JR西日本は19日、新たな長距離列車の列車名を「WEST EXPRESS 銀河」と発表し、エクステリアの全体イメージなど公開。1~6号車の設備愛称名も発表した。「WEST EXPRESS 銀河」は117系改造の6両編成。2020年春の運行開始に向け、準備が進められている。

  • 新たな長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」のエクステリア

列車名の「WEST EXPRESS 銀河(ウエスト エクスプレス ぎんが)」は、同列車の走る西日本エリアを宇宙に、各地の魅力的な地域を星になぞらえ、それらの地域を結ぶ列車との意味を込めた。ヘッドマークとロゴマークも製作され、西日本エリアの各地域を星に見立て、星々の間を列車が移動する様子を曲線でデザイン。「『WEST EXPRESS 銀河』が魅力的な地域とお客様を結ぶ列車であることを表現しています」と説明する。

エクステリアカラーは西日本の美しい海や空を表す瑠璃紺(るりこん)色を採用。車体側面の長いラインは、長距離の旅をイメージさせるとともに、誰もが持つ「遠くへ行きたい」という憧れを叶える列車であることを表現したという。エクステリアの全体イメージも公開されており、各号車とも窓の形状が従来の117系と異なり、丸窓を採用した車両も。乗降ドアが片側1カ所(従来の117系は片側2カ所)となることも確認できる。

各号車の設備愛称名は、1号車のグリーン車指定席が「ファーストシート」、2・5号車のノビノビ座席(普通車指定席)が「クシェット」、3号車のコンパートメント(普通車指定席)が「ファミリーキャビン」、同じく3号車のフリースペースが「明星」、4号車のフリースペースが「遊星」、6号車のフリースペースが「彗星」、同じく6号車のグリーン個室が「プレミアルーム」と発表された。その他、2・3号車にリクライニングシートの普通車指定席(愛称名なし)が設けられる。なお、2号車は女性席とされている。

3・4・6号車に設置されるフリースペースはそれぞれコンセプトが異なる。3号車「明星(みょうじょう)」は読者や語らいなど、静かにゆったりと過ごせるスペース。4号車「遊星(ゆうせい)」は夜間も明るく、にぎやかに遊び、楽しめるスペース。5号車「彗星(すいせい)」は乗務員室横ならではの流れ行く風景を眺められるスペースになるという。

  • 1号車「ファーストシート」(グリーン車指定席)

  • 2・5号車「クシェット」(普通車指定席・ノビノビ座席)

  • 3号車「ファミリーキャビン」(普通車指定席・コンパートメント)とフリースペース「明星」

  • 4号車のフリースペース「遊星」

  • 6号車「プレミアルーム」(グリーン個室)

  • 6号車のフリースペース「彗星」

  • エクステリア全体イメージ

  • ロゴマークとヘッドマーク