スマートフォンは頻繁に充電するだけあって、トラブルも多いだろう。そのトラブルも「まったく充電できない」「途中で止まってしまう」など、症状もさまざまだ。フル充電が終わっていると思って、まったく充電されていなかったら困ってしまう。そこで本稿では、スマートフォンが充電できない時に試したい対策を紹介する。

スマートフォンが充電できない場合、その原因はおおまかに「充電ケーブル」「スマーフォン本体」に分けることができる。まずは、頻繁に抜き差しする充電ケーブルから見てみよう。

(1)充電ケーブルを交換する

まずは、正常に稼働していることが確認できているケーブルがあれば、それを接続してみよう。これで充電できたら、充電ケーブルに問題があることになる。

また、充電ケーブルに外傷はなくても、内部で断線していることがある。端子の根元を固定して充電してみて、いったん充電できてもすぐに止まってしまった場合も、充電ケーブルが故障していると言える。

さらに、端子に「ホコリがたまっていないか」「破損が見られないか」といったことも確認したい。USBケーブルの端子のピンは非常に小さく、無理やり引き抜くなどすると、すぐに壊れてしまう。

(2)スマートフォン本体 - 再起動してみる

スマートフォンを起動している状態で充電ができない場合は、利用している間にソフトウェアにエラーが発生して充電機能が使えないことがある。その場合、再起動したら充電できるようになることがある。

(3)スマートフォン本体 -充電コネクタを確認する

スマートフォンの充電コネクタは主に3種類ある。iPhoneでは「Lightning」が、Androidスマートフォンでは「USB Type-C」と「microUSB」が使われている。新しいAndroidスマートフォンは「USB Type-C」を搭載しているものが多い。

スマートフォンの充電を行うUSBコネクタも、USBケーブルの端子と同様、小さいため壊れやすい。ピンが曲がっていたら接続不良を起こしている可能性があるので、確認してみよう。また、ゴミやほこりがたまっても、うまく接続できないことがあるので、掃除してみるのも手だ。

  • Lightningコネクタ、USB Type-Cコネクタ、microUSBコネクタを介して充電とデータ通信ができるケーブル。左から、Lightningコネクタ、microUSBコネクタ、Type-Cコネクタ、USB Type-Aコネクタ 写真:エレコム

(4)スマートフォン本体 - バッテリーを交換する

当然だが、バッテリーには寿命がある。一般に、スマートフォンのバッテリーの平均寿命は2年から3年と言われている。よって、数カ月でバッテリーに不具合が生じたら、初期不良ということになる。

欠陥を抱えているバッテリーの中には、膨らんだり、液体が漏れたりするものがある。取り外しできるバッテリーであれば、本体カバーを外して、バッテリーの状況を確認してみよう。

最近は、バッテリーを取り外すことができない端末も多いが、そうした端末においてバッテリーに不安を感じる場合は、キャリアのサポート窓口に持って行ったほうがいいだろう。