三井情報(MKI)は12月3日、SAPジャパンが提供するERPスイート「SAP S/4HANA」への大規模な移行プロジェクトを開始したことを発表した。

  • 移行概要図

    移行概要図

同プロジェクトは、三井物産がグローバルで約40カ国の海外拠点で使用しているSAP ERPを、システムコンバージョン方式(既存システムの資産を最新バージョンに移行すること)でSAP S/4HANAへ移行するもの。2018年9月に着手しており、本稼働は2019年秋を予定している。

この移行にあわせて、現在SAP ERPと別サーバで稼働中のSAP Business Warehouseとワークフローシステムを、SAP S/4HANAと同一サーバ上に統合し、UIもSAP Fioriを採用するという。

これにより、リアルタイム分析が可能になると同時にシステムのシンプル化による業務の効率化・自動化や、保守運用費用の低減を実現する。また、SAP S/4HANAサーバやデータベースをすべてクラウド上へ移行し柔軟性・拡張性を確保することで、将来の新機能や外部サービスの導入が容易となり、システムの継続的な進化に貢献するとしている。

MKIは、今回の大規模移行プロジェクトで得られた知見を活かし、SAP ERPからSAP S/4HANAへ移行を検討する企業を支援していく構えだ。