凸版印刷とブロードバンドタワー、ジャパンケーブルキャストは3月11日、超高精細・高品質4K映像によるヒーリング効果や集中力の向上が期待できる、新たな映像配信サービスの提供に向けた実証実験を、同日より開始したことを発表した。

  • サービス使用時の空間イメージ

    サービス使用時の空間イメージ

この実証実験は、凸版印刷が提供しているオリジナル高品質4K映像コンテンツと、ブロードバンドタワーの5G対応データセンターを核とする幅広いIT技術、ならびにケーブルキャストの有する日本全国のケーブルテレビ局へのリーチ力を組み合わせ、超高精細・高品質4K映像を家庭用4K対応テレビへ配信するサービスの提供を目指すためのもの。

ケーブルテレビコミュニティチャンネルの4Kハイブリッドキャスト上でのビデオ・オン・デマンド配信を想定し、検証する。

この映像配信サービスでは、高いヒーリング効果のあるトッパンオリジナル超高精細・高品質4K映像が家庭の4K対応テレビで視聴可能になるほか、豊富な超高精細・高品質4K映像コンテンツを配信予定だという。また、市販のハイブリッドキャスト対応4Kテレビで視聴できるビデオ・オン・デマンド型のサービスを予定しており、スマートフォンやスマートスピーカーとの連携も可能とのことだ。

3社は今後、サービスのブラッシュアップ並びに各種効果検証やケーブルテレビ事業者と連携した4K映像配信手法、サービス提供手法等について開発・調整を進め、2019年度中のサービス開始を目指すとしている。

  • ケーブルテレビハイブリッドキャストを利用した場合のシステムイメージ

    ケーブルテレビハイブリッドキャストを利用した場合のシステムイメージ

なお、実証実験の期間は6か月程度、実施場所はケーブルキャスト本社内実証実験環境及び協力ケーブルテレビ事業者の環境、目的は映像品質、視聴動作確認、通信品質、視聴安定度確認、その他モニター調査等。

各社の役割は凸版印刷がオリジナル超高精細・高品質4K映像の提供・制作、および超高精細・高品質4K映像品質の監修、ブロードバンドタワーが配信サーバ等構築のためのデータセンター環境、クラウド環境の利活用の検討、5Gを含むコンテンツデリバリーネットワーク設計等の検討、ケーブルキャストが配信サーバ等構築、データ放送・ハイブリッドキャスト設備、ケーブルテレビコミュニティチャンネル環境構築、デモ用UI作成等一連の実証環境整備。