IT機器のプロが教える! インクジェットプリンターの選び方とおすすめ商品5選|写真印刷向き商品紹介も

【この記事のエキスパート】

九州インターワークス代表者/IT環境保守リペアラー:古賀 竜一

九州インターワークス代表者/IT環境保守リペアラー:古賀 竜一

中小企業庁 ミラサポ専門家派遣 登録専門家。

ITサポートエンジニアとして2002年に創業しこれまでに数多くのサポート実績があります。

オーダーPCの製作をはじめ、コンピューター端末・周辺機器などのハードウェア、IT環境保守が専門です。

個人、事業所問わず提案型技術アドバイザーとしてIT環境のリプレース、リペアを数多く成功させています。

メディアへの記事監修協力、IT記事寄稿なども行っています。


コンパクトなサイズと汎用性の高さから、家庭用印刷機の定番であるインクジェットプリンターは、イラストや写真の印刷に向いています。本体価格も安価なものが多く、手軽に入手できる反面、インクカートリッジの費用がかかるので注意が必要です。今回は、インクジェットプリンターの選び方のポイントと人気商品5機種を、ITサポートエンジニアである古賀竜一さんへの取材をもとに紹介します。また、あわせて写真印刷向きのインクジェットプリンターもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ITサポートエンジニア・古賀竜一さんによるインクジェットプリンターの選び方

ここからは、たくさんのITのお悩みを解決してきたITサポートエンジニアの古賀竜一さんに、インクジェットプリンターを選ぶ際のポイントについて解説していただきます。基本的なポイントにはなりますが、非常に大切なものばかりです。ぜひ、参考にしていただければと思います。

多機能すぎても故障の原因! 必要な用途を考えよう

【エキスパートのコメント】

用途によって選ぶポイントが違う!

インクジェットプリンターとは粒子化したインクを紙に噴きつけて印刷を行うプリンターのことです。レーザープリンターよりも印刷スピードは劣りますが、色味の再現性が高いです。

プリンターは、プリントするだけの単機能から複合機まで、さまざまな種類があります。機能が多くなればそれだけ高額になる傾向にありますが、同時にそれだけトラブルの原因も多くなります。普段使用しない機能があるために、したいことができないプリンターでは意味がありせん。逆に、封筒やカードを中心に印刷したかったのに未対応では、これまた意味がありません。自分にとってプリンターの機能はどこまで必要なのかなど、自身の利用範囲をあらかじめ想定しておく必要があります。

経済的な4色 or 品質の6色? インク代も気にしてみよう!

【エキスパートのコメント】

インクの色数によって値段が変わる

インク代はプリンターを使う上で最も気になる点です。プリンターでどの程度の印刷品質を求めるかにもよりますが、印刷品質を求めるほど使用するインクの色数もそれだけ多くなり、費用もかかります。ですから、印刷品質をそこまで求めないと言う場合は経済的な4色インク使用の機種を選択し、品質を求める場合は5色以上のインクの機種選択となるでしょう。

インクのヘッド一体型のものもあります。インクジェットプリンターの場合、インクが詰まってヘッドが固着してしまうという問題が起こる場合があります。ヘッド一体型はインク交換の際にヘッドも新しくなりますので、解決は容易です。この問題によるロスが軽減できるという点からみると、実は経済的である場合もあります。

本体サイズを考慮することも必要

【エキスパートのコメント】

Wi-Fi対応機種なら設置場所の幅が広がる

プリンターは意外と場所をとりますので、設置環境によってはコンパクトなサイズが向いている場合があります。一方でWi-Fi対応機種であれば、置き場所は家庭内Wi-Fi網の中ならある程度自由になりますので、サイズについてはそう気にしなくても良い場合も増えているようです。

機種によっては前面トレイのほか、背面から給紙できるものもありますし、インク交換やスキャナ、コピーを使用する場合は上部パネルを開く必要もあります。棚やパソコンデスクの中段などに設置する場合は、これら本体へのアクセス空間の確保ができるかどうかも、ある程度、配慮しておく必要があります。

こちらもチェック! インクジェットプリンターの選び方をさらに紹介

コピー機能、スキャン機能……複合機って必要?

ご家庭の場合、どうせなら1台○役の複合機のご購入を検討されるケースが多いと思います。といってもコピーやスキャンって使うのかな……と思われるかもしれませんが、もしお子さんがいるご家庭なら、宿題などの際に活躍するケースが結構あります。ある意味で肝心のカラー印刷よりも出番があるかもしれません。またWi-Fi接続機能により、スマホ画面からすぐに印刷できるパソコンレスの環境も地味に便利です。

静音性のメリットは?

仕事場でプリントアウトするのと違い、ご家庭だと気になるのがプリント時の稼働音です。年末に夜なべして年賀状印刷をする際にうるさくて家族が起きてしまったり、テレビの音が聞こえなくなってしまったりすることも。もしご家族が集うリビングに設置されるのであれば、気にしておきたいポイントですね。

大丈夫? 非純正インク

プリンターメーカーのビジネスモデルが、プリンター本体は安く販売してインクカートリッジで利益を創出するというスタイルになって以来、どうしても純正インクは高く感じられます。キレイな写真印刷を望むなら純正インクに軍配があがりますが、ある程度、品質を妥協できる状況なら、ついつい非純正インクに手がのびそうになります。さて、実際どうなんでしょうか?

以前は非純正インクを使用してプリンターが故障しても、メーカー保証が適用されないというリスクがありましたが、自社の互換インクが原因でプリンター本体が故障した場合は、プリンター本体の保証もカバーするという互換インクメーカーもでてきました。こうなってくると、ユーザー側の割り切り次第ではないかと思います。

本体の価格が1万円を切っているような低価格のプリンターを購入して、最悪、本体が壊れてしまったら買い替えればいいぐらいのつもりで、先にあげたような互換インクを使ってコストメリットを出すという選択肢はアリだと思います。

一方で、プリンターは印刷したい時に当たり前のように印刷できることが重要だと思います。急いで印刷したいのにヘッドなどのドラブルで印刷できずイライラするロスやコストには、予想以上に疲弊させられるものです。長く業界を見てきた古賀さんもコメントされていますが、それらを考えれば結局、純正の方がいいという考え方になります。そして、プリンターを購入する前に、純正インクでのランニングがどの位になるかを考えて機種を決めるべきなのです。

大容量インクモデルでコスト重視

コスト重視でプリンターを探している方には、大容量インクモデルが向いています。A4カラー文書を印刷する場合、100枚/月で5年間使用した場合、トータルコストで約5.6万円を削減できると言われています。※エプソン(EPSON)『EW-M571T』と同社『PX-049A』の比較。

インクジェットプリンターの主なメーカーは?

インクジェットプリンターの代表的なメーカーには、エプソン(EPSON)、キヤノン(Canon)、ブラザー工業(brother)などがあります。それぞれ独自の印刷技術やインクを開発し、毎年インクジェットプリンターの新商品を発表しています。こちらではメーカー3社の特徴をご紹介します。

エプソン(EPSON)

エプソン(EPSON)のインクジェットプリンターは、幅広いラインナップがそろっています。大容量インクのエコタンク搭載モデルから、バランスのよい複合機「カラリオ」。さらに年賀状やはがきのプリントができる単機能モデルまであるので、使用する目的にぴったりのプリンターが選べます。

エプソンはインクにもこだわります。基本4色の他にライトシアン、ライトマゼンタの2色を加えた合計6色のインクで、写真や文章をきれいに印刷します。また、独自の技術で開発した「つよインク200」を使用しているので、プリントした写真はアルバム保存で約300年きれいが続くのが特長です。

キヤノン(Canon)

キヤノン(Canon)のインクジェットプリンターは、5色ハイブリッドインクモデルを中心にラインナップされています。特にブラックは染料インクと顔料インクが両方あるのがポイント。写真がきれいに印刷されるだけでなく、顔料インクが文字をくっきりと濃く印刷します。

給紙口が前と後に2カ所あり、よく使うサイズの紙を2種類セットできる機種などは、自動的に適したサイズで出力されるのでいちいち紙を取り替える手間がありません。特に背面のトレイははがきや名刺をまとめて印刷するときに便利です。

ブラザー工業(brother)

ブラザーのインクジェットプリンターは、4色のインクで文字も写真もくっきりと印刷されます。プリンターの正面にタッチパネルや給紙トレイ、インク交換口がそろっているので操作や消耗品の補充がラクチンです。大容量「ファーストタンク」対応機種では1回のインク交換で1年以上使えます。

ブラザーのインクジェットプリンターにはFAXとコードレス電話がついた機種があるのも特長です。いろいろな機能を1台にまとめて使いたい方に便利です。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)