NTTファシリティーズとシュナイダーエレクトリックは3月1日、大規模データセンター(DC)向け大容量無停電電源装置(UPS)「GALAXY VX」に関する特別販売パートナー契約を締結し、販売を開始した。

  • 「GALAXY VX」の外観

    「GALAXY VX」の外観

近年、DCはビッグデータやIoT、AIなどを活用したサービス拡大により、膨大な情報を処理するICT機器の高集積化・高密度化が加速しており、電力設備の大容量化に対応した効率的な電力システムの構築および省スペース化が求められているという。

こうしたニーズに対応するため、NTTファシリティーズはシュナイダーエレクトリックとGALAXY VXに関する特別販売パートナー契約を締結した。

同製品は単機で500kVAから最大1500kVAまでの容量帯をカバーし、大規模DCにおける電力システムを効率的に構築できるほか、従来の鉛蓄電池だけでなくリチウムイオンバッテリーも採用できることから、蓄電池の最適採用により設置面積の省スペース化が図れるという。

  • 寸法の比較図

    寸法の比較図

また、電源を安定化するパワーキャビネット(250kVA)は運用開始後でも負荷の増加に応じて増設することができ、単機でも冗長性を得ることを可能としている。

今後、両社では互いの強みを組み合わせ、電力設備の大容量化・省スペースを考慮した最適な電力システムを提案し、競争力の高いDC構築に貢献するという。また、GALAXY VXの特徴を活かせる国内大規模DCへの導入を推進し、2020年度までに20MVA以上の販売を目指す。