファレンスデザイン