前年から検索数が最も上昇した人物を表彰する「Yahoo!検索大賞2018」で、女優部門賞を受賞した今田美桜。「こんな賞をいただけるとは思ってなかったのでびっくりしています」と素直な感想を述べ、「今年たくさんの経験をさせていただいたので、それを生かして頑張りたい」とさらなる飛躍を誓っていた。

その今田が、日本テレビ系ドラマ『3年A組』(毎週日曜22:30~)の5話で見せた、涙の熱演。演じる諏訪唯月は、読者モデルとしても校内では羨望の的だが、芸能界入りのために半グレ集団のリーダーと付き合うなど、闇も抱えていた。

かつてはオーディションに落ち続け、時には涙を流すこともあった今田。「芝居をしたい」その一心で福岡から上京した当時の情熱は、『3年A組』で上白石萌歌演じる澪奈が遺した「ブレずに生きる」、そして唯月とも重なる。

  • 今田美桜

    『3年A組』に出演中の今田美桜 撮影:島本絵梨佳

■唯月が涙を流したワケ

――1年半ほど前に映画『デメキン』で取材させていただきました。その後もすごいご活躍ですね。

声をかけていただくことが増えました。とてもありがたいです。

――『3年A組』も毎週話題になっていますね。業界内視聴率もかなり高いと思います。

菅田(将暉)さんと生徒役のみなさんに引っ張ってもらっています。撮影を重ねるごとに団結力は強くなっていると思いますが、それぞれの熱量は最初から変わっていません。

  • 今田美桜

    唯月は読者モデルを務めるなどクラスメイトでも憧れの的 (C)NTV

――各話メインとなる生徒が切り替わる構成です。今田さんは5話での迫力の演技が話題になりましたね。

1話では、さくら(永野芽郁)が澪奈(上白石萌歌)に対して思っていることを伝えながらボロボロになって、2話からは香帆(川栄李奈)、里見(鈴木仁)、甲斐(片寄涼太)が先生に訴えかけて、甲斐は殴り合いになったり。先生とぶつかって最後には涙を流して、それぞれが自分を見つめ直していきます。

唯月の場合は一颯先生にいくら言われても、唯月自身がきちんと納得しないと自分を変えられないと思ったので、プロデューサーさんにも相談させていただきました。先生は唯月に「恥もかかずに強くなれると思うな」と伝えます。唯月だけじゃなく、みんなを見て。「自分は絶対に間違っていた」と分かっていても、意地になって進むしかない。でも、唯月にとってはまさか最後に「間違ってない」と言われるとは思ってなかった。それを受けて、過去を思い返して涙します。