Wineチームは1月22日(米国時間)、「WineHQ - Wine Announcement - The Wine team is proud to announce that the stable release Wine 4.0」において、Wineの最新版となる「Wine 4.0」の公開を伝えた。WineはmacOS、Linux、*BSDなどのオペレーティングシステムにおいてWindowsアプリケーションを実行するための互換レイヤ。仮想マシンのようにマシンをエミュレートするのではなく、オンザフライでWindows APIをPOSIXコールに差し替えることでWindowsアプリケーションの実行を可能にしている。

Wine 4.0の主な特徴は次のとおり。

  • Vulkanをサポート
  • Direct2D 12をサポート。マルチスレッドコマンドストリームはデフォルトで有効化。OpenGLコアコンテキストも利用可能であればデフォルトで使用される。ただしサポートは初期段階であり注意が必要。なお、動作するにはvkd3dライブラリおよびVulkanの機能を搭載したグラフィックカードが必要
  • ゲームコントローラをサポート
  • Androidにおける高DPIをサポート
  • Wine lets you run Windows software on other operating systems.

    Wine lets you run Windows software on other operating systems.

DOSバイナリを実行する機能はこのバージョンのカーネルからは取り除かれている。DOSバイナリを実行する必要がある場合は、別途DOSBoxインスタンスを実行しておく必要がある。

状況によるため一概には言えないが、WineはWindowsアプリケーションと実行するための互換レイヤ技術としては古くから存在しており、代表的なソフトウェアとされている。