eスポーツ関連業務を手がけるe’sPROは2月7日に、シェアハウス「ゲーミングハウス」の入居者の募集を開始した。物件は、東京都町田市玉川学園に位置するマンション。ゲームの練習環境と共同生活に必要な設備を整えて、選手やチームに提供する予定だという。

そのゲーミングハウスの目玉の1つが、e’sPROがスポンサーをしているプロゲーミングチーム「野良連合」との交流。今回入居の募集を開始したゲーミングハウスの近所には「野良連合」がチームで入居しているシェアハウスがあり、各種eスポーツイベントを定期的に開催する予定だ。

プロゲーミングチーム「野良連合」

住居にはゲーミングPC、モニター、ゲーミングチェア、デスクが完備されているだけでなく、「NURO光」の回線でオンラインゲームができるようになっている。そのほか、1棟の物件(入居者4~7人)に対して、キッチン、レンジ、炊飯器、キッチン用品、ダイニングスペース、シャワールーム、洗面台、トイレ、洗濯機、乾燥機、掃除機なども準備されており、身の回りの品だけあれば、ほかには何も持っていく必要がなさそうなほどである。

キレイなキッチン
部屋にはベッドも

気になるお家賃は、月々10万円。入居時に必要な費用は、敷金1ヶ月+仲介手数料(賃料1ヶ月分)+前家賃1ヶ月分だ。

これだけ手厚い環境がすでに完備されているのだから、10万円という家賃はむしろ安いくらいだが、これからプロを目指したい「イチ駆け出しゲーマー」には正直ちょっと厳しい金額である。

また、プロゲーマーを志す人たちで共同生活を送ったとしても、同居人とまったく異なるタイトルのプレイヤーだと、メリットは少なそうだ。野良連合は、レインボーシックス シージ、フォートナイト、オーバーウォッチ、コール オブ デューティという部門を擁するゲーミングチームである。交流戦を行うとなれば、それらのタイトルをプレイすることになるだろう。

そのため、入居するならチーム単位で検討するのがいいのではないだろうか。もしくは、これを機に特定のタイトルで仲間を集めて、eスポーツチームを新たに作るという選択肢もアリかもしれない。チームで入居する場合には、チームをスポンサードする企業とのマッチングにも協力してくれるという。

もちろん、個人でも入居は可能なので、「とにかくゲームに没頭できる環境がほしい」と考えている人にはこれ以上ない環境といえよう。

なお、e’sPROは、2019年4月までに東京都内に14棟70室のゲーミングシェハウスをオープンすべく、準備しているとのことだ。

オンラインで世界中のプレイヤーとゲームができる時代になったが、やはり試合の反省や戦略の相談など、オフラインで顔を見ながら話さなければ伝わりづらいこともある。本気で世界のトップレベルを目指すのであれば、仲間と議論を交わしながら、ゲームだけに打ち込める環境に身を置くのが近道ということだろう。

(安川幸利)