授賞式で握手を交わす細野晴臣(左)と鈴木慶一(右)。

「第42回日本アカデミー賞」の最優秀音楽賞が、映画「万引き家族」の音楽を手がけた細野晴臣に贈られた。

細野は本日3月1日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われた授賞式に登壇し、前回受賞者である鈴木慶一からブロンズを受け取った。鈴木から「マエストロ細野!」と讃えられた細野は「制作当時は1人でスタジオにこもって地味な音楽を作っていたんですけど、公開されたらあれよあれよと、ついにカンヌ(第71回カンヌ国際映画祭)でパルムドールを獲って! すごいことになってるなと他人事のように拍手喝采していました。指をくわえて(笑)」と受賞に驚いた様子を見せる。そして「このような賞をいただき、やっと光を当てていただいたという気持ちで感謝でいっぱいです」と感謝を述べた。細野が音楽を担当した「万引き家族」は、最優秀作品賞も受賞した。

授賞式には「響 -HIBIKI-」で新人俳優賞を受賞した平手友梨奈(欅坂46)も登壇。平手は映画初出演となったこの作品について「お芝居について自分に嘘をついているんじゃないかという疑問を持っていたんですけど、実際はそんなことはなく、自然体で演じられたのがうれしかったです」と語った。なお最優秀アニメーション作品賞には星野源、福山雅治らが声優として出演した「未来のミライ」が選ばれた。