俳優の高橋一生が、きょう11日に最終回を迎えるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『僕らは奇跡でできている』(21:00~)の見どころを語った。

  • 高橋一生=カンテレ提供

前回の最後、同じ研究室で働く准教授の樫野木(要潤)から「迷惑なんだよ。悪影響なんだよ。ここから消えてほしい」と強烈な一言を浴び、絶句した一輝。最終回では、そんな一輝の決断が描かれる。

樫野木との一件が起きた翌日、大学を休んだ一輝は、恩師である鮫島(小林薫)に辞職を申し出。一輝の辞職はすぐに新庄(西畑大吾)ら学生たちにも広まり、皆どうにか一輝を慰留しようと奔走する。学生たちから事情を聞いた育実(榮倉奈々)が、一輝に直接その理由を尋ねると…。他にも、一輝に影響を受けた人たちそれぞれの変化も描かれる。

「見どころは、今まで通りです(笑)」という高橋。その上で、「僕は、このドラマについて、一輝の周りの人たちが一輝に変えられていくのではなく、それぞれがはじめから持っているものに気づいていく話だと思っています。それってとても尊いことで。人は変わっていくことなんてきっとできなくて、元々あるものを掘り出して、自分の中でハッキリ自覚していく。そういう人間の本来の美しさのようなものが、10話でしっかりとピリオドとして描かれていると思うので、そういうところを少しでも感じてもらえるとうれしいです」と語った。

今月初め、無事にクランクアップを迎えたが、「一輝を3カ月間演じさせていただいて、僕自身救われていたと思います。これが自分の血肉になっていくという感覚もあります。しばらく経ってみて、一輝が僕の中に生きているという感覚が、また出てくるんじゃないかと思っています。ここから一輝が抜けていってしまうのが、惜しいと思ってしまうくらい、離れがたい人間でした」と、役との別れを惜しんでいる。