キリバ・ジャパンは3月18日、クラウド型財務管理ソリューションの最新版「Kyriba Enterprise19.1」の提供を開始した。最新版では1100以上の既存銀行との従来型接続方式に加え、シティバンク、JPモルガン・チェース、WORLDFIRSTとのAPI接続などが可能になる。

今回のAPI統合は、グローバルな財務システムのシームレスな連携を目指す同社の接続性オプションを基盤としており、財務部門によるキャッシュおよび流動性の管理を改善できるという。 組み込み型APIを通じてシームレスに統合されたデジタルな体験を実現し、各顧客の好みに応じた財務プラットフォーム経由で、これらの口座にアクセスを可能としている。

また、新しい国際決済サービスとして国際銀行間通信協会(SWIFT)が進めるSWIFT gpi(国際決済イノベーション)対応の一環として、送金を一意に特定するユニーク・エンドツーエンド・リファレンス番号(UETR)を採用し、送金メッセージは迅速・効率的に追跡でき、可視化の向上とコスト削減が図れるという。

さらに、支払不正検知のアラート機能に例外条件を設けることで、不正送金を誤って検出しアラートにあげる件数を減らし、効果的な不正のコントロールができるようになるほか、2017年に追加されたFASBが定めるヘッジ会計基準を追加。

そのほか、ERPからデータをインポートして支払処理を行う際、条件を指定して支払口座の最適な割り当てを行うことを可能としたことに加え、銀行口座の署名者リストを銀行と確認する際に利用される署名者権限レターの出力機能を向上し、柔軟なレター作成ができるという。

これらにより同社は銀行との接続性をさらに強化し、リアルタイムの銀行レポート作成、口座管理、支払いなどを可能としている。