エクイニクスは1月15日、シンガポールにおいて4拠点目となるIBX(International Business Exchange)データセンター(IBXDC)「SG4」を建設すると発表した。

  • 「SG4」の外観

    「SG4」の外観

新しいIBXDCはインターコネクションおよびプレミアムDCサービスを提供し、シンガポールのデジタルインフラストラクチャを支えるともに、企業におけるIT変革とクラウド導入の取り組みを支援するという。

総工費8500万ドル(約95億円)のSG4は7階建ての新規データセンターとして2019年第4四半期にオープンし、運用第1フェーズにおいて1400キャビネットの初期キャパシティの提供を予定している。

完成時には、合計1万2280平方メートル(13万2180平方フィート)を超えるスペースに4000キャビネットを収容する計画。既存IBXDCの3拠点との位置関係を考慮して、シンガポール東部に位置する国内5カ所のデータセンター群の1つであるTai Seng Industrial Estate 内に建設する。

低遅延のダークファイバーにより、同国内の既存IBXデータセンター3拠点と直接接続され、ユーザーは金融サービス、クラウドサービス、バイオメディカル、IT、通信、メディア、サイエンス、エンジニアリングなど多様な業界の約600社の企業と、セキュアに相互接続することが可能になるという。相互接続先には、200以上のグローバルネットワークプロバイダー、150以上のクラウドおよびITサービスプロバイダーなど幅広いサービスプロバイダーが含まれる。

また、Equinix Cloud Exchange Fabric(ECX Fabric)サービスにより、大手クラウドサービスプロバイダー(CSP)を含む1300社以上の企業へソフトウェア定義による動的なインターコネクションを提供し、接続可能なCSPにはAlibaba Cloud、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform、Microsoft Azure、Oracle Cloud、Tencent Cloudが含まれるという。

ユーザーは、ECX Fabric API、あるいはポータルサイトから、クイニクスプラットフォーム上にある企業やエコシステムを選び、グローバル規模でオンデマンド接続することを可能とし、アジア太平洋地域ではシンガポールに加えて、日本(東京、大阪)、オーストラリア(シドニー、メルボルン、パース)、香港のECX Fabricのユーザーとのオンデマンド接続ができる。