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【この記事のエキスパート】
収納コンサルタント・ライフアレンジニスト：有賀 照枝
株式会社ハート・コード代表取締役。
整理収納コンサルタント、ハウスクリーニング技能士（国家資格）。
30代前半の2年間で離婚、ガン闘病、多額の借金、倒産解雇等など一気に人生のどん底を経験し、整理収納理論に出会ってから人生が好転。
ご縁あって「部屋磨きは自分磨き・職場磨きはスタッフ磨き」をモットーに家事代行・整理収納関連事業で2007年に独立。
自身の経験からも環境を整えると色々なことが整ってくることを痛感しているので、個人や企業にコンサルティングやセミナーなど様々な形でその大切さをお伝えしている。
2012年から現場をよく知る家事・収納用品の説明ゲストとしてジュピターショップチャンネルに出演中。商品の企画、売り方の提案等にも携わっており、1日1億円以上の販売実績多数あり。
近年は、webメディアなどへの執筆活動と、整理に関する新たなサービスを色々と開発中。著書『「片付けが苦手な子」が驚くほど変わる本』（青春出版）。
クローゼットや押し入れに衣類・布団を収納する時に便利な衣装ケース。定番のフィッツ以外にも、ニトリ、無印良品などから数多くの商品が販売されています。この記事では、衣装ケースの選び方とおすすめ商品をご紹介。310人に実施したアンケート結果も発表します。
ポイントをご紹介！
衣装ケースの選び方
衣装ケースに収納したい衣類の種類や、衣装ケースを置く場所など、収納の仕方を考えたうえで衣装ケースを選びましょう。
選ぶ際のポイントは下記になります。
【1】衣装ケースのタイプを選ぶ
【2】置く場所に適したサイズを選ぶ
【3】素材で選ぶ
【4】使いやすい工夫がしてあるかチェック
【5】クリアタイプやバスケットタイプは、中身が見えて取り出しやすい
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】衣装ケースのタイプを選ぶ
衣装ケースには引き出しタイプ、蓋つきボックスタイプ、フラップタイプなどいろいろな種類があります。使い方や収納性をチェックしてから選びましょう。
引き出しタイプ｜奥のものまで取り出しやすい！ 積み重ねればチェストに
引き出しタイプ：おもにクローゼットや押し入れのなかで使います。片手でも開けることができ、サイズ展開も豊富なので、空いているスペースを有効活用できるので便利です。
また、同じシリーズの商品を積み重ねてチェストとして使うことも可能。クローゼットや押入れのサイズに合わせて数を増やすことができます。
蓋つきボックスタイプ｜ベッド下収納にも！ 季節ものや寝具の収納に
大型のものからベッド下のすきま収納までいろいろなサイズがあります。シーズンオフの洋服など長期間使わないもの、寝具の収納に向きです。
また、ホコリが入りにくいのも特徴。蓋をすれば縦に重ねて限られたスペースを有効活用でき、大容量なので、たっぷり収納が可能です。
フラップタイプ｜省スペースで取り出せる！ 重ねたままでも取り出しやすい
蓋がパカッと前方向や上方向に開いたり、ボックス内部に収納できたりするタイプ。ボックスタイプのようにわざわざ取り出して蓋を開けたり、引き出しを引いたりするのと違って、省スペースでも開閉できるのが特徴です。ただし、開口部が狭くなるので、引き出し式よりも若干の取り出しにくさがあります。
【2】置く場所に適したサイズを選ぶ
衣装ケースをどこに置くのかを決め、スペースの大きさを正確に測りましょう。 サイズを選ぶときのめやすは次の通りです。
おすすめの幅
服をたたんで2列に収納できる40〜50cm
おすすめの奥行き
クローゼット用：約奥行き74cm
押入れ用：奥行き約53cm
おすすめの高さ（深さ）
下着用：18cm前後
薄手の服用：23cm前後
冬物の服やジーンズ、ぬいぐるみなど：30cm以上
ベッド下で使いたい場合は、収納スペースの幅や高さを測ってから購入してくださいね。
【3】素材で選ぶ
衣装ケースには、プラスチックや布（ファブリック）があります。それぞれの特徴をみていきましょう。
プラスチック｜迷ったらコレ！ 丈夫で移動しやすい
プラスチック素材は、衣装ケースのなかではもっとも主流。そのままなら丈夫で移動もしやすいです。中身が見えるクリアタイプもあって、探し物の手間が減って便利。
ただ、機密性が高い反面、湿気が溜まりやすいという弱点があります。防虫剤や防湿剤を入れて使うようにしましょう。
布（ファブリック）｜押入れの上段に！ 通気性が良くて軽い
ファブリック素材は、通気性がよくカビが発生しにくいので、衣類や寝具、着物などの収納に適しています。使わないときは畳んで小さく収納できるので、引っ越しが多い方や収納部屋が狭い方にもおすすめです。
ただし、やわらかいぶん重さでつぶれやすいため、上に積み重ねすぎないように注意が必要です。また、押し入れの上段に収納する際は、引っ張って取り出せる持ち手付きだと便利です。
【4】使いやすい工夫がしてあるかチェック
衣装ケースにはいろいろ使いやすい工夫がしてある商品があります。取り出しやすさ、収納のしやすさなどをチェックして選んでください。
キャスター付き｜押入れから引き出すのも簡単！ お掃除が楽になる
押入れの奥の方に衣装ケースを積み重ねると、取り出すのに一苦労。ほこりが溜まっても掃除したくなくなるのが目に見えます…。そこで便利なのがキャスター付き。チェストタイプも衣装ケースもするすると引き出せて、掃除が楽になりますよ！
ストッパー付き｜引き出しを全開にしても抜け落ちない
引き出し式の衣装ケースは、奥のほうにしまった洋服を取り出す際に、スポッと抜け落ちてしまうことがあります。ストッパーが付いているものなら、抜け落ちを防いでくれるので安心。
とくに子ども用の衣装ケースを購入するときは、安全のためにもストッパー付きを選ぶのがおすすめです。
仕切りあり｜小さめの衣類をスッキリ収納！ 取り出しもラクになる
下着や靴下など薄手で小さめの衣類は、衣装ケースの中でバラバラになりがち。仕切りが付いているものならきれいに収納できます。
タオルも仕切りがあると便利。フェイスタオルやバスタオルを種類ごとに収納できます。タオルは厚みがあるので、仕切りは高さがあるものを選びましょう。
【5】クリアタイプやバスケットタイプは、中身が見えて取り出しやすい！
衣装ケースは、透明なクリアタイプや豊富なカラーバリエーションのものなど、幅広く売られています。押し入れやクローゼット内で使う場合は、中身が見える透明のクリアタイプがおすすめ。洋服を取り出しやすく、外から見てもなにを収納したか把握できるので洋服の整理がラクになります。
また、蓋が無いバスケットタイプは、よく使うものの収納に便利。明日切る服やぬいぐるみなどの一時的な収納スペースとしても活躍します。ただし、バスケットタイプは見た目がごちゃつきがちなのでご注意を。
エキスパートのアドバイス
【エキスパートのコメント】
高所の収納や小さい子どものいる家庭はとくに注意
一度購入したら長く使い続けたい衣装ケース。失敗しないためには、なにを収納したいのか、どういう使い方をしたいのか、具体的にイメージしてからしっかりと採寸をした上で選びましょう。
また、安全面の配慮も行いましょう。衣装ケースには引き出しが飛び出ないストッパーがついているものとついていないものがあります。小さいお子さまがいる家庭では、ロック機能や前倒れ防止機能がついているかもチェックしておきましょう。
素材についても、天袋などの高い場所に収納する場合は、万が一落下してしまっても怪我につながりにくいよう、布や不織布などの軽い素材がおすすめです。
それぞれの特徴をご紹介！
人気メーカーをチェック！
衣装ケースを製造・販売しているメーカーはたくさんあります。それぞれのメーカーごとに商品の特徴が異なるため、メーカーで衣装ケースを選ぶのも有効です。衣装ケースのメーカーごとの特徴を見てみましょう。
ここでは、ニトリ・無印良品・アイリスオーヤマ・天馬・YAMAZEN（山善）・サンカを紹介します。
種類もカラバリもいろいろ「ニトリ」
「お、ねだん以上ニトリ」のキャッチフレーズでも有名な、インテリアや日用品、寝具などのファブリックまで展開するメーカー・「ニトリ」です。
収納ケースはボックス型、チェスト型、ソフトケースともに展開していて、カラーバリエーションにも富んでいます。商品同士を積み上げる、連結するなど複数のものを購入するときにも便利です。
シンプル&ナチュラルなデザインの「無印良品」
「無印良品」は、こだわりの材質を使用するなど、オリジナルの日用品から食品、衣料品までそろう人気メーカー。
衣装ケースを含めた収納家具は、シンプルなデザインでいろいろなインテリアにもマッチするのが特徴。また、別売りの仕切りを使えるものや高さ調節可能など、用途に合わせてカスタマイズできる商品がそろっています。
サイズや形状のバラエティが豊富な「アイリスオーヤマ」
宮城県仙台市に本社のあるプラスチック製品メーカー「アイリスオーヤマ」は、手にしやすい価格の日用品や電化製品などを多く手掛けています。
衣装ケースはサイズや形状が幅広く展開され、かつ取り出しやすい、高いところにも収納しやすいなど欲しい機能がついたバラエティ豊かなラインアップを展開しています。セット販売も行なっているので、まとめて同じ衣装ケースを購入したいときにも便利です。
あのFits（フィッツ）シリーズでおなじみの「天馬」
さまざまなプラスチック製品の製造、販売をしているメーカー「天馬」。サイズバリエーションが豊富で、衣装ケースを使う場所や中に入れるものによって大きさを選べる「Fits（フィッツ）」、機能性やデザインを重視した「PROfix（プロフィックス）」の2シリーズを展開しています。
同メーカーでいろいろな衣装ケースや収納を組み合わせて使えるのが特徴です。
選び方のポイントはここまで！ では実際にエキスパートが選んだ商品は……（続きはこちら）
