――渡邊さんは『ジオウ』が初テレビドラマ出演とうかがっていますが、もともと舞台俳優をされていたのですか?

いえいえ、まったく何もやっていなくて、役者として『ジオウ』が初めてになります。

――そうだったんですか。堂々とした演技はとても初めてとは思えませんね。

昔から、人前に出るのが好きな方だったんです。そして、緊張をしないタイプなんです。本当は、何事にも常に緊張感を持ってやらないといけないんですけれどね。

――ウォズを演じるにあたって、どなたかのお芝居を参考にされたり、モデルとした役者さんがいたりしますか?

モデルにしたというわけではないですけれど、今年の2月くらいに早乙女太一さんが出演された舞台を観て、すごくカッコいいなと思ったんですよ。その後、ウォズ役のお話をいただいて「これは、早乙女さんが演じた役に重なるな」と思い、ちょっと声を震わせてみるとか、「あぁ~」なんて声を伸ばしたりして、常にひっかかりのある感じを出そうとしてみました。そういう意味で、早乙女さんの演技はすごく参考にさせていただきましたね。

――映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』では、歴代の平成仮面ライダーがジオウとビルドに加勢するというシーンがクライマックスに置かれているそうですが、渡邊さんが子どものころ好きだった仮面ライダーはどれですか?

『仮面ライダー龍騎』(2002年)は印象に残っています。仮面ライダー同士が戦って、負けた者が死ぬというストーリーって、やっぱり衝撃的でしたね。小学校の低学年だったと思うのですが、細かいところはほとんど覚えていないながらも、衝撃的だったことがすごく心の中に残っているんです。

たぶん、子どもが最初にヒーロー作品を観て思うのは、とにかく「カッコよさ」だと思うんです。そして大人になってから、同じ作品をもう一度観てみて、これはお話がしっかりしている、面白い!と思ってもらえるなら、最高ですね。あと、『ジオウ』に出てくるアナザーライダーにもカッコいい奴がたくさんいるんですよ。アナザーウィザードなんて、フォルムがすごくよくて、見ていて素直に「ああ、カッコいいな」って思うんです。

――渡邊さんが思う「仮面ライダーの魅力」にはどんなものがありますか?

子どもとその親とでコミュニケーションが図れる、貴重なコンテンツだという部分に魅力を感じます。お父さん、お母さんが子どもにジオウやゲイツのベルト(ジクウドライバー)をプレゼントされるとき、もうすでにやっていらっしゃるかもしれませんが「使い方はご存じのはず(完璧なウォズの口調で)」と言ってあげれば、子どもさんのテンションもすごく上がって遊び始めるんじゃないかと思っています。そうやって親と子が一緒に楽しめるコンテンツを確立しているところが、仮面ライダーのすばらしい部分のひとつなんでしょうね。

――では最後に、渡邊さんによる映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』の見どころを教えてください。

今度の映画は、かつて『仮面ライダー龍騎』だけ観ていたとか『仮面ライダー電王』だけ観ていたという人でも、楽しめる作品になっているのではないかと思います。また、今年放送が終了した『仮面ライダービルド』のメンバーも活躍されますので、"ビルドロス"に陥っている人にもおすすめです。むしろ『ビルド』のファンの方たちを全員、取りこんでいきたいです(笑)。よろしくお願いします!

映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』は現在公開中。なお、マイナビニュースでは平成仮面ライダー20作を記念した『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』大特集を展開している。

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