「L・DK ひとつ屋根の下、『スキ』がふたつ。」に出演している(左から)杉野遥亮さん、上白石萌音さん、横浜流星さん

 21日から公開中の映画「L・DK ひとつ屋根の下、『スキ』がふたつ。」(川村泰祐監督)に出演している上白石萌音さん、杉野遥亮さん、横浜流星さん。映画は上白石さん演じる西森葵と杉野さん演じる学校一のイケメン・久我山柊聖、横浜さんが演じる柊聖のいとこ・久我山玲苑(れおん)の恋愛模様が描かれており、“壁ドン”や“お姫様抱っこ”など“胸キュン”なシーンが満載だ。3人にお気に入りのシーンや撮影秘話、若い層から熱烈な支持を受けている現状などについて聞いた。

 タイトルの「L・DK」は“ラブ同居”の略で、渡辺あゆさんがマンガ誌「別冊フレンド」(講談社)で2009~17年に連載していた作品が原作。14年に剛力彩芽さんと山崎賢人さんの出演で実写映画化され、劇中に登場する「壁ドン」は同年の「ユーキャン新語・流行語大賞」トップ10にも選ばれた。今作で描かれているのは原作でも人気が高い「玲苑編」。恋人同士となり、2人きりでラブ同居を始めた西森葵(上白石さん)と柊聖(杉野さん)のもとに、柊聖のいとこの玲苑(横浜さん)がやってきて3人の同居生活がスタートする……という展開だ。

 ◇3人が“キュン”とするシーンは…

 ――“胸キュン”要素が満載な今作ですが、それぞれが思う、「一番の胸キュンシーン」はどこでしょうか。

 杉野さん 自分が出ているシーンは主観が入っちゃって、客観的に見られないんです。だからやっぱり僕は葵と玲苑のシーンですね。プリンのシーン(葵と玲苑がお互いにプリンを用意しているシーン)もそうだし、玲苑の家での2人のやり取りとか……。プリンのシーンは、「可愛いな」と思ってキュンとしました。

 上白石さん 私も他の人のシーンになってしまうんですが。柊聖と玲苑が屋上で言い合うシーンで感じられる“男の本気”みたいなものが、カッコいいなと思いましたね。それぞれが、大事なものに一生懸命になって、それをぶつける。大人になると、なかなか大声で本音を叫ぶことなんてないから、それを心からの熱情でやっている姿にはキュンときました。

 ――柊聖と玲苑は殴り合う姿も披露していますね。

 上白石さん バイオレンスな(笑い)。

 杉野さん 大変だったね……。

 横浜さん 大変だったね、あれは(笑い)。

 ――横浜さんはどこにキュンとしましたか?

 横浜さん 柊聖が、葵が玲苑の家に来たときにずっと葵に電話しているときや、(葵がいる玲苑の家に向かって)走って飛び出したときのお兄さん(町田啓太さん演じる、柊聖の兄の久我山草樹)とのシーンはすごく良かったですね。

 ◇玲苑の“壁ドン”を見て反省? 

 ――“胸キュン”シーンが満載な今作ですが、演じる上で難しかったことは?

 上白石さん すべて心からの思いで動いている、というふうにしないと葵は成立しないと思ったので、本当にピュアでいることを心掛けました。“胸キュン”な行動を受ける側として、真っ白の状態で、目の前で起きたことに本気で反応する、ということに徹しましたね。葵は純度100%の女の子なので、曇りを作っちゃいけないと思いました。自然体で、「そうされたら、そういう反応するよね」と見ている人に思ってもらえるようなスタンスを目指しました。

 杉野さん 柊聖は、「この人にはこういう顔を見せるよな」という、頭で理解できる部分はあったんです。でも、そこからどう足し算、引き算をしていけばいいのか、すごく考えました。見え方的にも、「どうだったんだろう」とモニターを確認しないと分からなくなったり……ということはありました。前作や原作を見てくださっている方のイメージに、今回の映画は当てはまるのかな、どう見せればいいのかな、ということを考えていました。

 ――横浜さんは、劇中で“壁ドン”などの“胸キュン”な行動を多く披露していました。

 横浜さん 難しかったですよ、もちろん……。“壁ドン”は見え方も気にしないといけないですし。やったことなかったですから。

 上白石さん 生まれながらの才能ですよね、染みついたもの(笑い)。

 杉野さん 天性のところがあるよね。流星の“壁ドン”見て、反省したもん(笑い)。なんでこの人、こんなテクニシャンなんだろうって。

 上白石さん でも、柊聖はテクニシャンだったらだめじゃない? そういう意味でも、2人はぴったりはまっていた気がします。

 横浜さん 難しかったですし、ドキドキさせるシーンって自分も緊張するので、緊張しないように、自信満々にやっていました。あと、2人をかき乱す役なので、いいスパイスになればいいな、と。最初は嫌なやつと思われていて、「俺は認めねー」とか言ってるのに、葵を好きになっていくから、その心情も丁寧に演じないといけないと思っていました。そこのバランスが難しかったですね。

 ◇「一生僕のことだけ見ていて」

 ――中高生にも大人気の3人ですが、今の状況をご自身ではどう思われていますか。

 上白石さん 褒め言葉を素直に受け取れなくなっている自分がいて、「気を使って言ってくださっているんじゃないか」と考えちゃうんです。でも中高生の声ってとってもピュアな気もするし、とってもうれしいことだなと思います。ただ、私の立ち位置って、「クラスのそのへんにいそう」とか「隣に住んでいそう」とかだと思うんです。それで親しみを持ってくださる方も多いですし、出演した作品を見て「あれ(劇中でやっていること)を始めました」と言ってくださる学生さんたちもいて。そういう若い声を聞くと、好きなものを見つけるきっかけを作れる仕事なんだなと思うので、そういう声は尊いな、ありがたいな、と思います。

 杉野さん 中高生のそういう声って本当にピュアだし、心に入ってくるんですよね。それで自分が元気づけられることもあるし、うれしいなって思います。表に出る仕事をする上での、一つのよりどころだなと思っています。

 上白石さん 「力を借りているな」って思いますよね。

 横浜さん うれしいですし、こちらが感動させたり、笑顔にさせたり、影響を与えたりしないといけないのに、皆さんの笑顔でこっちが元気になっているので、これからもたくさん恩返しできるようにしていきたいなと、すごく思っています。

 上白石さん その子たちがおじちゃん、おばちゃんになっても応援してもらえるように頑張んなきゃなって(笑い)。

 杉野さん 「一生僕のことだけ見ていて」って思う(笑い)。本当に思う。難しいかもしれないけど、見ていてほしいよね。

 横浜さん 本当に、「僕だけしか見るな」みたいな感じだよね(笑い)。

 上白石さん それは、ぜひ赤の太字で書いておいてもらえればうれしいです(笑い)。