2000年に第1回が開催され、長きにわたって最先端IT・エレクトロニクス総合展、いわゆる家電見本市として広く一般にも親しまれてきた「CEATEC JAPAN」。2016年からは脱家電見本市を掲げ、CPS/IoTの総合展へと新たな舵を切った。そして開催20回目の節目を迎える今年、ついに「JAPAN」という冠を外し、「CEATEC 2019」と名称変更を決定した。この背景には、どういった思いがあるのか、キーマンであるCEATEC 実施協議会の鹿野清 エグゼクティブプロデューサーに話を聞いた。

  • 鹿野清

    CEATEC 実施協議会の鹿野清 エグゼクティブプロデューサー。現在のCEATECの具体的な方向性を示し、活動してきた1人

なぜJAPANの文字を外したのか?

--単刀直入に聞きます。なぜ、CEATEC JAPANのJAPANの文字が外されたのでしょう?

鹿野氏:(以下、敬称略)いろいろと理由はありますが、大きいのは海外に対するメッセージ性を強めるためです。CESでもIFAでもMWCでも、世界的な展示会を見てもらえればわかるように、そこに国や地域の名称は入っていない。これまで以上にグローバルから注目を集めるためには、JAPANを外す必要があると思ったためです。

CEATEC JAPAN 2018では、主催者企画として各国の企業、スタートアップが集まるパビリオンを集約した「Co-Creation Park」を実施しました。主催者としての気持ちは、CESやIFAに続く第3のグローバルナショナルエリアを提供する、というもので、実際にアメリカ、イギリスなどの常連に加え、フランスなどの新規パビリオン出展を行ってくれる国もあり、インターナショナルな展示エリアを提供する、という側面を見れば一定の成果があがったと思います。

ただ、我々としては、せっかく海外から来てもらうわけですから、単に来てもらう、というだけではなく、日本のパートナー企業や、新たなビジネスチャンスを見つける機会として、マッチングなどのフォローなどもしていきたいと思いつつも、そこまでリソースの問題などから実現できずにいました。

すでに海外の大規模展示会、例えばIFAにはIFA NEXTのような、単なる場所の提供だけではない、世界中のノウハウやアイディアが出会い、新たな価値を生み出すことを目指す取り組みが進められています。CEATEC JAPAN 2018では、日本のスタートアップ企業を中心とした「スタートアップ&ユニバーシティエリア」を用意しましたが、先述のように、さまざまな理由から、先行する海外イベントのようなマッチングができていませんでした。そこでJAPANを外したCEATEC 2019では、日本のスタートアップ企業たちと、海外からの出展者を同じエリアに配置し、そこを出会いの場として提供することで、言葉の壁を越えた共創の実現ができることを目指す予定です。