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【この記事のエキスパート】
芸術大学教員/DIYアドバイザー:野口 僚

芸術大学教員/DIYアドバイザー:野口 僚

徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工全般と家具製造ノウハウを培いました。

その後東京では業界新業態の体験型DIYショップで店長として勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人にぴったりのDIY用品を提案してきました。

同時にDIYレッスンの企画と講師を行い、日本のDIY文化発展のために努めてきました。

現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、
学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えています。


溶接機には、交流アーク溶接機、直流インバータ溶接機、ノンガス半自動溶接機といった種類があります。家庭で溶接を行うなら、ガスを使用しないアーク溶接がおすすめです。この記事では、家庭用溶接機のおすすめ商品と選び方のポイントについて紹介します。

溶接機を使う前の最低限の準備

溶接といった危険を伴う作業を行う際は、最低限、安全を確保した環境と服装が大切になってきます。それぞれについて、解説していきます。

■Step.1:快適な作業環境を整える

まずは、まわりに燃えるものがないか、場所の確保から始めましょう。とくに、紙切れや木屑といったものに火花が飛び散ると簡単に引火してしまいます。屋外または、引火するものがない、換気のしやすいクリーンな環境で行うようにしましょう。

■Step.2:安全グッズを必ず用意

スター電器製造(SUZUKID)『晶式自動遮光溶接面 アイボーグアルファ2(EB-200A2)』:

出典:Amazon

ほかにも、革手袋や溶接マスク(または溶接面)といった火花や熱い金属から身を守るアイテムが必要です。できれば感電防止用のグローブがあるとよいですが、なければ直接金属に触れるのはさけましょう。

また、溶接マスクはヘルメットタイプだと、両手が空いて作業が楽になります。服装もなるべく汚れてもよい長袖・長ズボンを着用するようにしてください。

家庭用溶接機の選び方

それでは、家庭用溶接機の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。

【1】家庭用溶接機の種類
【2】定格入力電圧
【3】電流調整機能付きかどうか
【4】定格使用率

上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】家庭用溶接機の種類をチェック

家庭用溶接機には次の3つの種類があります。それぞれの特徴、メリット・デメリットを確認してから選んでみてください。

▼交流アーク溶接機

育良精機(ikura)『アークファン IS-H40BF』:

出典:Amazon

一般的に溶接機といえば、この溶接棒を使うタイプです。溶接棒を金属に当てることで電気が通り、溶接が可能になります。シンプルな設計のため壊れにくく、価格も安価なものが多いのが特長です。

▼直流インバータ溶接機

日動工業『100V専用 直流溶接機 BM1-100DA』:

出典:Amazon

こちらも溶接棒を使って溶接するタイプですが、インバータで制御することで薄い板も溶接することが可能です。アーク溶接機と比べて価格は高めですが、使いやすさで選ぶならこちらがよいでしょう。

▼ノンガス半自動溶接機

スター電器製造(SUZUKID)『アーキュリー80LUNAII(SAY-80L2)』:

出典:Amazon

半自動溶接機は溶接棒を使いません。本体に非常に長い溶接ワイヤー(針金状の溶加材)を入れることで、手元のスイッチを押すと一定速度でワイヤーが送られ、部材に接触することで溶接が可能となります。溶接棒を付け替える必要がなく、手軽に効率よく溶接作業を行うことができます。

また、半自動タイプは炭酸ガスとアルゴンガスを使った「ガス式」と「ノンガス式」の2種類があります。ガス式のほうが仕上がりがきれいですが、ガスの補充が必要になります。家庭用途であれば、コストがおさえられるノンガス式がおすすめです。

【2】定格入力電圧をチェック

スター電器製造(SUZUKID)【オンラインストア限定モデル】直流インバーターアーク溶接機 スティッキー STK-80:

出典:Amazon

家庭用の溶接機をお探しの方は、基本的に定格入力電圧が100Vの溶接機を購入しましょう。一般家庭では電流の値もある程度決まってしまうため、3.6KVA以下の表記がされた溶接機を選ぶとよいでしょう。

もし家庭で200Vの電圧が確保できるようであれば、200Vタイプの方がパワフルに安定した溶接が可能なため、そちらをおすすめします。

【3】電流調整機能付きかどうかチェック

KKmoom『ミニ 電気溶接機 20-250A』:

出典:Amazon

溶接に慣れてくると、材料に適した出力で溶接するといった電流の調整が必要になってきます。電流調整機能付きのものなら、創作の幅も広がりますよ。

【4】定格使用率をチェック

スター電器製造(SUZUKID)ノンガス100V専用 半自動溶接機アーキュリー80LUNAII SAY-80L2:

出典:Amazon

溶接機のスペック表には、「使用率」という項目があります。これは、10分中でどれだけ使用可能かということを表しています。「使用率30%」であれば、10分中に3分間だけ使用できます、ということを意味しています。

溶接機は長時間の使用で内部に熱をもっていきます。そうすると、自動的に停止するように設計されています。安全のためにも、使用率を超えない程度に作業するように心がけてください。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)