セールスフォース・ドットコムは2月18日、マーケティングアナリティクスの機能強化として、「Datorama(デートラマ)」にDatorama Marketing Cloudコネクター、Datorama Developer Portal、Activation Centerという3つの新機能を追加したことを発表した。

  • Datoramaに新たに追加された「Datorama Marketing Cloudコネクター」

    Datoramaに新たに追加された「Datorama Marketing Cloudコネクター」

Datoramaは、Marketing Cloud製品の一部で、企業や広告代理店、 パブリッシャー向けのAIを実装したマーケティング・インテリジェンスおよびアナリティクスプラットフォーム。

今回、新たに追加された「Datorama Marketing Cloudコネクター」は、Marketing Cloudで実施したキャンペーン効果をDatoramaで可視化できるもの。Marketing Cloudのデータを簡単にDatoramaのプラットフォームにインポートでき、キャンペーン効果を重要な指標と照合して確認できる。 また、強化されたレポート作成機能により、インサイトの提案、分析を可能にする。

さらに、新たに提供を開始するSocial Studioコネクターを活用することで、ソーシャルメディアでの業界トレンド、ブランドヘルス、競合他社の発信が自社のマーケティング活動全体にどういった影響を与えているのかを確認できるようになる。

同じく、新搭載された「Datorama Developer Portal」は、自社のマーケティングニーズに合わせて、インテグレーションとタスクをカスタマイズして構築する機能。プラットフォームAPIやクエリAPI、カスタムデータAPIコネクター、Pythonによるデータ取得、カスタム・ビジュアライゼーションといった新しいAPIや機能を利用して、Datoramaの機能を拡張できるという。

また、今回追加された「Datorama Activation Center」は、Datoramaが提案するインサイトにもとづき、 キャンペーン管理やアラートを発信する機能。Datoramaに表示されるリアルタイムなインサイトをもとに、緊急事態が発生した瞬間にマーケターは次のアクションを起こし、それをステークホルダーに通知するといったことが可能となる。

さまざまなマーケティングや広告チャネルを横断して、マーケティングキャンペーンの効果を比較できるほか、コストや顧客とのエンゲージメント、 コンバージョンなどの進捗が芳しくないキャンペーンについては、クリックやif/ thenの自動化ルールで停止させることも可能。さらに、データ、目標、KPIにもとづきアラートを発信する機能もある。