UiPathは1月25日、Salesforce Sales Cloudの操作自動化を安定・安全・高速化する「Connector for Sales Force Automation」を提供開始した。なお、第1号ユーザーとして、三井住友カードが試験運用中だという。

Connector for Sales Force Automationでは、RPAソフトウェアのUiPathとSalesforce Lightning PlatformをAPI連携し、Sales Cloudの操作(データの追加、削除、更新、取得)を自動化することを可能としている。

従来、UiPathユーザーがこれらの操作を自動化する際は、UIベースでロボットを開発し実行しているが、Sales Cloudのアップグレード時やカスタマイズ時などにUIが変更されるとエラーが発生してしまうケースが多く、そのたびにロボットの仕様も変更する必要があったという。

Connector for Sales Force Automationは、API連携によりバックグラウンドで動作するためUIの変更に左右されることなく、APIの仕様が変更されない限り、開発済みのロボットを安定して実行し続けることができる。

また、Sales Cloudへのログイン操作から自動化することが可能なためSales Cloudの画面が立ち上がることなく、バックグラウンドで自動的に操作が実行され、ロボットとWeb画面のやりとりが減少することでエラー発生率が削減され、自動化業務を安全に実行することができるという。ユーザーは、処理終了後にSales Cloudを立ち上げるだけで最新の情報にアクセスすることを可能としている。

さらに、データ入力等の作業も大幅に高速化でき、例えばSales Cloudで数十個の登録項目のある取引先情報更新を行う場合、手作業では数十分、UIベースで開発したロボットを実行した場合も、ある程度の処理時間を要するが、バックグラウンドで一括処理されるため、所要時間を数十秒に短縮できるという。