約30の機能強化が図られたKubernetes 1.14がリリース

米国時間2019年3月25日にKubernetesバージョン1.14がリリースされたことについて、Red Hatは概要を説明する記事を自社ブログに投稿した。記事によればKubernetesバージョン1.14は31及ぶ機能強化と、10もの機能がベータから安定版に移行したという。

記事では安定版に移行した機能として「Persistent Local Storage」を取り上げた。データベースや分散ファイルシステムに用いられるPersistent Local Storageはストレージの状態を問わず、リモートディスク以上の優れたパフォーマンスを実現する。本格的な稼働は今後のバージョンを待たなければならないが、安定版に達したのは大きなマイルストーンだと説明する。

その他にもWindowsノードのサポート強化に伴い、ワーカーノードおよびコンテナに対するWindows Server 2019のサポートが加わり、ワークロードコントローラーなど各機能がLinuxと同等となった。

LinuxホストにおけるプロセスIDの割り当て制限はベータレベルに昇格し、クラスタのリソース不足時にKubernetesコントローラーが適切に決定を下せるように、ポッドに優先順位とプリエンプションの割り当てを可能にしている。Kubernetesバージョン1.14に関する詳しい更新内容は、GitHub上のChangelogを参照してほしい。