SAPジャパン、日本マイクロソフト、アビームコンサルティングの3社は12月6日、SAPジャパンの人事・人財管理ソフト「SAP SuccessFactors」と日本マイクロソフトが提供する組織分析ソリューション「Workplace Analytics」およびアビームコンサルティングの人事・組織改革に関するコンサルティングノウハウを連携させた働き方改革支援ソリューション「Advanced workforce analytics solution for talent management」を共同開発し、同日よりアビームコンサルティングから提供を開始することを発表した。

  • 「SAP SuccessFactors」×「Workplace Analytics」の分析画面イメージ例

    「SAP SuccessFactors」×「Workplace Analytics」の分析画面イメージ例

同ソリューションは、Microsoft 365の電子メールやカレンダーから得られる社員の活動量を分析し、組織内の連携や時間の使い方に関する知見を得られる「Workplace Analytics」と、人事に関する業務からタレントマネジメントまでを総合的にカバーする「SAP SuccessFactors」を組み合わせ、企業全体の人材の能力の底上げを支援するもの。

具体的には、SAP SuccessFactors上に蓄積された社員の適性検査の結果や評価情報と、Workplace Analyticsから収集可能な上司との会議・メールといったコミュニケーション頻度を組み合わせて分析し、チーム運営や人材育成施策活用に役立つ具体的なアドバイスや示唆を与え、働き方の改善や組織パフォーマンスの向上を支援するという。

同ソリューションは、従業員数1,000名以上の企業に対して、SAP SuccessFactorsおよびWorkplace Analytics の導入を含め2,000万円程度から提供する(ソフトウェアライセンス費用は別途)

将来的には、クラウド上に蓄積されている様々なデータを活用するにあたり、Microsoft Azureと連携して、人材に関するデータを統合的に分析できるようになるということだ。

なお、同ソリューションにおいて、SAPジャパンは開発検証環境の提供や技術支援体制を構築するとともに、SAP SuccessFactorsユーザーに対する付加価値ソリューションのひとつに位置付けて同ソリューションを提案する。

日本マイクロソフトは、同ソリューションの開発において技術支援を行ったほか、Microsoft 365ユーザー向けの付加価値ソリューションとして同ソリューションを提案し、Azureと同ソリューションとの連携構築を支援する。

アビームコンサルティングは,これまで人事業務や組織改革に関するプロジェクトで 培った知見や、SAP SuccessFactorsの導入ノウハウをベースに、特に企業において高いニーズが見込まれるいくつかの分析シナリオを開発・提供する。

3社は、企業の経営層や人事部および部門マネージャー向けに、社員の適性や能力を考慮した人材育成やコミュニケーション施策を行い、働き方改革による企業力の向上を支援していく構えだ。