女優の土屋太鳳が、読売テレビ・日本テレビ系スペシャルドラマ『約束のステージ~時を駆けるふたりの歌~』(来年春放送)で主演を務めることが18日、明らかになった。アイドルグループ・ももいろクローバーZの百田夏菜子と1970年代の名曲を熱唱する。

土屋太鳳(左)と百田夏菜子=読売テレビ提供

このドラマは、『スター誕生!』に先駆け、70年代に放送されていた読売テレビ制作の本格的オーディション番組『全日本歌謡選手権』をモチーフに、歌手になることを夢見るヒロインの奮闘と成長を描くもの。人々に夢と希望を与えた70年代のヒット曲の数々と、懐かしい昭和の風景が物語を彩り、映画『半落ち』『ツレがうつになりまして。』などを手掛けた佐々部清氏が監督、ドラマ『グッドドクター』などの徳永友一氏が脚本を担当する。

土屋が演じるのは、歌手になる夢を抱きながらも、その夢を諦めかけている主人公・小沢翼。百田は、75年の東京で翼と一緒に歌手を目指す大空つばさ役を演じ、初共演となる2人が、70年代当時をイメージした衣装でユニットにふんし、キュートに魅せるシーンが見どころとなる。

土屋は「戦争が終わってから30年ぐらいしか経っていない70年代の歌は、聴く人のために歌っている歌でもあり、時代のために歌っている歌でもあるような気がします。私は音楽が本業ではないので、自分が足を踏み入れていいのかと思ったのですが、ずっと音楽からパワーをもらってきた側の人間として、音楽への感謝や尊敬を持っているからこそできる表現を心がけたいです」とコメント。百田については「高校の文化祭では必ずももクロが流れていましたし、私が元気をもらっていた方々のリーダーとご一緒するので、すごくドキドキしています(笑)」と印象を語る。

その百田は「最初に脚本を読んだときは『やばい、歌の上手い役をやるんだ!』と思いました(笑)。私も歌の世界にいさせていただいているんですけど、偉大な先輩方が生き抜いてきた1970年代の歌をこのドラマで歌えるのはありがたいことで、より頑張らないといけないなと思っています」とプレッシャーを感じている様子。土屋については「同い年で、普段は違う場所で活躍されている方とこういう形でご一緒できるのがすごくうれしいです」と話し、「ドラマで歌の楽しさとか素晴らしさを、自分も楽しみながら、しっかり伝えられたらと思います」と意気込んだ。

中間利彦プロデューサーは「主役の小沢翼役を考えたとき、今、最も輝いている女性の1人で、凛とした表情と、意思の強い目がとても魅力的な土屋太鳳さんしかいないと思いました。そして、その翼と一緒に『全日本歌謡選手権』を目指していく大空つばさ役を考えたとき、日本を代表するアイドルグループのリーダーで、誰よりも凛々しく、圧倒的なパワーを放つ百田夏菜子さんしかいないと思いました。この2人にほれ込みました。まさに理想のキャスティングです」と胸を張っている。