デル太とわたし②│現役女子大生とデルタ4WDの日々~エサを与えて祖母宅へ~

前回のデル太とわたし①では、ナローデルタを購入するまでの経緯と納車の日のことをお伝えしたが、今回は初のガソリンスタンドwith デル太と祖母宅を訪ねた日のことを綴っていく。

デル太を家に連れて帰った3月3日から2日後、夕方頃に教習所を終えてから、色々と手続きのためにデル太と共に役所へ向かった。(もちろん、私は運転していない)。まだ私もデル太もお互い手探りな感じで、まるで付き合いたてのカップルのような独特な雰囲気が車内を漂っていた。"かっこいいなあ!パワーはそんなにないけれど、音も匂いも素晴らしいし良い車だなあ!!"と改めて感じながらも、細部に気を払う必要があるデル太に対して心のどこかで、"本当にこの子とやっていけるのかしら"なんてことも思っていたのだ。

長々と役所での用事を終えて急いで駐車場に戻ると、灰色の空間でぽつんとどこか肩身が狭そうに佇んでいる、えんじ色の物体が目に入った。その瞬間に、さっきまで抱いていた不安という名の無駄な思考は綺麗に消え失せた。その代わりにみなぎってきたのは、デル太への愛情なのだ。"小さくて内気だけれど芯のある、デル太くんを私が守ってあげなければいけない!"という謎の正義感が私の中を貫いた。こんな、どこぞのヒーローですかという感じのものは、まだ愛犬くらいにしか抱いたことはない。

心を打たれてしまったこの姿。

ヒーローマインドのまま役所を出て、ガソリンがだいぶ減っていたためガソリンスタンドへ向かった。途中で少々渋滞にはまってしまい、デル太のパワーが変に削がれている気がした。何にせよ、このような車では渋滞にはまるべきではない。暗くなっていたためライトも付けていて、バッテリー大丈夫かな...なんて心配もしながらガソリンスタンドへ到着。セルフのところではなかったので、栄養補給されているデル太の中から、「この子は何リッター入るのかな?」なんて父と話しながら見守っていた。結果は、49.16L。満タンになってエンジンをかけると、「お腹いっぱい~身体が重い~」と普段は寡黙なデル太が言っているような気がした。というか、私の頭の中には聞こえてきた。(と思う)

はじめてのガソリンスタンドwithデル太記念レシート

重いかもしれないけれど、頑張ってもらうよ!ということで、初の高速ドライブがてらに祖母宅を訪ねた。30分ほど高速に乗っていたが、ストレートですいすいの道ではお腹いっぱいデル太くんが本領を見せて、気持ちの良い走りをしてくれた。祖母宅に向かう途中にはやや急なカーブがある。そこを走って感じたのが、なんてすがすがしいコーナリングなんだ!ということ。きびきびと実直に動いてくれる。こんなことを言っているが、私は助手席に座っているだけ。実際にステアリングを握ったら、もっとデルタという車の魅力を感じられるのであろう...

高速での風景

祖母宅に着き、少し時間を過ごしてまた帰路についた。運転している父はエネルギーに溢れていて、「本当に楽しい車だなあ」と度々口にする。私もはやくその楽しさを体感したくて仕方ない。けれども、本当に運転ができない立場で愛車に乗っているという期間も、それはそれで貴重だと捉えてみれば、そんな気もする。

デル太は現在、雨風・直射日光を避けられるようビルトイン式の駐車場に入れているのだが、しまいこむ瞬間が悲しくて仕方ない。こんな暗くてわけのわからないところに入れてしまって申し訳ない気持ちが毎回私を襲う。とは言え、車はそんな悲しみなどの概念を持っていないと言ってしまえばそれまでではある。それでも、私はこれからデル太と共に酸いも甘いも経験していくのだから、デル太にも多少なりとも心が存在すると思いたいのだ。



どんなに周りに理解されないとしても、そんなことはあまり私が関心を持つべきことではない。大事なのは、「デル太に愛情と燃料をたっぷり注いで、出来ることは全てしてあげて("あげて"というと厚かましいが)、この子を励みに頑張ろうと思える」という事実だけ。これから、維持費だってわんさかかかっていくことなど百も承知で、不安なことがないと言えば真っ赤なウソにはなってしまうのだが、何はともあれ、自分のエナジーになる存在がいつも傍にいてくれるというのは、幸せなことだと感じるデル太とのカーライフだ。

次回は、「デル太、新しいナンバーをゲット!」の巻。

この日、後ろに積んであったタイヤやパーツをおろしてリアシートとご対面。フロントより綺麗。